柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

2007年10月1日生まれ

2021年05月31日 19時44分00秒 | 日記
ラグドール バイカラー オス

ティグリさん

13歳
























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ティグリの死

2021年05月31日 19時31分00秒 | 日記
今日、14時31分にティグリが息を引き取りました。
ティグリは、2014年4月に糖尿病を患っていることが発覚し、以来朝夕食後2回のインスリン注射が欠かせなくなりましたが、今朝も食欲はありました。いつも通り、朝ごはんを食べていました。

うちの息子が撮った、昨日のティグリの写真です。





13時半頃、ティグリは突然、今まで聞いたことのない大きな声で鳴き、2階の廊下にバタッと倒れて、舌を出して苦しそうな呼吸をし出しました。
慌てて、車で30分離れたところにある原町区の「しが動物病院」に連れて行きました。看護師さんがケージを上から開けて懐中電灯で眼球を照らしましたが、ティグリは目を見開いたままでした。
ティグリはケージごと看護師さんに抱きかかえられて診察室に連れて行かれました。

「体温が非常に低く、危ない状態なので、ICUに入れます。血液検査をするので、結果が出るまで30分かかります」
と先生から伝えられ、待合室の長椅子に座っていました。

10分後ぐらいでしょうか。
診察室に入るよう促されました。

「残念でした。採血をしようとしたら、既に呼吸が止まっていました。糖尿病は容態が急変する場合があるんです。もしかしたら、心臓に疾患を抱えていたのかもしれない。糖尿病の猫ちゃんとしては、がんばって長生きした方だと思います」

行きの車の中ではか細い声で鳴いていたのに、帰りの車の中ではもう息をしていないなんてーー。

明日、車で1時間半離れたところにある相馬のペットメモリアルランドで、ティグリを火葬します。

今夜、わたしはティグリと同じ部屋で眠ります。












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第31回みんゆう県民大賞「ふるさと創生賞」

2021年05月05日 20時59分31秒 | 日記

第31回みんゆう県民大賞(福島民友新聞社主催)を受賞しました。芸術文化賞ではなく、ふるさと創生賞であることが、とてもうれしいです。

みんゆう県民大賞は、福島県内の各市町村からの推薦によって候補者が選出されます。最終審査は福島県副知事を座長に、福島大学長、JA福島五連会長、福島県商工会議所連合会長、福島県婦人団体連合会長、福島県社会福祉協議会副会長、福島県教育庁参事、福島民友新聞社社長によって行われます。

福島県の出身者ではない、よそもののわたしを「県民大賞」に、しかも「ふるさと創生賞」に選んでくださり、感謝いたします。

毎年、春は、東日本大震災の3月11日と、東由多加の命日の4月20日があるので、心身のバランスを大きく崩します。

今年も寝込んでいました。

仕事に全く手がつけられず、事務的なメールやLINEの返信や、いただきもののお礼状を書くことすらできませんでした。

復調しつつあるので、福島を舞台にした新しい小説を書き始めます。

そして、自宅で営業しているブックカフェ「フルハウス」の裏の倉庫を劇場・ミニシアター「La MaMa ODAKA」として整備する計画を進めていきます。
https://www.minyu-net.com/news/news/FM20210430-610657.php

フルハウスの開店4周年記念日、2022年4月9日に、La MaMa ODAKAで柿落としのイベントを実現したい、と考えています。

わたしは、これからも、南相馬市の臨時災害放送局で(2012年2月〜2018年3月)地元の方々600人のお話を自分の全存在を傾けて聴いた時のように、ここ、福島県南相馬市小高区で、この地で生きるひとが歩んできた道程と向かい合います。その道程において歩むことに疲れた時、もう歩けない、歩くのをやめたい、と思った時に、一時的に足を休めることができる魂の避難所のような場所を創ります。

みんゆう県民大賞「ふるさと創生賞」、ありがとうございます。


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