「社会保障を持続可能なシステムに」~ 社会保障給付を減らし、負担を増やす際、必ずといっていいほど聞かれる言葉です。
しかし、現実はどうか?歴代政権が社会保障の抑制・削減・負担増を重ねた結果、医療難民・介護難民と言われる状態は、命・健康そのものが持続不可能な状態にまで悪化しているのが現実です。
お宅を訪問していても、老々介護や家庭内介護で、介護する側もクタクタの現実にどこでもぶつかります。立川で相次いだ孤立死。介護を担う方の急死により、介助を必要とする幼い子どもや、年配のお母さんの命が失われるという、痛ましい事態でした。
「このままでは、この家庭が孤立死してしまう」~ そういう現実にも、何度もぶつかってきました。NPO団体が実施した「ケアラー(介護・介助を担う人のこと)実態調査」によれば、ケアラーの5人に2人が趣味・社会生活の機会が減り、5人に1人は信頼して相談できる先がなく、働いているケアラーの3人に2人の収入が減っています。「自助・共助」の名の下に、保険料は値上げ&介護サービスはカット!このような現実を生み出した理由です。
医療・介護・保育など、社会保障の分野は、人の支えがあって成り立つ分野です。施設の増設・改修など、地元の中小業者の雇用にもつながります。
内需を冷やす原因ともなっている社会保障削減路線から、社会保障充実の政治への転換で、デフレ不況の脱却を!車が通らない大型道路、船の来ない港、危険な原発建設・輸出に税金を使うより、よっぽど効果的です。