プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

法人税減税の財源を中小企業に?

2014-11-06 10:42:36 | 日記
 政府は、法人税の実効税率を現行の35%から20%へ引き下げることを目指しているそうです。(企業の1%に満たない)大企業にとっては嬉しい限りですが、その減税の為の財源を、(全体の99%を超える)中小企業に求めるそうです。(以下、「経済気象台」(削)さんの記事より)

 まず、①現在法人税を払っていない赤字企業に対して、その事業規模に応じて法人事業税を課す「外形標準課税」を拡大し、②現在、中小法人の800万円以下の所得に適用されている「軽減税率」を見直し、③欠損金の繰越控除を縮小、さらに④特定同族会社の留保金に課税をするというものです。

 (不当というか合法的なのでしょうが)脱税のために「赤字企業」に化けている企業には(当然)法人税を払って戴きたいものですが、これでは、大企業のために中小企業を絞り上げているとしか思えません。(上記の)中小企業の経営者の1人でもある(削)さんは、残業手当の負担を考え、連日夜遅くまで、或いは土日も働く経営者も珍しくなく、赤字覚悟で製品をやすく納め、(中小企業が)大企業の黒字の一端をになっており、中小企業が脱税のために「赤字企業」化しているのではないと主張されています。

 さらに政府は大企業の為に、赤字で欠損金が出た大企業の税負担を軽減する措置や、賃上げを行なった大企業の税負担を減らすなど、中小企業のの犠牲の上に、大企業に様々に支援を行い、また、「アベノミクス」で賃金が上がったとの「アリバイ作り」に大企業を利用しようとしています。正しく、日本経済をこれまで底辺で支えてきた中小企業に対して、唯でさえ「アベノミクス円安」で原材料費の上昇に喘ぐ上に、さらに大きな負担を強いようとしています。正に「亡国」政策そのものだと思います・・・

P.S. 日銀にまで国債だけでなく株と不動産まで買わせ、年金まで突っ込んで維持している株価ですが、かつて「小泉構造改革」で期待が膨らんだ2005年春から株価は上昇、その後2年ほど高値を保った後、2007年後半には上昇前の水準に株価は戻っています。(上がったものが下がるのは当然だと思いますが)現在の高値で乱高下を繰り返している株価は非常に危うい「暴落」の萌芽を感じます。絶対買わない手を出さない、それが「バクチ」の対処への鉄則だと思いますが、只株価が下がり、日経平均が1万円を割り、(資産も十分あり、純利益も上げている)優良な企業に少しずつ買いをいれていくことは、(5年10年の)長い目で見れば「投資」といえるかと思います。政府が、日本企業を「守る」為に、9,000円、8,000円を割った時点で買いを入れるのならば、(それこそ「愛国」であって)反対する積もりはありません。しかしそれは、今の高値で言うことではなく、現時点で株や不動産を買うと「宣言」することは、日本の国富を使って自らの恣意的野心を達成しようという「亡国」の極みだと思うのです・・・

P.S.2 F14号機の燃料プールから、1,331体の使用済燃料が全て取り出されました。当初のトラブルを乗り越え、燃料の損傷などもなく無事に終わったことは良かったと思います。年内には未使用の燃料(180体)も取り出して、全て完了だそうです。世界中から懸念を持たれていた4号機の核燃料、今は4号機建屋西側にある「共用プール」に保管されています。空き容量が少なくて、冷えた燃料から仮の保管設備に移しているとのことですが、(懸念は尽きません)大きな津波に飲まれないように、厳重に管理する為にも、地盤のしっかりした地下水の影響もない高台に移して欲しいものです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年11月6日)