プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

深刻化する放射能汚染イノシシ

2013-08-14 13:26:19 | 日記
 先日テレビで、福島県でイノシシが増え、作物等に被害が増えていると聞きました。猟友会の方々の高齢化でイノシシを撃つ人が減っていることもその理由の一つですが、何より放射能に汚染されたイノシシは、売ることも食べることもできません。実際、国は事故後、イノシシの出荷制限を出しており、福島県もイノシシやキジなどの野生動物に蓄積した放射性物質を測定しています。(『朝日新聞』によると)そのイノシシの汚染が、他の野生動物の中でも突出しており、深刻になってきているとのことです。(以下、イノシシの線量の増加傾向をご紹介します)

● 2011年11月4日   5,720ベクレル 相馬市
● 2012年 7月2日 2万5,000ベクレル 二本松市
● 2012年11月2日 3万3,000ベクレル いわき市
● 2013年2月22日 5万6、000ベクレル 南相馬市
● 2013年2月末  6万1,000ベクレル 南相馬市

 福島市でも、数百ベクレルから1,000ベクレルを超すものも出ているそうですが、キノコなどセシウムを蓄積し易いものを好んで食べるイノシシは、さらに食物連鎖によって体内に高濃度の放射性物質を蓄積させていると思われます。(事故後27年経った)チェルノブイリの影響で放射能汚染イノシシが増えているドイツでも、少なくとも今後50年はその影響を免れないと言われています。

今回のデータは福島県内だけですが、汚染された地域は福島県に留まらず、さらにもっと広くに分布しており、そうした汚染地域での野生動物の調査や出荷制限を考えなければいけないと思います。規制のない地域の猟友会の方々が、(検査もなく)自家消費すれば、大きなリスクを抱え込んでしまうことを危惧します。ご存知のように、チェルノブイリ周辺で避難した地域のさらに周辺の方々に、様々な疾患が多く出ているという事実を軽視してはいけないと思うのです・・・

P.S. 福島第1原発の1号機の海側に新たに掘った観測井戸から採取した汚染水から、1ℓ当たり3万4,000ベクレルの放射性トリチウムを検出されました。これまで漏出が確認された2号機から約160メートル北だそうで、規制委員会は、「汚染範囲が予想していた以上に、北側に広がっている可能性があるとして、新たに観測井戸を掘って調べるように東電に指示」しました。2号機タービン建屋から海側の観測井戸で、7月9日採取の水からは3万3,000べクレルのトリチウムが検出されていましたから、さらに濃度が濃くなっており、どんどん汚染水が広がっているように思うのです・・・

P.S.2 規制委員会が認め、政府も後押しし始めた、(私は反対ですが)低濃度放射能汚染水の放出問題ですが、例えば(まだ試運転中ですが)ALPS処理した汚染水でもトリチウムは除去できません。実は事故前も、(これがそもそも異常なのですが)トリチウムは年間22兆ベクレルも流しても良いことになっていました。事故後は全漁連の反対で、逆に流せなくなったようですが、この莫大な量の放射背物質の基準(1ℓ当たり6万ベクレル)そのものがとてもおかしいと思います。何か、除去できない物だから、そのまま全部流せるように(故意に)基準を作ったように思えて仕方がありません・・・

P.S.3 13日にお墓に行きました。2日前にシキミを入れ替えた時に、水をたっぷり入れておいたのですが、2日で水は半分になっていました。これでは4日で水がなくなってしまいます。1週間も持ちません。水がなくて3日も放置して置けば、(この暑さです)枯れてしまいます。う~ん、という感じです。(しかも)実は昨年から、お墓の花を立てる壷には、綺麗な緑色の(私は余り好きじゃないのですが)雨蛙が住んでいます。毎週行く度に、壷の中や端っこ、葉っぱの上にいるのです。水がなくなると、蛙も居られないだろうなあと思うと、(ご先祖の供養になるのですから、行けばいいんですが)週半ばに水を代えに行かないといけないかなと、思案しています。まあ、大したことではないのすが、暑いですし、何に付けても億劫(おっくう)な私の繰言でした・・・蛇足ですが、ヤカンに入れた水が余ったので、冷たい水を蛙に掛けてやりましたら、葉っぱの上からジャンプして、灼熱に焼けた墓石の上に落ちてしまいました。私は蛙は触れないので、(可哀想ですが)放って置きましたら、お経を唱えているうちに見えなくなっていました。帰り際に、墓石の裏側に回ったら、ちゃんと陰のところにへばり付いていました。(随分と熱かったろうと思うと)何とも要らぬ世話をしてしまったと、深く反省して帰ってきました・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年8月14日)