10時起床。コンペDの作業。昼過ぎに家を出て2時に新谷さんの家へ。仙石さんも合流し、コンペDのA1ボードのドラフトを見ながら、よりよく意図を伝えられるようそれぞれの絵を再検討する。いくつかの絵をその場でつくり直して、提出までの進め方を再確認して8時過ぎに解散。会社に寄って明日の早朝現場ミーティング用の図面類を見直し、いくつかの追加資料を印刷する。夕食にラーメンを食べてから帰宅。早めに就寝。今日からもう12月。
昼前起床。RIBA図書館へ。『The Turning Point of Building』の各章を順不同で読む。
本書は1959年にドイツ語で出版されたあと、ニューヨークの出版社Reinhold Publishing Corporation(科学・工学系の出版社のようだ)によって1961年に英訳出版された。献辞は妻Judithに宛てられている。
「62. Results of team studies」では、指導した学生たちが製作したプロジェクトが模型写真とともに掲載されている。1955年に東京で行われたワックスマンゼミの成果物も、21人の学生が6週間で製作した「Study of a building system applied to a school pavilion」として3枚の模型写真とともに紹介されている(図版のクレジットは「Hirayana, Tokyo」となっているが誰のことだろう?)。パヴィリオンは、たゆたうようなスペースフレームで覆われた空間に可動式の間仕切りが配されているもの。以下はワックスマンゼミに関する本文中の簡単な言及。
With the support of the State Department and at the invitation of Enzo Tange, Isamu Kenmochi and other Japanese architects and engineers and various university, I was able to organise a fairly large seminar in Tokyo in 1955, to which three students were delegated from each of seven universities. (原文ママ 丹下健三の名前が間違っている)
さて、「4. The crystal palace, London」では、ジョセフ・パクストンが発見した「natural and self-evident」なアプローチが水晶宮の説明とともに語られる。ガラスなどに標準化された寸法を用いながら、建築のプレファブリケーションの方法/パーツの分け方/検査の方法/組み立ての方法(ガラスを取り付ける工事のためのローリングプラットフォームなど)を一体的にデザインしていることが説明される。小さく単純な部品の集合によって全体が成立していること、それが建築史においてはっきりとわかる時代の変わり目を表していることが語られる。続く「5. The firth of Forth bridge, Edinburgh」では、水晶宮で二次元的に試されたこのアプローチが、フォース鉄道橋では三次元的に展開されていることが説明される。
図書館が閉まったあとはしばらく書店で立ち読みしたあと、夕方までイベントDのための企画書製作。コンパクトとアダプティブをテーマにしたドラフトを送信。誕生日プレゼントを見繕い、集合場所のパブへ。ダニエルにプレゼントを渡して少し話したあと、夕食は参加せずに帰宅。大家さんに家賃を納めに行ってから夜半前にコンペDの作業を始める。
奥さんから絵はがきが届く。旧万世橋駅の上に出来たカフェN3331に行ってきたらしい。
本書は1959年にドイツ語で出版されたあと、ニューヨークの出版社Reinhold Publishing Corporation(科学・工学系の出版社のようだ)によって1961年に英訳出版された。献辞は妻Judithに宛てられている。
「62. Results of team studies」では、指導した学生たちが製作したプロジェクトが模型写真とともに掲載されている。1955年に東京で行われたワックスマンゼミの成果物も、21人の学生が6週間で製作した「Study of a building system applied to a school pavilion」として3枚の模型写真とともに紹介されている(図版のクレジットは「Hirayana, Tokyo」となっているが誰のことだろう?)。パヴィリオンは、たゆたうようなスペースフレームで覆われた空間に可動式の間仕切りが配されているもの。以下はワックスマンゼミに関する本文中の簡単な言及。
With the support of the State Department and at the invitation of Enzo Tange, Isamu Kenmochi and other Japanese architects and engineers and various university, I was able to organise a fairly large seminar in Tokyo in 1955, to which three students were delegated from each of seven universities. (原文ママ 丹下健三の名前が間違っている)
さて、「4. The crystal palace, London」では、ジョセフ・パクストンが発見した「natural and self-evident」なアプローチが水晶宮の説明とともに語られる。ガラスなどに標準化された寸法を用いながら、建築のプレファブリケーションの方法/パーツの分け方/検査の方法/組み立ての方法(ガラスを取り付ける工事のためのローリングプラットフォームなど)を一体的にデザインしていることが説明される。小さく単純な部品の集合によって全体が成立していること、それが建築史においてはっきりとわかる時代の変わり目を表していることが語られる。続く「5. The firth of Forth bridge, Edinburgh」では、水晶宮で二次元的に試されたこのアプローチが、フォース鉄道橋では三次元的に展開されていることが説明される。
図書館が閉まったあとはしばらく書店で立ち読みしたあと、夕方までイベントDのための企画書製作。コンパクトとアダプティブをテーマにしたドラフトを送信。誕生日プレゼントを見繕い、集合場所のパブへ。ダニエルにプレゼントを渡して少し話したあと、夕食は参加せずに帰宅。大家さんに家賃を納めに行ってから夜半前にコンペDの作業を始める。
奥さんから絵はがきが届く。旧万世橋駅の上に出来たカフェN3331に行ってきたらしい。

朝、直接現場へ。竣工が近づく現場のプロジェクト。午前中いくつかの実測調査をしたあと、昼過ぎからディレクターも合流し残されたいくつかのディテールのレビュー。そのままサブコンを交えてスケッチによる検討が始まり、6時過ぎに終了。会社には戻らずそのまま直帰となる。終業後、RIBAの図書館へ。帰宅後、コンペDの作業を進めてから就寝。Rhino上で決定したデザインをもとに全体の平面を検討する。
しばらく滞っていたが、RIBA図書館で「建築の分離性と分解性」に関する自習再開。クリスタルパレスの解体移築プロセスの研究から始まり、コンラッド・ワックスマンにたどり着いた。前回図書館に来たときに探したが書棚に見つからなかったコンラッド・ワックスマンの1961年の著書『The Turning Point of Building: Structure and Design(建築の岐路:構造と意匠)』を今日も司書の方に探してもらったがやはり見つからず。「50年前の本なので紛失してしまった可能性もありますねえ」と言われ、がっかりしつつもあきらめずに書棚を隅々まで探していたら、シタリ顔の司書さんに肩を叩かれる。「見つけましたよ。書庫の方に移されていました。検索結果の方を直しておくので、次回以降は閉架図書のリクエストフォームにサインして閲覧してください」
ホールデンの『Light Tech』と似たサイズの判型、240ページの本。時間がなかったので本文は読まず、ページを最後までめくりながら小見出しと図版だけをメモした。土曜日以降中身も読んでいきたい。第一章であるイントロダクションは以下のような書き出しで始まる。
「Time, motion and energy determine the framework within which a building can be conceived and developed.」 (時間・動き・エネルギーが、建築が着想され発展される枠組みを決定する。)
本書はPart 1からPart 3までの三章に分けられるが、1から65まで通し番号を振られた小見出しを見ているだけでわくわくしてくる内容だ。小見出しの中にはわずか数行で終わっているものから10ページ近くにわたって詳細に解説されるものまで様々であるが、以下に65の小見出しを一言解説付きで列挙する。
--------------------
『The Turning Point of Building: Structure and Design』Konrad Wachsmann(1961)
Part 1
1. Introduction
2. Historical background
3. Decisive influence of the nineteenth century
4. The crystal palace, London
5. The firth of Forth bridge, Edinburgh
6. The Eiffel tower, Paris
7. Late gothic example, Prague
8. Alexander Graham Bell
9. Brooklyn bridge, New York
10. The pont transbordeur, Marseille
11. Development of the Chicago skyscraper
12. Airship construction
13. The bicycle frame
主に19世紀の鉄造建築の事例が解説され、クリスタルパレスには10ページが割かれている。シカゴの高層建築に続いて建築以外の事例も挙げられている。電話の発明で知られるアレクサンダー・グラハム・ベルは、 tetrahedral units(四面体ユニット)の開発者として登場する。
Part 2
14. The influence of industrialization
15. Machines and massproduction
16. Modular coordination
17. Modules
18. The material module
19. The performance module
20. The geometry module
21. The handling module
22. The structural module
23. The element module
24. The joint module
25. The component module
26. The tolerance module
27. The installation module
28. The fixture module
29. The planning module
ここまで様々な観点から「モジュ-ル」が語られる。
30. Standarization
31. Joints and connections
32. Structural connections
モジュールに続いて接合に関する話。
33. Production principles
34. Subtracting
35. Adding
36. Forming
37. The machine as a tool
38. The mechanical jig
39. Automation
40. The mechanical installations
ここまで建築部品の生産に関する話。
41. Light and power
42. Communications
43. Environmental control
44. Water supply
45. Equipment and appliances
ここまで設備に関する話。
46. Production of materials
47. Financing problems
48. The skilled workers
49. The building site
50. Some approaches to the problems
Part 2 の最後は施工に関する話のようだ。
Part 3
51. The complexity of the task
52. The design of a partition wall system
53. The design of a building panel system
54. A semi automatic building panel factory
55. The building panel the finished product
Part 3はパネルシステムによる構法の考察から始まる。詳しく内容は読んでいないので、これがワックスマン提案によるシステムの解説なのか既存のシステムの批評なのかはわからない。(ワックスマンはアメリカでグロピウスと組んで乾式パネル構法住宅の開発を行っているが)
56. A tubular steel design
57. Movable vertical surfaces
58. The design of a space structure
59. Study of dynamic structure
この4つの章で、アメリカ空軍の航空機格納庫を始めとするワックスマンの一連のスペースフレームのプロジェクトが満を持して登場し詳細に解説される。図版がどれもすごい。
60. Study and training
61. On teamwork
62. Results of team studies
63. The teacher as team-leader
64. The research institute
65. Synthesis
本書の最後ではチームワークや教育・研究に関することがおそらく語られていて、最終的に「Synthesis 統合」の名を持つ章によって締めくくられている。
--------------------
本書が出版されたのは日本でワックスマンゼミが開かれた6年後。以前のブログエントリーでも書いたように、何らかの事情があって(?)本書は邦訳されなかった。それがなぜなのかも考えながら、次回以降内容を見ていこうと思う。
ところでSCI-Arcのアーカイブにワックスマンのレクチャーの映像が3つ残っていた。まだ観ていないけど。Video Archive | Konrad Wachsmann
しばらく滞っていたが、RIBA図書館で「建築の分離性と分解性」に関する自習再開。クリスタルパレスの解体移築プロセスの研究から始まり、コンラッド・ワックスマンにたどり着いた。前回図書館に来たときに探したが書棚に見つからなかったコンラッド・ワックスマンの1961年の著書『The Turning Point of Building: Structure and Design(建築の岐路:構造と意匠)』を今日も司書の方に探してもらったがやはり見つからず。「50年前の本なので紛失してしまった可能性もありますねえ」と言われ、がっかりしつつもあきらめずに書棚を隅々まで探していたら、シタリ顔の司書さんに肩を叩かれる。「見つけましたよ。書庫の方に移されていました。検索結果の方を直しておくので、次回以降は閉架図書のリクエストフォームにサインして閲覧してください」
ホールデンの『Light Tech』と似たサイズの判型、240ページの本。時間がなかったので本文は読まず、ページを最後までめくりながら小見出しと図版だけをメモした。土曜日以降中身も読んでいきたい。第一章であるイントロダクションは以下のような書き出しで始まる。
「Time, motion and energy determine the framework within which a building can be conceived and developed.」 (時間・動き・エネルギーが、建築が着想され発展される枠組みを決定する。)
本書はPart 1からPart 3までの三章に分けられるが、1から65まで通し番号を振られた小見出しを見ているだけでわくわくしてくる内容だ。小見出しの中にはわずか数行で終わっているものから10ページ近くにわたって詳細に解説されるものまで様々であるが、以下に65の小見出しを一言解説付きで列挙する。
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『The Turning Point of Building: Structure and Design』Konrad Wachsmann(1961)
Part 1
1. Introduction
2. Historical background
3. Decisive influence of the nineteenth century
4. The crystal palace, London
5. The firth of Forth bridge, Edinburgh
6. The Eiffel tower, Paris
7. Late gothic example, Prague
8. Alexander Graham Bell
9. Brooklyn bridge, New York
10. The pont transbordeur, Marseille
11. Development of the Chicago skyscraper
12. Airship construction
13. The bicycle frame
主に19世紀の鉄造建築の事例が解説され、クリスタルパレスには10ページが割かれている。シカゴの高層建築に続いて建築以外の事例も挙げられている。電話の発明で知られるアレクサンダー・グラハム・ベルは、 tetrahedral units(四面体ユニット)の開発者として登場する。
Part 2
14. The influence of industrialization
15. Machines and massproduction
16. Modular coordination
17. Modules
18. The material module
19. The performance module
20. The geometry module
21. The handling module
22. The structural module
23. The element module
24. The joint module
25. The component module
26. The tolerance module
27. The installation module
28. The fixture module
29. The planning module
ここまで様々な観点から「モジュ-ル」が語られる。
30. Standarization
31. Joints and connections
32. Structural connections
モジュールに続いて接合に関する話。
33. Production principles
34. Subtracting
35. Adding
36. Forming
37. The machine as a tool
38. The mechanical jig
39. Automation
40. The mechanical installations
ここまで建築部品の生産に関する話。
41. Light and power
42. Communications
43. Environmental control
44. Water supply
45. Equipment and appliances
ここまで設備に関する話。
46. Production of materials
47. Financing problems
48. The skilled workers
49. The building site
50. Some approaches to the problems
Part 2 の最後は施工に関する話のようだ。
Part 3
51. The complexity of the task
52. The design of a partition wall system
53. The design of a building panel system
54. A semi automatic building panel factory
55. The building panel the finished product
Part 3はパネルシステムによる構法の考察から始まる。詳しく内容は読んでいないので、これがワックスマン提案によるシステムの解説なのか既存のシステムの批評なのかはわからない。(ワックスマンはアメリカでグロピウスと組んで乾式パネル構法住宅の開発を行っているが)
56. A tubular steel design
57. Movable vertical surfaces
58. The design of a space structure
59. Study of dynamic structure
この4つの章で、アメリカ空軍の航空機格納庫を始めとするワックスマンの一連のスペースフレームのプロジェクトが満を持して登場し詳細に解説される。図版がどれもすごい。
60. Study and training
61. On teamwork
62. Results of team studies
63. The teacher as team-leader
64. The research institute
65. Synthesis
本書の最後ではチームワークや教育・研究に関することがおそらく語られていて、最終的に「Synthesis 統合」の名を持つ章によって締めくくられている。
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本書が出版されたのは日本でワックスマンゼミが開かれた6年後。以前のブログエントリーでも書いたように、何らかの事情があって(?)本書は邦訳されなかった。それがなぜなのかも考えながら、次回以降内容を見ていこうと思う。
ところでSCI-Arcのアーカイブにワックスマンのレクチャーの映像が3つ残っていた。まだ観ていないけど。Video Archive | Konrad Wachsmann
金曜日
終日現場のプロジェクトの作業。昼休み、同僚と久しぶりに二人で昼飯。いろいろと話を聞く。夕方、月曜日の現場ミーティングについてコントラクターと連絡を取り合ってから退社。夜はSadlers Wellsでシュトゥットガルトバレエの『じゃじゃ馬ならし』を観る。
土曜日
昼前起床。12時に新谷さんの家へ。ドヨンくん新谷さんと待ち合わせてコンペDの作業。夕方、別の場所で作業している仙石さんとskypeで進捗状況を確認。一段落したところで七時ころ解散。僕はBond Street駅近くで山本くんと待ち合わせ。論文ワークショップ。9時過ぎに終了し帰宅。夜は日本から視察に来ている建築関係の方々との食事に誘ってもらっていたのだが、この週末で体調を万全にするために欠席させてもらった。
終日現場のプロジェクトの作業。昼休み、同僚と久しぶりに二人で昼飯。いろいろと話を聞く。夕方、月曜日の現場ミーティングについてコントラクターと連絡を取り合ってから退社。夜はSadlers Wellsでシュトゥットガルトバレエの『じゃじゃ馬ならし』を観る。
土曜日
昼前起床。12時に新谷さんの家へ。ドヨンくん新谷さんと待ち合わせてコンペDの作業。夕方、別の場所で作業している仙石さんとskypeで進捗状況を確認。一段落したところで七時ころ解散。僕はBond Street駅近くで山本くんと待ち合わせ。論文ワークショップ。9時過ぎに終了し帰宅。夜は日本から視察に来ている建築関係の方々との食事に誘ってもらっていたのだが、この週末で体調を万全にするために欠席させてもらった。
いつもより早く出社。昨日の現場インスペクションを踏まえたアクションをひとつひとつ処理する。昼休み、ダニエルと会社のレセプションで会って、春のイベントについてD基金に送る企画書の制作方針について話す。午後も引き続き現場のプロジェクトの作業。夜、新谷さんと待ち合わせて晩飯を買ってから新谷さんの家へ。コンペDの作業。夜半前に帰宅。明日も早起きしよう。
バスで家から直接現場へ。8時半より内装のインスペクション。11時前に今週分は終了し、そのまま現場ミーティング。外装のインスペクションのあと、今週から始まる新工程に関わるサブコンのグループを順番に回り図面上の意図を伝える打ち合わせ、夕方まで。最後にサイトマネージャーといくつかの解決すべき事項について方針を打ち合わせた後、現場が閉まる前にタクシーで帰路につく。六時前に会社に戻り、ディレクターに報告。いくつかの事項について確認のあと、遅い昼飯を食べながら現場へメールで送信。10時過ぎ帰宅。寝るまでコンペDの作業。
おとといからGuardianで始まったJudith Mackrellによるダンスブログ。http://www.theguardian.com/stage/dance-blog 今までのような公演のレビューに加えて、ここでは自由なテーマでより高頻度に記事を書いてくれるのだろう。この人のダンス評は一番共感できるので、彼女がどんな情報をここに集めてくれるのか単純に楽しみ。二投稿目で紹介されているのは広告とダンス。Baileysの話題のCMも。
おとといからGuardianで始まったJudith Mackrellによるダンスブログ。http://www.theguardian.com/stage/dance-blog 今までのような公演のレビューに加えて、ここでは自由なテーマでより高頻度に記事を書いてくれるのだろう。この人のダンス評は一番共感できるので、彼女がどんな情報をここに集めてくれるのか単純に楽しみ。二投稿目で紹介されているのは広告とダンス。Baileysの話題のCMも。
朝、ダニエルと待ち合わせてD基金へ。春に企画しているイベントの件で打ち合わせ。こちらのアイデアにフィードバックをもらい、アップデートした企画書の送付を約す。僕はそのまま会社へ。終日現場のプロジェクトの作業。会社を休んだ昨日のうちに起こったことを同僚から報告もらったあと、サブコンからの図面チェック、現場へいくつかのスケッチの送付、明日の現場ミーティングのための情報整理。仕事の合間に同僚と部屋の寒さについて話す。みなそれぞれに寒い部屋で暖かく過ごす方法について工夫している様子。帰宅後、コンペDの作業。新谷さん仙石さんとdropboxでファイル共有しfacebook上で話しながらモデリングの作業を進める。
金曜日
終日現場のプロジェクトの作業。月例の経過報告レポートの作成。プロジェクト終了のカウントダウンが始まる。夕方、現場と電話して幾つかの確認。夜、出張でロンドンに来ている同期と待ち合わせて夕食。ホテルの近くの食堂でピザを食べたあと、駅の中のカフェでしばらく話す。春に企画しているイベントの内容などについて相談させてもらう。その他、先輩の結婚式の話など。ホテルまで送って別れたあと、僕は会社に戻り、コンペDの作業。模型と図面を行ったり来たりする。
土曜日
朝起きて昨日の続きでコンペDの模型をつくる。三時、新谷さんの家に集合しコンペDの作業。三者三様の案が出てそれぞれにプレゼン。これまで練ってきたコンセプトを一番ストレートに伝えられる一案にコンペ形式で絞る。プレゼンボードの構成と役割分担のあと、次週以降は具体的な素材をつくっていくことに。夜はペルシャ料理の店へ。ケバブと焼きたてのナン。仙石さんのPart III試験の話を聞きながら帰宅。体調が万全でないので風邪薬を飲んで夜半すぎに就寝。
日曜日
目覚ましをかけないでいたら、夕方まで眠り続ける。起きるなり頭痛。熱を計ると39度で驚く。軽く食事をとったあと、薬を飲んで部屋の暖房をつけてひたすら布団に入る。夜半前、一気に汗をかいて体調が少し回復する。
月曜日
昨日よりは熱は下がってきたが念のため会社を休む。果物を食べながら一日部屋で寝て過ごす。春に企画しているイベントの企画書などをぼんやりと考える。夜、平熱に戻る。
終日現場のプロジェクトの作業。月例の経過報告レポートの作成。プロジェクト終了のカウントダウンが始まる。夕方、現場と電話して幾つかの確認。夜、出張でロンドンに来ている同期と待ち合わせて夕食。ホテルの近くの食堂でピザを食べたあと、駅の中のカフェでしばらく話す。春に企画しているイベントの内容などについて相談させてもらう。その他、先輩の結婚式の話など。ホテルまで送って別れたあと、僕は会社に戻り、コンペDの作業。模型と図面を行ったり来たりする。
土曜日
朝起きて昨日の続きでコンペDの模型をつくる。三時、新谷さんの家に集合しコンペDの作業。三者三様の案が出てそれぞれにプレゼン。これまで練ってきたコンセプトを一番ストレートに伝えられる一案にコンペ形式で絞る。プレゼンボードの構成と役割分担のあと、次週以降は具体的な素材をつくっていくことに。夜はペルシャ料理の店へ。ケバブと焼きたてのナン。仙石さんのPart III試験の話を聞きながら帰宅。体調が万全でないので風邪薬を飲んで夜半すぎに就寝。
日曜日
目覚ましをかけないでいたら、夕方まで眠り続ける。起きるなり頭痛。熱を計ると39度で驚く。軽く食事をとったあと、薬を飲んで部屋の暖房をつけてひたすら布団に入る。夜半前、一気に汗をかいて体調が少し回復する。
月曜日
昨日よりは熱は下がってきたが念のため会社を休む。果物を食べながら一日部屋で寝て過ごす。春に企画しているイベントの企画書などをぼんやりと考える。夜、平熱に戻る。
朝、直接現場へ。内装のインスペクション。先日と同じ各パーティの責任者が集まり、一階の全ユニットを四時間かけて回る。昼過ぎ会社に戻る。午後はインスペクションのレポート制作。
六時に会社を出てROHへ。たけさんまきこさん久保田さんと待ち合わせてロイヤルバレエのトリプルビルを4人掛けのバルコニー席で観る。ディビッド・ドーソンの新作はあまり印象に残らず。ケネス・マクミラン振付の『春の祭典』は観るの二度目だが色褪せない迫力。前回は生贄役を初めて男性ダンサーが踊ったことで話題になったが、今回はオリジナル通り女性が踊る。前回観た時のエドワード・ワトソンと比べてしまうと、大人しめの演技だった。ウェイン・マクレガー振付の『Chroma』は映像では何度も観た好きな作品だが、ライブは期待以上だった。音楽の良さもさることながら、簡素な衣装に身を包んだダンサーの身体を際立たせるジョン・ポーソンによるシンプルな舞台装置もいい。たしかに重さを感じるのだけどそれが人間の重さではないような、不思議な重量感覚を持たせる振付。ダンサーたちの類まれな身体能力を感じさせられる。ROH初めての久保田さんが楽しんでくれていてうれしかった。帰宅後、まきこさんに薦めていただいた市販の咳止めを飲んで就寝。
六時に会社を出てROHへ。たけさんまきこさん久保田さんと待ち合わせてロイヤルバレエのトリプルビルを4人掛けのバルコニー席で観る。ディビッド・ドーソンの新作はあまり印象に残らず。ケネス・マクミラン振付の『春の祭典』は観るの二度目だが色褪せない迫力。前回は生贄役を初めて男性ダンサーが踊ったことで話題になったが、今回はオリジナル通り女性が踊る。前回観た時のエドワード・ワトソンと比べてしまうと、大人しめの演技だった。ウェイン・マクレガー振付の『Chroma』は映像では何度も観た好きな作品だが、ライブは期待以上だった。音楽の良さもさることながら、簡素な衣装に身を包んだダンサーの身体を際立たせるジョン・ポーソンによるシンプルな舞台装置もいい。たしかに重さを感じるのだけどそれが人間の重さではないような、不思議な重量感覚を持たせる振付。ダンサーたちの類まれな身体能力を感じさせられる。ROH初めての久保田さんが楽しんでくれていてうれしかった。帰宅後、まきこさんに薦めていただいた市販の咳止めを飲んで就寝。
終日現場のプロジェクトの作業。屋上階テラスのタイル割り図の修正。先日のインスペクションを踏まえた現場への指示書。現場から遮音性能と気密性能の喜ばしい実測結果が届いたので一緒に仕事したCLTサブコンに転送。この二つの指標でよい結果が出るのは元々CLT造(直交集成板造)の特長であるが、施工精度も高かったらしく想定していた以上の良い結果が出ている。夜、先日のSHARISHARISHARI大アップデート会に参加してくれた崎村くんと待ち合わせて酔い処で晩ご飯。バートレットを卒業したばかりの彼の就職相談にのる。僕がロンドンに来たばかりの頃、当時FOAにいた日本人の方たちに毎日のように大変お世話になっていたのであるが、崎村くんはそのときFOAでインターンをしていたので何度か一緒にパブへ行ったことを覚えている。お互いその後いろいろあって、四方山話もいろいろ。いろいろ話をして崎村くんのことがよくわかってきたので、いくつか知っている事務所を紹介する。そのどれかに決まってくれれば僕もうれしいけど、大学を卒業しても100通CVを出してやっと就職が決まるかといったくらい厳しい現状であることも耳にするし、偶然であっても与えられた出会いを大切にしていくしかない。僕自身、TUM留学からロンドンでのHCLA就職にいたる流れは振り返れば説明しやすいけれど、実際には紆余曲折の末の偶然かつたった一つの選択肢だったわけで。夜学を終えた新谷さんが偶然にも晩飯に立ち寄って僕らと合流。バイト中のいつかさんも加わり、しばし共通の友人たちのうわさ話などで盛り上がる。終了後、会社へ戻り、明日の早朝現場ミーティングに向けた準備。誰もいなくて寒いだろうなと思ったら意外にも同僚が二人残って音楽を聴きながら仕事をしていたので部屋は暖かかった。夜半過ぎに三々五々仕事を終えて同僚は帰り始め、僕も資料をメール送信してから帰宅。
CLTに関する記事を新谷さんに教えてもらう。“未来の木造”に挑む、国内初物件が着工 (ケンプラッツ 131111)
記事によれば、この「国内初物件」ではCLT自体も国産の木材を使って国内で生産されたとのこと(岡山県にある銘建工業のようだ)。2011年頃からCLT自体は床材などとして日本でもこれまで部分的に使用されてきたはずだが、CLT造と呼べる建築はこれが国内初ということなのだろう。本文中で「欧州を中心に普及が始まっており、8階建て木造建築の実例もある」として言及されている建物はロンドンに建つMurray Grove(Stadthaus)のことだろう。地上階(0階)+8層なので、正確には9階建てだが。この物件のCLTサブコンはオーストリアに工場を持つKLH。KLHが少なくとも2年以上前から日本で営業活動をしていたことは知っていたので(ホームページによれば日本法人設立は6年前)、すでに日本でもCLT造の建物は実現していたのかと思っていた。僕は3年前からKLHと一緒に仕事をしてきて、今ロンドンに建設中の集合住宅(ブログに登場する「現場のプロジェクト」)は7階建てのCLT造建築である。ケンプラッツの記事によれば、今年度内にCLTのJAS規格が新設されるとのことなので、僕が日本に帰る来春ころには、CLTは中層規模の建物の建築材料として普及し始めるのかもしれない。ロンドンでの経験が生かせるな。
CLTに関する記事を新谷さんに教えてもらう。“未来の木造”に挑む、国内初物件が着工 (ケンプラッツ 131111)
記事によれば、この「国内初物件」ではCLT自体も国産の木材を使って国内で生産されたとのこと(岡山県にある銘建工業のようだ)。2011年頃からCLT自体は床材などとして日本でもこれまで部分的に使用されてきたはずだが、CLT造と呼べる建築はこれが国内初ということなのだろう。本文中で「欧州を中心に普及が始まっており、8階建て木造建築の実例もある」として言及されている建物はロンドンに建つMurray Grove(Stadthaus)のことだろう。地上階(0階)+8層なので、正確には9階建てだが。この物件のCLTサブコンはオーストリアに工場を持つKLH。KLHが少なくとも2年以上前から日本で営業活動をしていたことは知っていたので(ホームページによれば日本法人設立は6年前)、すでに日本でもCLT造の建物は実現していたのかと思っていた。僕は3年前からKLHと一緒に仕事をしてきて、今ロンドンに建設中の集合住宅(ブログに登場する「現場のプロジェクト」)は7階建てのCLT造建築である。ケンプラッツの記事によれば、今年度内にCLTのJAS規格が新設されるとのことなので、僕が日本に帰る来春ころには、CLTは中層規模の建物の建築材料として普及し始めるのかもしれない。ロンドンでの経験が生かせるな。