プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

山側の地下水から40万ベクレルのストロンチウム

2013-10-18 09:55:24 | 日記
 4号機山側の300トンの高濃度放射能汚染水が漏れたタンクから10メートル離れた地点にある観測井戸の(17日採取の)地下水から、前日比約6,500倍となる1ℓ当たり40万ベクレルの、ストロンチウムなどベータ線の放射性物質が検出されました。これまでの最高値になります。

 漏れ出した300トンの高濃度汚染水の影響で、移動の早いトリチウムは、(9月14日の時点で)既に(1ℓ当たり)17万ベクレルまで上昇していましたが、移動の遅いストロンチウムなどの放射性物質も地下水に到達したと考えられます。東電は観測井戸でのモニタリングを継続するとともに、(漏れた直後、汚染土壌は除去すると言っていたはずですが、まだしていなかったのでしょうか?それともさらに除去するのでしょうか?)タンク周辺の土壌を除去するそうです・・・

P.S. 安倍総理は国会の答弁で、「東電は引き続き民間企業として」継続させるとの意思を表明しました。破綻処理はしないということです。また総理は、汚染水問題など「東電任せにせず、国が全面に出て対処する」と繰り返しました。(国が全面に出る為に、税金を投入するのは仕方がありませんが)破綻処理もせず、東電の態勢も国の姿勢も何も変わらず、(随意契約で電気料金を垂れ流している東電に)税金だけが投入されるのは非常に問題だと思います。それよりもせめて、(前線に)自衛隊を投入して、全く出来ていない雨水対策の為に、ビニールシートを敷いたり、屋根を設置して雨水を海に流す手だてを講じてはどうかと思います。雨水を減らすことが、地下水そして汚染水を減らすことだということは周知のことです。まずは機動的にそのぐらいのことは手を付けて戴きたい、その(全面に出るという)姿勢を垣間見せて戴きたいと思うのです・・・

P.S.2 会計検査院の調べで、2011年度末に東電は、一時的に債務超過に陥っていたとのことです。(参照は『朝日新聞』)(検査院によると)東電は原子力損害賠償支援機構に、(11年度末の)12年3月に資金援助を申し込みましたが、交付が決まったのは同年5月、その交付額8,459億円を11年度の特別利益に計上し、これを資産として反映していたそうです。東電によると、「申し込んだ時点で、実質的に収益の実現が確定していると判断した」とのことです。(会計も素人の私ですが)聞いたことがありません。11年度決算は、(検査院が指摘するように)3,184億円の債務超過で、(安倍総理の言う民間企業なら)破綻していたということになります。支援機構からの援助資金は税金です。これを申し込んだ時点で「確定した利益」と判断する企業を、「民間企業」として存続させるなど余りにも異常なことだと思うのです・・・

P.S.3 会計検査院の試算では、その「民間企業」の為に、最大で31年、最高で800億円の利息負担を負わなければならないそうです。支援機構からの東電への資金援助は、既に3兆8,000億円。上限の5兆円に達するのは確実で、東電からの借金返済(借りた物を返すのは当たり前なのに「特別負担金」というのだそうです)が無い場合、5兆円を回収するのに31年、その間の金利負担だけで800億円になるのです。(国は0.1%で銀行などから借りて、東電に資金援助しているのですが)金利が上がればその分利息も増えますし、支援額が5兆円を超えれば、その分また利息も増えるのです。破綻処理しなければ、雪達磨式に国民の負担(痛み)だけが増大する、まさに「国民全面」システムになってしまうということのようです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年10月18日)

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