映画で楽しむ世界史

映画、演劇、オペラを題材に世界史を学ぶ、語ることが楽しくなりました

必見「セントラルステーション」

2011-02-16 21:44:26 | 舞台は中南米
「セントラルステーション」は「ロード・ムービー」の一、二を争う秀作、
色んな映画賞を総なめした。それのみか、80年代以降生まれた映画の中でも
「ニュー・シネマ・パラダイス」に匹敵する名作だと思う。
現代ブラジルの種々社会問題を率直に挿入している点も好感持てる。

ブラジル等中南米諸国は、その時々の政権が映画造りに金を出したり止めたりの変遷を繰返してきたが、ようやく自身の文化の発露としての映画の位置づけも固まってきた。
この映画の監督は名門銀行家の息子。兄弟で映画造りに臨んでいるが、この映画で一気に才能を開花させた。


それにしても「ロード・ムービー」は何故いい映画が多いの、ちょっと考えてみる・・・。


要はストーリーや映像が作り易い・・・旅行への出発、途中の道中ぶり、旅行後の感慨など、どこからでも話に入り易い。また、場所の移動にあわせ映像てんかいが出来る。

「人生は旅」という言い方・・・人の心には入り易い。映画人は意識してか無意識か、その人間の心理の上に上手く乗っかればいい。しみじみさせるものが出来ること請け合いだ。

特に子供を同行したロードムービーはハート・ウォーミングにし易いだろう。

(了)

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