柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

【新刊 目次情報】 『人はなぜ「いじめ」るのか―その病理とケアを考える』

2013年09月26日 21時37分30秒 | 日記
序文

第1章【日本人と「いじめ」 「いじめ」の本質】
(ゲスト:山折哲雄 聞き手:生野照子 山岡昌之 鈴木眞理)

 「いじめ」は差別であり、差別は無くならない
 攻撃的な「いじめ」と前進的な「いじめ」
 「いじめ」の二面性―「いじめ」現象と日本固有の「いじめ」の違い
 人間の野生化を飼い慣らす四つの文化装置
 「いじめ」の構造

 どうして人を殺してはいけないか
 「ひとり」と「個」
 人は「ひとり」で生まれて、「ひとり」で死んで行く
 無償の愛が作る「世界に一つだけの花」
 一緒に泣くということ―悲しみそのものが救いの母体である

 いまのままのあなたでいい
 リスクを取らなくなった日本人―戦後民主主義の変節
 価値の転換の時代―子どものために死ねるか
 大阪の「夜回り先生」
 「生と死」に入り込んできた「老と病」

 日本文化とヨーロッパ文化の価値観の違い
 翁媼(おきな・おうな)と童の世界
 般若の面にある怒りと悲しみ
 「お能の世界」はカウンセリングのモデル
 浅田真央にみる日本的舞の姿

 伝統の意味を伝える
 背中が持っている「癒やし」の力
 学校に若者宿を採り入れる
 「いじめ」られる側の問題
 ゲームが「死」をバーチャルにする

 「いじめ」を受け入れる社会システム
 「聴いて、聴いて、聴く」ことの大切さ
 叱れる親、叱れる教師
 教師は正直で無防備がいい
 教育委員会制度のプラスとマイナス

 教育委員長を辞して見えてきたもの
 深く美しい沈黙


第2章【「いのち」の奇跡に気づく感性を育てる 居場所の無い子ども達のケア】
(ゲスト:柳美里 聞き手:生野照子 山岡昌之 鈴木眞理)

 医者の心が透けて見えた医療との出会い
 「イツメン」―「ひとり」になれない女の子たち
 親の期待が実感できない子ども達
 親の無関心と同期する「いじめ」
 学校を開放する―激務すぎる教師

 養老孟司さんとの出会いで子どもの世界が広がる
 間違いを間違いと言えない教師
 感情的「知性」の大切さ
 値段が価値をつくる時代
 「いじめ」ている子のケアが大事

 「いじめ」る側の子の心の叫びを聞く
 対症療法より原因療法を
 「しごき」と「いじめ」の境界
 心の闇に目を凝らす
 死者に関わり続けることで生まれる感性

 命の大切さを学ぶということは、死を学ぶということ
 「いかに死ぬか」が「いかに生きるか」に繋がる
 地域の人々から人生を学ぶ
 人には誰でも一遍ほどの物語がある
 「自分の声」を聞く
 タブーに対する二枚舌

 立ち直りの経験こそ子ども達への励まし
 居場所の無い人のために小説を書く 


第3章 【いま医療にできること 「いじめ」のトラウマがもたらす心身の病い】
(発言:生野照子 山岡昌之 鈴木眞理)

 置き忘れた「ひとり」ということの気高さ
 「ひとり」も怖いし、近づくのも怖い
 「ひとり」を支えるのは宗教と家族
 何万人もの奇跡(物語)が重なって「あなた」がいる
 「いじめ」られている子より「いじめ」ている子のケアが大事

 医療者からアピールする必要性
 チェックリスト、マニュアルはたくさんあるけれど
 格差社会が「いじめ」の原因か
 「平等」は不平等
 「多様性」を認める教育 「摂食障害」と「いじめ」

 現実と理想との狭間で「虚し」く生きる子ども達
 ストレスの大半は「いじめ」が原因
 これからの社会に求められる「情」の教育 

おわりに

――――――――――――――――――――

『人はなぜ「いじめ」るのか―その病理とケアを考える』
ISBN 978-4-902470-93-2
定価 1,300円+税

生野照子さん(弘道会浪速生野病院心身医療科部長)
山岡昌之さん(日本摂食障害治療研究所所長)
鈴木眞理さん(政策研究大学院大学教授)

http://www.cbr-pub.com/
CBR という出版社から発売され、10月第1週には書店に並ぶと思います。
定価は、本体1,300円+税。

医学系の書籍ですので、お近くの書店に医学関係のコーナーがない場合は、
書店での「取り寄せ」がおすすめです。
(店員さんに、予約したい本があるのですが、とお尋ねください)

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古株と新入り

2013年09月24日 16時05分06秒 | 日記
我が家の猫関係を説明します。
キジトラのトラ(♀)と、白猫の由紀夫くん(♂)と、ラグドールのティグリ(♂)の距離は日に日に縮まってきているのですが、ティグリの姉あるいは妹のエミリーはちょっと気難しいので、先住猫とはなかなか馴染めないようなのです。特に同じ雌猫のトラとは(猫だけど)犬猿の仲です。

猫も人間同様に1ぴき1ぴき性格が異なるので、相性の合う合わないがあるのは当然だし、仕方のないことだと思います。

怪我をするような喧嘩はしないので、引き続き経過を観察します。

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ブログの更新方法は?

2013年09月21日 20時24分25秒 | 日記
城戸さん、このブログは、今まで通り携帯電話のメール画面に文章を書き、写真を添付して、珍念さんの携帯電話にデータを赤外線送信して、珍念さんにアップしてもらっているのですよ。
携帯電話は解約し、ネットやメールや電話などの通信はできないけれど、本体はアドレス帳やメモ帳やカメラとして時々使用しています。

(城戸朱理ブログ→http://kidoshuri.seesaa.net/)

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キジバトのつがい( 3)

2013年09月21日 20時08分55秒 | 日記
キジバトの雄は繁殖期に「デーデーポッポォ、デーデーポッポォ」と鳴くのですよ。

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キジバトのつがい( 2)

2013年09月21日 20時07分37秒 | 日記
「あ、お邪魔でしたか? お邪魔でしたね、もう失礼するので、どうぞごゆっくり」

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キジバトのつがい( 1)

2013年09月21日 20時04分45秒 | 日記
わたしは散歩中に鳥のつがいを発見すると、遠巻きに眺めながら独り言みたいにぼそぼそと話しかけます。

「お、ひなたぼっこですか、仲がよろしくてうらやましい」

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ラグドールの姉弟あるいは兄妹

2013年09月21日 19時22分29秒 | 日記
ティグリ(右)とエミリー(左)はいつもくっついています。

(当たり障りのあることは小説やエッセイなどで書くので、ブログには、当たり障りのない日常生活の些細な出来事を中心に書きます、あしからず)

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彼岸入り

2013年09月21日 19時14分09秒 | 日記
一昨日は中秋の名月、昨日は十六夜――、2日続けてお月見をし、心の曇りが少し晴れたような気がします。

鎌倉はお寺がたくさんあるので、彼岸参りの家族らしい人々が連れ立って歩いています。

わたしの父方の墓地は韓国慶尚南道山清に、母方の墓地は韓国慶尚南道密陽にあります。

15年間連れ添った東由多加の墓地は長崎県の大浦天主堂近くのお寺にあります。
何れも遠方なのでなかなか墓参ができず――、親しかった死者を思いながら、10代の頃から愛読している上田秋成の『雨月物語』を読んでいます。

「菊花の約」で、義兄弟のちぎりを結んだ赤穴宗右衛門が、亡魂となって義弟の待つ家に帰ってくる直前の夜更けの描写が好きです。
「もしやと戸の外に出て見れば、銀河影きえぎえに、氷輪我のみを照して淋しきに、軒守る犬の吼る声すみわたり、浦浪の音ぞここもとにたちくるやうなり。」
『雨月物語』は、日本の小説の中で最も美しい作品のひとつなので、この秋に、是非読んでみてください。

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雨上がりの柚子の葉に…

2013年09月16日 19時05分30秒 | 日記
アゲハの幼虫を見つけた。

飼おうかどうしようか激しく迷う。

もし、明日また見つけたら、飼おう、かな……

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台風一過

2013年09月16日 19時02分45秒 | 日記
台風の後に庭を見てまわると、柚子の木でハラビロカマキリが交尾をしていた。
毎年必ず、この木の枝にはハラビロカマキリの卵嚢が産み付けられている。

台風の雨風が止んだ途端に鳴き出す蝉、交尾をするカマキリ、草花の上を舞う蝶、わたしの膚にとまり血を吸う蚊――、夏の終わりの虫たちは必死だ。

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