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ミュンヘンなんて、どこ吹く風

ミュンヘン工科大留学、ロンドンの設計事務所HCLA勤務を経て
群馬で建築設計に携わりつつ、京都で研究に励む日々の記録

アジの開き

2005-10-15 21:14:54 | ミュンヘン・TUM
zuruck in die zukunft/massive tone

「ピーヴー、ピーヴー」
呼び鈴の音で目が覚める。ドアを開けると東南アジア出身っぽい色黒の男が立っている。「あなたの隣にモロッコ人は住んでませんか?」「いいえ、ここは僕のほかにはドイツ人二人と中国人二人ですけど」「あなたはインド人とルームシェアしてませんか?」「いいえ、僕一人でこの部屋に住んでますけど」「わかりました。さようなら」「(…?)」

マリエンプラッツで“土曜日の買出し”。
デパートで冬物の服を買ったり、サターンでCDを買ったりする。massive toneのzuruck in die zukunftはAmazon.deでみつけてジャケットが面白かったので買ってみた。

今日はこれからくろさかくんの炊いたご飯をかいくんとご馳走になって(おかずはアジの開き。これから焼きます)、それから三人でDIE LANGE NACHT DER MUNCHNER MUSEEN(夜中の二時まで美術館が開いているイベント。ライブ演奏もあるみたい)に行ってきます。


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TSV(テーエスファオ)!

2005-10-15 06:46:50 | ミュンヘン・TUM
Allianz Arena

届くはずの荷物が届かない。
午前中に届く便を選んだのに、荷物が届かない。12時を回っても届かない。ああ、こんなことなら荷物なんて待たずにオリンピック公園にある寮のオフィス(午前中のみ開いてる)に書類を届けに行くんだった。食料品も買いに行きそびれてしまったので食べるものも無い。電話をしようにもチャージが切れている(昨日DHLのオフィスに長電話してしまったため)。自分の要領悪さに腹が立つ。時刻は14時を回った。パソコンもバッテリー切れでとっくの昔に動かなくなっているので、やることがない。おととい駅の売店で買ったアート系(だと思って買ったのだけど)の雑誌を、電子辞書で訳しながらボンヤリ眺める。今月の特集は「間違いだらけの東西対立 その10の誤解」「孤独、だけど幸せ 現代の一人身事情」「働かないで暮らす!」「太陽の下での大学生活 ハワイからニュージーランドまで」これ、いったいどういう人が買う雑誌なんだろう?NIVEAの広告に載っていた女性がかわいかったので思わず買ってしまったのだけど、アートというよりオピニオン系の雑誌なのだろうか。

時刻は15時。これ以上待っていても埒が明かない気がしてくる。
隣の部屋に住むドイツ人の友達に相談してみる。「もう直接集配所に行ってしまった方がいいかもしれないね。ここに住所が書いてあるよ。中央駅から近いからすぐわかるよ。きっと英語が通じる人もいるはずだし」

書かれた住所を頼りに集配所まで行ってみる。
オフィスというよりはドライバーの休憩所といった感じの建物。座ってたむろするガテン系のおじさんたちに指で示された入り口をくぐり「ハロー?」と声をかける。中にいた数人の男たち(やはりガテン系)はそわそわと「お前が行けよ」「ええ…」みたいな雰囲気。映画『スコーピオンキング』に出てきたプロレスラーの「ザ・ロック」みたいな風体の大男が歩み寄ってくる。「英語話せますか」「いんや、俺はほとんど話せねえ。誰か英語話せるやついるか(後ろに呼びかけながら)?」(みな、苦笑いしながらかぶりを振る)「(あれ~…)」昨日ポストに入っていた不在票を見せると、「これはお前のか?」。「はい」と答えると、うなづいて席に戻り、パソコン端末をいじりだした。しばらくすると何かを見つけたらしく、他の男と連れ立って奥にある倉庫の中に消えていった。去り際に僕に向かって「OK!」みたいな表情をしていたような気がして、少し期待感が膨らむ。ぷっくりと膨らんだ小包を持って出てくると、小型端末でまた何か操作し、僕のところにやってきた。小包を渡される。確かに僕の父からの荷物だ!「そう、これです!」「サインして」とペンを渡される。カチッと押してペン先を出すと、「ノー!」何のことかわからず、ペン先を元に戻す。「サイン?」と確認するとうなづいている。あらためてペン先を出してサインしようとすると、またもや「ノー!!」何のことかわからず首をかしげていると「ハイテック!ハイテック!」あ、そうかこれは電子ペンだったのか。目の前に突き出された端末に、ペン先を閉まったままでサインする。「OK?」「OK」。満面の笑みでスコーピオンキングにお礼を言って集配所を後にする。さっそく開けてみると中にはたしかに海外対応のパソコンケーブルが!ようやく自由にパソコンが使える環境が整った。

ミュンヘナーフライハイト駅で友達と待ち合わせて一緒にアリアンツアレナへ。
今日は地元ミュンヘンのサッカーチームTSV1860ミュンヘンのホームゲームがある日。今季から2部に落ちてしまったらしいのだけど、それでもブンデスリーガである。僕はミュンヘンに来たら絶対にこのチームを応援しようと決めていたのだ(バイエルンミュンヘンなんて応援する人はミーハーである。地元では1860の方がずっと人気があるのだ、と人から聞いて)。アレナへ向かう電車の中は1860のサポーターでいっぱい。すでに酒も入っているらしく歌声を響かせて電車は走る。スタジアムのチケットボックスで一番安い席(ゴール裏は除く)を学生料金で買って、ボディチェックを受けて、いよいよアリアンツアレナへ。さすが69000人収容だけあってでかい。三階席はバーラウンジになっているらしく、食事を取りながら観戦することもできるようだ。僕らは二階席。売店でビールとソーセージとプレッチェルを買って、いかにもドイツらしいスタイルで観戦(ちなみにスタジアム内の買い物にはプリペイド式のカードが必要。チケットボックスですぐつくれる。スタジアムに入ってしまうと現金は使えないみたい)。試合は1860が前半にコーナーキックから得点した1点を守り勝利した。「TSV(テーエスファオ)!TSV!」スタジアムが歓声とコールに包まれる。勝利の凱歌を聞きながら、次回はユニフォームも用意して絶対ゴール裏席に挑戦しようね、と僕らは誓い合うのだった。

寮に戻ると、隣の部屋の友達がちょうど晩飯を食べているところだった。
「ありがとう、おかげで荷物を受け取れたよ!」と報告すると、「よかったね!」と言ってくれた。軍人みたいな風体だけど、隣人がやさしいドイツ人でよかった。

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業務連絡

2005-10-14 19:19:47 | ミュンヘン・TUM
オクトーバーフェストの写真を載せました。
AUSMIPギャラリー

「ちゃか」こと、くろさかくんのブログと相互リンクしました。
ころぼっくるの留学日記

約束の時間が過ぎても荷物が届きません。
→届くまでどこにも出かけられない…。
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待ち人来たる

2005-10-14 18:10:56 | ミュンヘン・TUM
Containers in Theresienwiese (Oktoberfest site)


今日もかいくんと早起きし、ポッチシュトラーセにある外国人局へ。
順番待ちが長くなることは予想済みなので、受付票だけもらって朝食を食べに出る。ゆっくりコーヒーを飲んで戻ったが、まだ30人待ち。記入した申請書を確認していると、係官らしきおじさん(クロコダイルダンディもしくは保安官といった感じの風体)がパイプを銜えながら巡回してきた。用紙を手渡しながら「これであってますか?」とたずねる。一つ一つの項目を「よし」と指差し確認していくおじさん。「記入事項には問題ないよ。ところで奨学金の証明書はあるよね?」持ってるけど今日は持って来てない!(だって申請要項に書かれた「申請に必要なもの」のなかに入ってなかったから)「申請書自体はこのままでいいから、奨学金の証明書を持ってもう一度来なさい。英語でもドイツ語でもどちらでもいいから」ああ、今日もまた無駄足になっちゃった…。ちなみに「奨学金をもらわずに生計を立てることができる」ことを証明するには、もっとずっとめんどくさい手続きが必要らしい。

口座開設のアポイントメントまで時間があるので少し歩いてみることに。
ちょうどオクトーバーフェストの会場が近くにあったので、その「解体」の様子を観察しに行くことにした。あれだけのお祭り騒ぎが嘘のように、遊具はすべて撤去された後だった。残っているのは、点々とたたずむコンテナと、ビール会社のテント小屋がいくつか。そのどれもがあわただしく解体作業をしている途中だった。再利用できるものとできないものに分別しているようだ。来年のフェストにまで引き継がれる部材もかなりあるようだった。フォークリフトが行きかい、トラックが走りすぎる「会場」内を、自転車に乗った人や犬の散歩をしている人が平然と横切っていく。地元民感覚では、すでにここはオクトーバーフェスト会場ではなくもとのだだ広い公園に戻っているようだった。仮設の屋根が取り外されて一回り小さくなった地上入り口から地下鉄に入り、銀行へと向かう。

まだだいぶ時間があったのでぶらぶら。
中古品を扱うCDショップがあったので寄ってみる。店先には「3bis7EURO」と紙が貼られたカートがずらり。中古のDVDがぎっしり入っている。表示の意味を「3本で7ユーロ」だと勝手に思い込んだ僕は、「安いね~!」とか言いながら嬉々として欲しいDVDを選んだ。甲斐くんチョイスの「パールハーバー」と僕チョイスの「レインメーカー」、そして二人ともまだ観ていなかった「ラストサムライ」。「そういえばベンアフレックとマットデイモンは親友でね、ベンアフレックが女に騙されそうになったときにマットデイモンがどうやって助けたかというと…」などと薀蓄を垂れながらレジに向かうと、店員さん「19ユーロです」「え?7ユーロじゃないの???」。どうやら「3本で7ユーロ」ではなくて、「3~7ユーロ」だったらしい。電子辞書を引くとbisは英語のuntil。店員さんはあきれ顔。ハズカシ…。もうこれで絶対bisは覚えた。

約束の二時になったので銀行へ。
なんの滞りも無く、あっさりと手続きは終わった。わからない事項を質問すると丁寧に答えてくれたし、解約の仕方も教えてくれた(半年後に解約することになるのはわかっているので)。さっそく口座に引き落とし分のEUROを入れておく。最後まで親切な行員たちだった。日本の口座からお金を引き出すときはここのATMで下ろそう。手数料が今日のお礼のチップ代わりということで。

「そろそろ、行ってみますか」「行きますか」
どちらからともなくそんな雰囲気になって、大学の近くの日本食の店に入った。「ランニングスシ天満屋」。昼は11.8ユーロで食べ放題。次々と流れてくる寿司を待ちきれないかのように次々ととって食べた。ガリとか、漬物とか、ひじきの煮物とか、枝豆とかまで流れてくる(キムチとか酢豚とか春巻きも流れてきたけど)。なんでこんなにうまいんだろう、飢えていた子供のようにがっついてしまった。「旅行者の方ですか?」「いえ、そこ(TUM)の学生です」

寮に戻ると、郵便受けに不在票が。
どうやら日本から父が送ってくれた「ケーブル」が届いたらしい。待ってたよ!さっそく指定された電話番号に連絡。何度も聞き返し聞き返されながらなんとか再送の手続きを済ます。明日の「7時~正午」の便にしてもらった。少しパソコン作業してから、また中央駅に戻る。デパートを回って日用品を買い足したり冬物の服を買ったり。これで少し身の周りが落ち着いてきた感じ。夜は寮のキッチンでジェノベーゼのパスタをつくる。缶切りの使い方がやっとわかったので、一週間前に買ったマッシュルームの缶がようやく開いた。
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弱り目に祟り目

2005-10-13 07:57:11 | ミュンヘン・TUM
katholische Pfarrzentrum St. Florian @messestadt

でも、捨てる神あれば拾う神あり。そんな一日だった。

今日はドイツバンクと銀行口座開設のアポイントメントを取っていた日。
約束の時間10時よりも少し前にマリエンプラッツのドイツバンクに着く。アポイントメントの時間が書かれたカードを見せると、「ハロ~!」と係りの女性が笑顔で迎えてくれた。「ここには机がないから」と二階の応対室に通される。要請されていた書類(学籍登録証、住民登録票、パスポート)を見せると、「パーフェクト!」。おどけてトントンと書類を揃えるまねをし、手続きが始まる。「まずはあなたからね。パスポートを見せて」と言われパスポートを渡す。「KOMIYAMA…」と契約書に書き込みながら、世間話のように何気なく聞かれる。「ミュンヘンにはどれくらいの期間滞在するの?」「4ヵ月半です」女性のペンがピタリと止まる。とたんに態度が変わり始めた。

最低でも一年は口座を保有してもらわなければ困る。そうでないなら開設はできない。我々はそのような短期の顧客を相手にしているほど暇ではない。みればわかるだろう、ここには口座を開きたくて待っている人たちがたくさんいる。口座を開きたいなら手の開いているもっと規模の小さい銀行に行きなさい。ここのような中心部にある銀行はあなたたちのような顧客は相手にしないでしょう。アポイントメントを取るときに説明はなかったのか?おかしい。普通ならアポイントメントを取るときにこれは必ず確認する事項のはずだ…!

「僕らは交換留学生だ。寮費を引き落とすために口座が必要なのだ」
「理解はできますが、だめなものはだめです」
「僕らは日本に帰ってしまうけれど、それからも一年間口座を保有してもいい」
「そんなことは調べればわかってしまうこと。私はおすすめできません」
「それではどこなら僕らは口座をつくれるのか」
「ドイツにはたくさんの銀行があります。何もドイツバンクじゃなくてもいいんじゃない?」
「ではあなたが僕ならどの銀行へ行くのか」
「もっと郊外の小さい銀行へ行くわ」

僕らにもわかりやすい英語で「Do you understand?」と確認しながら話してくれたので、言っていることはよく理解できた。つまり、儲けの少ない顧客が体よく断られただけのことだ。別に何も不思議なことではない。ただ、結局都合三回も足を運ばせたにしては、あんまりな仕打ちだと思ったけど。

「あなたたちが悪いわけじゃないわ」
去り際にそんな台詞を言ってくれたけど、目の前で契約書を破られた身としては「会えてよかったです。どうもありがとうございました」とわざとらしい笑顔で皮肉を言うのが精一杯だった。

やまぐちさんにすぐさま電話で相談する。
やまぐちさんはTUMに留学中の鈴木研の先輩で、すでに一年間ミュンヘンに滞在している。この対応にはやまぐちさんも首をひねっている様子。でも上善の策として、やまぐちさんも利用しているお勧めの銀行を紹介してくれた。シュパルカッセ(ミュンヘンの地方銀行)。ちょうど近くにあったのでさっそく行ってみることにする。「ごくろうさま。頑張ってね」

英語の通じる行員を呼んで、口座の開設を依頼。
窓口に立った男性はまず「パスポートを見せてください」。そのままパスポートを持って窓口の奥のほうへ下がってしまった。どうやら仲間内で相談している様子。しばらく話し声が聞こえた後に戻ってくると、今度は「ビザを見せてください」。ビザ(=外国人滞在許可証)はまだ取得していない。ビザを申請するためには住所を確定する必要があって、住所を確定するためには引き落としの口座を開いて寮との手続きを完結させなければならないのだ。あれ?ループになってる!ついでに言うと、本当は学籍登録を確定させるためにも銀行口座番号が必要なのだ!!!シュパルカッセ、お前もか。

「次の銀行がビザ無しで口座を開ける可能性ににかけるよりも、ちょうどいい機会だからビザを取りに行ったほうがいいのではないか」と、かいくんに冷静になだめられ、なんとか落ち着きを取り戻す。

ビザ取得のため、ポッチシュトラーセにある外国人局へ。
インフォメーションでどの窓口へ行けばいいのか尋ねる。英語で質問すると、「ニッヒ(英語は話せません)」ビザを取りたいというと「ノン(今日は取れません)」と言って紙を差し出してきた。どうやら水曜日は外国人局は休みらしい。それでも窓口までは行ってみる。中から人が出てきたので話しかけると、今忙しいから話しかけるなとでも言わんばかりにさえぎって歩き去って行く。それでもかいくんが「ビザはここで取得できるのですか?」と食い下がると、後姿が「そうだよ、明日の朝八時に来い!」

すかさずやまぐちさんに再び電話。
この対応にはやまぐちさんも首をひねっている様子。次善の策として、去年のAUSMIP生も利用していたという銀行を紹介してもらう。hypovereinsbank。大学の近くにあるということなので学食で昼飯を食いがてら行ってみることに。「ごくろうさま。これも経験だね」

午後の部の開業を待ってさっそくhypovereinsbankの窓口へ。
短期契約である旨、まだビザは持ってない旨、等々をあらかじめ説明する。担当の女性はきょとんとした表情で、なぜそんなに心配してるの?とでも言いたげな感じ。「契約期間なんて開設の手続きには関係ありませんよ。学生証と住民登録票があれば開けます。今日は忙しいのでアポイントメントは明日でよろしいですか?」捨てる神あれば、拾う神あり。

大学の近くで二人コーヒーを飲みながら、釈然としない気持ちを味わう。
「今日はもうできる手続きないね。東の果てに行ってみようか」

地下鉄U2に乗って東の終着駅MessestadtOstへ。
そこはもとミュンヘン空港があった場所で現時は再開発中。建築マップを頼りにトーマス・ヘルツォーク設計の集合住宅を探しながらぶらぶらと歩いていると、カラフルな仮設のボックスにたどり着いた。中にいた女性に尋ねる。「ここは何ですか?」「ここは新しく再開発中のこの地区のインフォメーションよ。さあ中へどうぞ」英語はあまり得意ではないのだろうか、ときどき言葉に詰まって顔を赤らめながら、この場所の成り立ちや歴史、見所について丁寧に説明してくれた。今はエキシビション期間中らしく、建築見学のためのコースも設けられている様子。案内の地図をもらってかいくんと回る。“つくられた”感じが日本の幕張に似ているけれど、なんだか気持ちのよい場所だ。緑にあふれ、子供たちが駆け回る。昼間に銀行で味わったやるせない気持ちが、少しずつ治療されていくような気がした。

夜はくろさかくんと中央駅で待ち合わせて、晩飯を一緒に食べる。
フラウエン教会の裏手にあるドイツ料理の店で夕食。ビールにソーセージ、ザウアークラウト(キャベツの漬物)、マッシュポテト。屋外のテラス席で寒さに震えながら、「ザ・ドイツ料理」を食べる。くろさかくんもドイツ・ポスト(民営化された郵便局)でひどい目にあって来たらしく、自然ドイツへの愚痴をこぼしあう会になった。「だから僕は言ってやったんですよ。ドイツポストと言えば世界一信頼の置ける郵便事業者だと聞いていたけどそれは間違いだったようですね、って」

今日は三人とも弱り目に祟り目である。
あまりの寒さにレストランを退散し、恥を忍んでマクドナルドでスープを飲もうとしたら「ここではスープは取り扱ってません」。仕方ないので駅中のコーヒーバーへ行くと、閉店間際だったらしく紙コップに入ったコーヒーを渡されて早々に追い出される(かいくんなんて、一度カップに注がれたコーヒーを紙コップに移しかえられちゃってたし…)

暖かい寮に戻り、味噌汁と漬物をつまみに三人で飲みなおす。
「ドイツなんてさあ」などと愚痴っていると、グルジア人の女の子が二人キッチンにやってきた。「ハロー」。グルジアでは第二外国語はロシア語なのだろう。二人とも英語は話せないので、ドイツ語が共通語。ときどき言葉に詰まりながらも二人とドイツ語で話すくろさかくんを横で黙ってニコニコと見ながら、「(やっぱり語学力なのかなあ)」と反省する僕とかいくんなのであった。僕の細胞がドイツ由来の成分にすべて置き換わる頃(いつだろう?)までには、ドイツ語も話せるようになってなきゃなあ。語学学校に通うことも真剣に考え始めた僕らである。







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充電期間

2005-10-12 04:25:32 | ミュンヘン・TUM
Tower cranes in a construction site near my dormitory.

今日は寮で一日パソコンに向かって作業。
といっても実稼働時間はせいぜい4~5時間程度。日本から持ってきた変圧器が30ワットまでしか対応していなかったので、バッテリーの充電はできるのだが充電しながら動かすことができない。ACアダプターがこっちの電圧にも対応しているので変圧器は必要ないと思っていたのだが、ACアダプターからコンセントまでのケーブルが対応していないらしい。このまま使うとこの部分のケーブルが焼き切れてしまうのだそうだ。よって1時間パソコンを使用したら数時間充電、といった感じでインターバルが必要なのである。先週父に連絡してドイツに対応したケーブルを買って送ってもらったのだけど、届くのはいつになることやら。くろさかくんは二週間前に発送した荷物がまだ届かないらしいし。それを郵便局に尋ねたら、二週間で届くなんて贅沢言うな、と言われたらしい。困惑したくろさかくんが寮で他の住人に相談すると、「私が彼に送ったクリスマスプレゼントは、イースター(3月)に届いたわよ」と真顔で返されたそうだ。
パソコンの充電中は、工事中の隣の棟を窓から眺めたり、日本から持ってきたお気に入りの本『イリュージョン』(リチャード・バック)を読み返したり、かいくんと近くのスーパーマーケットに買い物に行ったりして過ごす。同じ階の中国人がナポリタンのつくり方を教えてあげたお礼に紹介してくれたPENNY(とにかく安いけど、あやしい銘柄ばかり)と、くろさかくんに教えてもらったTENGERMANN(少し高いけど、銘柄は安心できる)。場合に応じて使い分けることになりそう。こっちでは冷凍ピザとビールが信じられないくらい安い。ハンバーガーよりも冷凍ピザが安い。水より安いとまでは言わないけれど、コーラよりもビールの方が安い。今日の飯は…つまりそういうことです。でも食事は大事なので、こんな食生活ばかりにはしないつもり。そろそろ米の鍋炊きにも挑戦してみようかな。日本でも米は炊いたことない僕だけど。
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MVVで定期券をつくる

2005-10-11 08:22:00 | ミュンヘン・TUM
FUNF HOFE (Shopping Passage)

かいくんとMVV(ミュンヘン交通局)に定期券をつくりにいく。

途中、ミュンヘンに来て初めて検札に会う。
ドイツの駅には改札がない。利用者は駅で切符を買って、自分で日付刻印機に通してから電車に乗り込むのだ。極端な話、切符を買わなくても電車には乗れてしまう。だから時々抜き打ちで検札が行われる。地下鉄ではめったに行われないという話もあるらしいけど…。
電車が駅を出て扉が閉まったとたん、警察手帳のようなものをかざしながら背の高い男が近づいてくる。以前ベルリンに旅行したときにも一度遭遇しているので初めてではないが、その雰囲気に少しびびる。もちろん今朝も券売機で一日券の切符を買ったから大丈夫…と思って自信満々に見せたら、今日に限って日付の刻印押し忘れてる!!!次の停車駅で二人揃って電車を降ろされる(正確にはもう一人、やはり非ドイツ人らしき女性も捕まった)。そのままエスカレーターにせかされ「今から正しい使い方を教えてやるから」と、入り口の刻印機まで連れて行かれる。「こうやっていれるんだ。わかったかい。それじゃバイバイ」機械的にそう言って彼はまた次のタダ乗り容疑者を探しにどこかの車両へと去っていった。

MVVのサービスセンターに着く。新学期前だからだろうか、窓口には長蛇の列。
はじめは何を書いていいものやら、そもそもどの用紙に書くのやらわからなかったけど、順番待ちをしている人や窓口の人に教えてもらいながら、なんとか自力で申請書に必要事項を記入できた。でも二人とも手持ちのお金が少ないことに気づき、銀行に行ってから列に並びなおすことに。

信号待ちをしている人に「銀行はどこですか」とかいくんがドイツ語で尋ねる。
でも返ってきた答えは「俺、イタリア人だからわかんないよ」。まだ僕らには西洋人が見分けつきません…。MVVの向かいの市役所の入り口に恰幅のよいおばさん(警備員?)がいたのでかいくんが再チャレンジ。今度は通じたらしく、親指を立ててOKサインを出しながら、やけに元気よく銀行の場所を教えてくれた。通りを10分ほど歩いて銀行のATMで引き出す。

帰りにたまたま見つけたVodafoneショップに寄ってEUROをチャージ。
僕は昨日Vodafoneのオンラインチャージをしようとして自分のPINナンバーを間違えて入力してしまいログインできなくなってしまっていたので、それを回復してもらうように要請。しかし携帯電話を渡すと「これはVodafoneじゃなくてDebitelだからそっちに行ってくれ」と言われてしまった。確かにもらった契約書には「Debitel Vodafone」と併記してあるけど、携帯そのものはVodafoneなんじゃないのかな…?

MVVに戻り、住民登録の控えと学生証を提示して定期券を発行してもらう。
手渡されたのは「Kundenkarte Ausbildung」と書かれたオレンジ色の定期券。自分の顔写真と名前と生年月日、ミュンヘンの住所と大学名TUM、そして定期券が適用されるゾーン1-4の刻印。ゾーンは中央駅を中心に同心円状に広がっていて、TUMがあるのはゾーン1(中心市街地)で僕らの寮があるのはゾーン4(郊外との境界線上)なのである。でもこれは「券」というより「ケース」に近い。定期「券」自体は、一週間もしくは一ヶ月単位で購入し、このケースの中のポケットに入れておくものらしい。KASSEと書かれた窓口で「券」を購入する。その月の分しか購入できないらしく、10月の残り三週間分の券を買った。一週間当たり11.1EURO。毎日買うより格段に安い。

マリエンプラッツのサターンにあるdebitelの窓口へ。
オンラインチャージの話をすると、どうも相手は理解できていない様子。それでも根気よく昨夜の出来事を順番に説明すると、わかってくれたらしい。「これはVodafoneじゃないから、もともとオンラインサービスにはログインできないはずよ」ドイツのVodafoneは、VodafoneなんだけどVodafoneじゃない、という微妙な存在らしい。というわけで窓口でチャージだけをしてもらった。25EURO分のチケットを買って所定の番号にアクセスすると、携帯電話には「残り32EURO」の文字。あれ…、2EUROしか残ってなかったはずなのに。「5EUROはVodafoneからあなたへのプレゼントよ」ますますわからなくなった…。

その後、かいくんと一緒に靴屋を回って靴を購入したり、日本食財の店MIKADOを見つけたり、アウグスティナービールの直営ビアホールに行って飲んだりした(給仕のおばちゃんはノリがよくて、「アリガトウ、マタネ」と食事を運ぶたびに連呼していた)。

帰宅後メールチェックすると、クラウディアさんからミュンヘン情報が。
「情報過多だったらごめんなさい…」と最後に書かれていたので、全然そんなことはなくてとてもありがたく思っている旨を返信。金曜日の夜に、Lange Nacht der Muenchner Museenというイベントがあるらしい。その日の夜7時から夜中の2時まで、15EUROの共通チケットでミュンヘン市内の美術館がすべて入場可能になるのだという(交通機関も乗り放題)。

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ミュンヘンの日曜日

2005-10-09 23:01:11 | ミュンヘン・TUM
A little boy in Schleissheimer Str.

朝起きて窓から外を見ると、寮の隣の日曜日なので誰もいない工事現場で、野ウサギが二匹飛び跳ねているのを見た。

今日は日曜日。
市街に出てもデパートが閉まっていることは先週経験済みなので、切符を買うのももったいないし(中心部で使える交通機関の一日券が4.5EURO)今日は寮の周りを散策することにする。最寄り駅があるのとは反対側、南へ向かって歩く。このあたりは新興住宅地。5分くらい歩くとスーパーマーケットが立ち並ぶ街区に達した。地域の図書館らしき建物を教会の隣に見つけたり、郵便局を見つけたり、アジア食材の店を見つけたりする。どれも日曜だから閉まっていたけれど。
すれ違う人みなどこかのんびりとしている。カフェでくつろぐ人たち。時々看板を覗き込みながらゆっくりと歩いている老夫婦。見知らぬアジア人が歩いていても誰も気にも留めない。車椅子のおばあさんを押して歩いている家族にも何組かすれ違った。柵で囲われたグラウンドでは高校生らしき一団がサッカーの練習試合をしていた。犬の散歩は基本的に野放し。それでも犬はちゃんとご主人様の周りから離れないし吠えない。

このあたりは緑も多い。
木陰のベンチに腰掛けて井戸端会議をする老人たち。綱を放して、犬が転げまわる様子を見ているおばさん。道を一目散で横切っていくリス。色とりどりのアパートメントにはそれに沿って緑地公園が付随している。子供たちが遊具で遊ぶそばでなにやら情報交換をしている親たち。入り口の扉を開け放って庭いじりをしている夫婦もいる。これから造成されアパートが建っていくのだろうか、広大な草原が目の前に開けた。視界の先にはサッカー場アリアンツアレナがかすんで見える。ベンチに腰を下ろしてしばらく行き交う人々を眺めていた。男の子が家から出てきてちょこちょこと走り去っていった。ボードを抱えた女の子が両親に挟まれて通り過ぎていった。自転車に乗った三人組が走り去っていった。サッカーボールを抱えた少年たちが、携帯電話をいじっていて遅れをとったもう一人の仲間を大声で呼んでいる。ローラーブレードをはいた兄妹をお父さんが後からゆっくり追いかけている。手押し車のお婆さんがゆっくり歩いてきてベンチに座り、ぼんやりと緑を眺めている。空にはいつのまにかパラグライダーが流れてきた。

そうか、ミュンヘンではこうやって一週間が終わるのだな。
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ボーダーを越える

2005-10-09 07:16:37 | ミュンヘン・TUM
Literature Cafe

鈴木研M2のやまぐちさんとマリエンプラッツで待ち合わせ。
携帯電話の契約をするために、すでに一年こちらで生活しているやまぐちさんの助けを借りる。デパートやサターン(家電量販店)を回って携帯電話コーナーを物色。かっこいい機種はやっぱり高い。プリペイド携帯はどの電話会社でも通話料は同じらしいので、「どれを持ちたいか」だけが選択の決め手。最初に本体の値段さえ払えば、後は随時通話可能時間をチャージしていくだけである。キャリアは三種類。それぞれのロゴを見ているとサッカーチームのユニフォームが思い浮かんだ。T-mobile(バイエルン・ミュンヘン)、O2(アーセナル)、Vodafone(マンチェスターユナイテッド、浦和レッズ)。本当は“ザ・ドイツ”で揃えたかったのでT-mobileのSIEMENSにしたかったのだけど、本体の値段があまりにも違うので、かいくんと一緒にVodafoneのSIEMENSにした。30EURO(10EURO分の通話時間込み)。くろさかくんも同じだから三人おそろいになった。「ストラップで区別しないと、三人で飲みに行ったときにはごっちゃになっちゃうね」

やまぐちさん行きつけのliterature Cafeでコーヒーを飲む。
ドイツのカフェにはずれはないけれど、ここのケーキが特においしいらしい。僕はレモンのタルトとココアを頼む。ドイツ人に語学の家庭教師をしてもらっていたというやまぐちさんに教えてもらいながら、店員さんを呼ぶ練習をしたりした。たぶん古い建物をリノベーションした喫茶店。時を忘れて、混雑した店内に充満したドイツ語に耳を澄ます。

その後もデスクライトとか食料品とかいろいろとやまぐちさんに案内してもらう。
ドイツは日曜日になるとお店はみんなシャッターを下ろしてしまうので、土曜日は買出しの日である。

夜は、たまねぎとソーセージとハインツのケチャップでナポリタンをつくって食べた。
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晴れてミュンヘン住民

2005-10-08 19:31:54 | ミュンヘン・TUM
Pinakothek der Moderne

かいくんくろさかくんと一緒に市役所に住民登録をしに行った。
ファミリーネームのアルファベット順に分類されて受付が違うのだけど、僕らはみんなKから始まるので同じ受付に並ぶ。一時間くらい待たされてから自分の整理番号が表示された部屋に入る。挨拶をして席に着く。審査官らしき人がドイツ語で何か話してきたがよくわからない。たぶんあらかじめ記入しておいた書類の内容を確認しているのだろうけど、心配なので「僕はドイツ語がよく話せないので、英語でお願いします」とお願いする。相手は英語はあまり得意ではないと言いつつ、それ以降は英語でやってくれた。出身地とこっちでの住所をたずねられたくらいであっという間に終了。あまりにもあっけなかったので「これで終わりなんですか?」と一応確認すると、「あとは上の階で外国人登録をしてください」と言われた。三人が揃ったところで上の階に行ったのだけど、すでに今日の分の受付は終了してしまっていたのでまた来週来ることに。こういった役所は平日の午前中しか開いてないので、なかなか手続きが終わらない…。

午後はマリエンプラッツにあるドイツ銀行に行って口座開設の“予約”。
アポ無しで行っても手続きはしてもらえないらしい。来週の水曜日、10時から予約を入れてもらう。帰り際に受付の人から「あなた前にも来たわよね。わたし少し覚えてるわ」と話しかけられた。

三人で昼食を食べて(@イタリアンのオープンカフェ)、ピナコテークモダンへ。
くろさかくんはハウスマイスター(大家さん)と約束があるのでここで別れ、僕とかいくんは二時間くらいぶらぶらと鑑賞した。でも全部をしっかり見るにはまだこれから何回も足を運ばなくてはならないだろう。併設のブックショップでリチャード・ホールデンの作品集を二冊見つける。そのうちの一冊は今年の夏に出たばかりのもので、研究室で割引して売っていたのと同じものだ。ミュンヘンの建築マップを買った。地図上に数字がプロットされているだけのシンプルなものだが(対応する建築は織り込まれている冊子で検索できる)、1900年以前のものまで網羅されている。水をはじく丈夫な素材でできているのでこれから毎日持ち歩こう。そしてぼろぼろにしてから日本に帰りたい。

帰りにマリエンプラッツに寄ると、アインシュタインデーのイベントをしていた。
広場に10個くらいのブースが立ち並んでいる。理科系の研究機関が宣伝のために出しているようだ。TUMも出していた(しょぼかった)。手提げ袋とかハッブル宇宙望遠鏡のDVDを無料で配布していたので、もらってみる。「クッキングガールズ」というチャリティーブースもあって、サンドイッチを50セントで買えた。特設ステージでは現代のアインシュタイン(?)が何かを熱弁していた。

ミュンヘン州立歌劇場そばのツゥム・フランツィスカーナー(Zum Franziskaner)で二人で飲んで、閉店間際のデパートで文房具を物色したりしてから寮に帰った。

くろさかくんからもらったごはんとたまねぎでチャーハンを作って夜食にする。
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