この間、相談活動を重ねていても、生活苦の広がりは本当に深刻です。「生活が楽でしかたがない」という声は聞いたことがありません。
そのもとで起こっていること~子どもの貧困です。
貧困世帯が集中するといわれる足立区。ここの小中学校で、「希望格差」という言葉が聞かれます。「将来の夢は?」と聞くと、「フリーター」「コンビニのアルバイト」などのこたえが返ってくる…。雑誌「東洋経済」調査では、年収別の5分類で比較すると一番低い分類と高い分類の世帯で月収差6・7倍、教育費は22倍も差が出るそうです。低所得層では義務教育も悲鳴をあげ通わせている…。そういう話が各地で聞かれます。
国の社会保障の現実も、子どもの貧困を加速させている!世界と比較しても、社会保障を経て、逆に貧困が拡大する国は、先進諸国で日本しかありません。母子家庭の場合、元々、収入が少ない上、社会保障の再分配の過程で、逆に支出が増えてしまうというのです。
生まれた家庭のお金のあるなしで将来にまで格差が生まれる!こんな社会であっていいはずがありません。
この問題は、一部の子育て世帯の話で済ませられません。「理想の数だけ子どもを生めない」理由のトップ、8割が「子育て・教育にお金がかかる」と回答…。世界一の学費、雇用も非正規・使い捨て・低賃金・長時間労働が当たり前。この現実が、子どもを生み、育てることそのものを難しくしていると思います。
安心して、結婚でき、子育てできる、人間らしい雇用と賃金の実現を!
世界で当たり前の、大学ふくむ教育費の低減・無償化を!
安心して預けられる認可保育園の抜本的増設を!
すべて、政治の責任でやれることです。子どもの未来は、私たちの、日本の未来。最優先で応援すべきです。