規制委員会は、「拡散予測」の3度目の訂正をしました。請け負った「原子力安全基盤機構」(JNES)の入力ミスです。同予測の発表も延期するそうですが、発足最初の仕事でボロボロの様相です。しかしもっと問題なのは、大飯原発の活断層の「判断」を先延ばしにしていることです。田中委員長は、調査の前に、「疑わしいものは黒として、稼働停止の勧告をせざるを得ない」という主旨の発言をしておられました。専門家会合では、正しく「活断層であることに矛盾がない」ことで一致しており、早急に「判断」を下すべき(と言うより、それが規制委員の職務)だと思うのです。
東洋大の渡辺教授も、時間を置かず判断し、稼働を止めるべきだと指摘されており、それに対して委員長代理の島崎氏は、それは規制委員会が「判断」するものだと答えています。ならば、何故「判断」しないのか、再調査なのか、再調査するなら何故、停止の勧告を行わないのか?と考えるのは理の当然です。
実は国の審査ルールには、「活断層があると断定できなくとも、疑いが残るなら安全性に配慮して活断層を想定すべき」(引用は『週刊朝日』)とされているそうです。疑いどころか、活断層であることに「矛盾」がないのです。限りなくまっ黒に近い「黒」なのです。最早、「判断」の余地すら入り込むことのできない結論が(既に)出ているのです。これ以上、時間(と金)を浪費し、危険に背を向けるとするならば、「規制委員会」そのものの存在価値が問われ、その信頼は底なしに失われ、2度と回復することはないと思うのです・・・
P.S. しかし責められるべきは「規制委」だけではありません。原発稼働の判断を同委員会に丸投げして、その責務を放棄している野田政権にも同様にあります。活断層をはじめ、原発の「安全性」だけを「判断」するのが、同委員会の責務であるはずです。稼働するか、停止するかどうかまでその責任を背負わせているが故に、「判断」できずにいるわけです。どっちもどっちで、「判断」から逃げているのです。このような体制で、どうして(危険極まりない)原発の「安全性」を確保でできるというのでしょう・・・
P.S.2 水産庁の検査で、(今年8月)原発から北に約20キロの沖合いで獲れたアイナメ(2匹)から、2万5,800/キロベクレル(事故後の魚介類調査での最高値)のセシウムが検出されたそうです。(引用は『朝日新聞』)3月にも、飯舘村の新田川のヤマメから1万8,700/キロベクレルが検出され、依然出荷制限が続いているとのことです。(つい)先日の(TV)報道でも、福島県唯一のヒメマスの産地である金山町で、解禁されたヒメマスから基準を超えるセシウムが検出され出荷制限となっています。藻や苔などに沈着した放射性物質を魚が食べているのかもしれません。(農業もそうですが)漁業への影響は深刻なものがあります。この状態が1年2年で解消されることは到底考えられません。(漁業とその従事者への)打撃というより、(東電をはじめとする「原子力村」の面々は自覚していませんが)壊滅的な(そして何より理不尽な)「暴力」以外のなにものでもないと(私は)思うのです・・・
P.S.3 政府は、原発事故に伴って避難をされた住民の実態調査を、初めて本格的に実施するそうです。アンケートや聞き取りを行い、来年の秋に調査結果をまとめるそうです。(住民の声を聞くのは当然としても)漏れ聞こえてくる避難者の方々の現実に鑑みれば、余りにも「悠長」なことだと思わざるを得ません。また、調査だけして、その対策はいつ打ち出すのでしょうか?結果をまとめるのではなく、聞いたその場から状況改善に乗り出す「意思」はおありなのでしょうか?その積もりもないのなら、(避難住民の方に)「冷やかし」だと取られても仕方がないと思うのですが・・・(また、済みません。少々腹を立てています。申し訳ありません・・・)
by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成24年11月10日)
東洋大の渡辺教授も、時間を置かず判断し、稼働を止めるべきだと指摘されており、それに対して委員長代理の島崎氏は、それは規制委員会が「判断」するものだと答えています。ならば、何故「判断」しないのか、再調査なのか、再調査するなら何故、停止の勧告を行わないのか?と考えるのは理の当然です。
実は国の審査ルールには、「活断層があると断定できなくとも、疑いが残るなら安全性に配慮して活断層を想定すべき」(引用は『週刊朝日』)とされているそうです。疑いどころか、活断層であることに「矛盾」がないのです。限りなくまっ黒に近い「黒」なのです。最早、「判断」の余地すら入り込むことのできない結論が(既に)出ているのです。これ以上、時間(と金)を浪費し、危険に背を向けるとするならば、「規制委員会」そのものの存在価値が問われ、その信頼は底なしに失われ、2度と回復することはないと思うのです・・・
P.S. しかし責められるべきは「規制委」だけではありません。原発稼働の判断を同委員会に丸投げして、その責務を放棄している野田政権にも同様にあります。活断層をはじめ、原発の「安全性」だけを「判断」するのが、同委員会の責務であるはずです。稼働するか、停止するかどうかまでその責任を背負わせているが故に、「判断」できずにいるわけです。どっちもどっちで、「判断」から逃げているのです。このような体制で、どうして(危険極まりない)原発の「安全性」を確保でできるというのでしょう・・・
P.S.2 水産庁の検査で、(今年8月)原発から北に約20キロの沖合いで獲れたアイナメ(2匹)から、2万5,800/キロベクレル(事故後の魚介類調査での最高値)のセシウムが検出されたそうです。(引用は『朝日新聞』)3月にも、飯舘村の新田川のヤマメから1万8,700/キロベクレルが検出され、依然出荷制限が続いているとのことです。(つい)先日の(TV)報道でも、福島県唯一のヒメマスの産地である金山町で、解禁されたヒメマスから基準を超えるセシウムが検出され出荷制限となっています。藻や苔などに沈着した放射性物質を魚が食べているのかもしれません。(農業もそうですが)漁業への影響は深刻なものがあります。この状態が1年2年で解消されることは到底考えられません。(漁業とその従事者への)打撃というより、(東電をはじめとする「原子力村」の面々は自覚していませんが)壊滅的な(そして何より理不尽な)「暴力」以外のなにものでもないと(私は)思うのです・・・
P.S.3 政府は、原発事故に伴って避難をされた住民の実態調査を、初めて本格的に実施するそうです。アンケートや聞き取りを行い、来年の秋に調査結果をまとめるそうです。(住民の声を聞くのは当然としても)漏れ聞こえてくる避難者の方々の現実に鑑みれば、余りにも「悠長」なことだと思わざるを得ません。また、調査だけして、その対策はいつ打ち出すのでしょうか?結果をまとめるのではなく、聞いたその場から状況改善に乗り出す「意思」はおありなのでしょうか?その積もりもないのなら、(避難住民の方に)「冷やかし」だと取られても仕方がないと思うのですが・・・(また、済みません。少々腹を立てています。申し訳ありません・・・)
by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成24年11月10日)