大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

文京区・千駄木のペン画家・杉山八郎さんを訪ねる。

2012年07月02日 | 日記

文京区・千駄木にペン画家として活躍する杉山八郎さんのお宅がある。このご自宅玄関に小さなギャラリー兼、作品の販売スペースが設けられている。昨日は大カメラ勉強会に杉山八郎さんの建築物のペン画を講習資料として使わせて頂きたく、ご自宅を訪ね面談させて頂いた。杉山さんは「時代の流れと共に変化して行く町並みをペン画で残し懐かしさや温もりを感じて頂きたい」と東京下町の風景を題材にしたペン画を描かれているのですが1枚のペン画を仕上げるのに2~3週間も掛かると言うくらいですから、如何に緻密な情景描写されているかが想像できます。因みに7月1日から8日まで東京・成城コルティ2階の三省堂書店でもご子息の杉山浩一さんとの「原画 魅了展」を開催しますのでお近くの方は是非ご覧になって下さい。さて、私が大判カメラ勉強会に何故、杉山さんのペン画を使わせて頂きたいかの理由ですが、杉山さんを始め誰でもが建築物を描く場合、建築物の垂直線を整えたものを表現します(超高層建築物は別です)。それなのに普通のカメラで撮影すると建物が先すぼまりになった写真が出来上がってしまいます。人が持つ建物のイメージと違った形の写真が出来上がることを問題にしているのです。大判カメラならばアオリでこのパースを修正し建物を真っ直ぐに撮影する事が出来るのです。そんな例で杉山さんのペン画を10枚購入させて頂きました。それにしても杉山さんの一枚一枚のペン画には建物の歴史を読み取れるくらいの圧倒的な描写力があり今更の様に驚嘆しています。