日本共産党 吉岡正史のページ

日本共産党中央委員会・党建設委員会に勤務。時々、思うことをつづります。

教員の間にも非正規雇用が…

2008年06月30日 21時40分31秒 | 国際・政治

おととい〔28日〕の午後、学校教職員の皆さんのつどいに参加してきました

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私がお話したテーマは、『蟹工船』ブームと雇用・労働問題の今・未来

大企業のもうけ優先に働くルールの規制緩和がすすみ、非正規労働者が拡大…。今や年収200万円を下回る労働者は1022万8千人、労働者の4人に1人にも及びます

一方、正規労働者の数も減らされて、労働時間はここ15年間で最高の年間2024時間。メンタルヘルス、過労死・過労自殺が広がっています

これは、民間企業だけの話ではありません。教員の間でも広がっています。臨時教員など、いわば非正規雇用の教員版も拡大しているのです

交流の中でも、「知り合いの臨時教員は週5日労働で担当する学校は12校。毎日、市内を車で移動して手取りも10万円台」というケースが紹介されました

子どもたちにとって人生をも左右する教職員の中にも広がるこの労働実態…。働くルールの確立、正規雇用を拡大することは急務だと感じます



一方、声をあげる労働者の広がり、それに歩調を合わせてすすめてきた日本共産党の国会論戦が、働くルールを確立する方向へと大きく動きはじめています

マクドナルド・スーツのAOKIなど「名ばかり管理職」を解消する動きが起こり、

トヨタなどが労働強化の手段として労働者に強いてきた「QCサークル」(労働効率UPを研究・発表させるサークル)を労働時間として認める動き、

政府と労使で構成される「円卓会議」では、大幅な最低賃金値上げの方向で一致、

そして今年に入って100万部を超えたといわれる『蟹工船』ブーム!

派遣労働問題でも、ついに政府も日雇い派遣を禁止することを発表するに至りました

労働者の賃下げをすすめ、国民の安全や安心さえないがしろにされてきた非正規雇用の拡大…

今度の選挙、何としてもこの流れを食い止め、起こりつつある働くルール確立の流れを大きく広げたいものですっ!

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現在進行形ですすむ中小企業・商店の苦難・廃業…

2008年06月29日 23時34分58秒 | 国際・政治

昨日は、久々に分刻みのスケジュールとなりました

まずは午前、調布市内をいび市議民主商工会後援会の方と一緒に業者の皆さんにごあいさつ訪問…

「体調を崩したことをきっかけに廃業。子どもたちに後を継がせようにも赤字続きじゃ…」(元プレス工場)

「今年に入って廃業した。景気が良くなったなんてどこの話?って感じ」(元飲み屋店主)

「物価高のあおりで、短期間に金は2倍、プラチナは3倍。それに見合った売り上げもなく、日々が自転車操業」(装飾品加工業)

「今や八百屋は“便利屋”。大型店に行って足りなかった野菜を八百屋で買う客が多い。生活費にまわせる売上もない。何のために商売しているのかわからない」

商店街もシャッターをおろしたままの店舗が目立ちます。まさに現在進行形ですすむ中小業者の経営苦・廃業のリアルな様子に、背筋が凍るような思いに駆られました

大型店進出の規制緩和親企業による下請け企業への単価切り下げ、次々と襲いかかる原油・原材料の値上げ…。構造改革路線、そして一握りの大企業のもうけ優先の社会のあり方を切り替えることは待ったなしです



午後には、学校教職員の日本共産党後援会のつどいに参加(明日、報告シマス)

そのまま車で送っていただき、調布市内のある都営住宅のつどいに合流!

到着したのは終了予定時間の10分前…。あいさつさせていただいた後、再び交流がはじまり、予定時間30分オーバーの交流に!

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「北朝鮮との問題で話し合い解決の流れが強まっているのはすばらしい。武力を振りかざして対話がなくなれば何も前身しない。拉致問題も含め解決をすすめてほしい」

「審議拒否をする民主党はおかしい。議論をするのが国会ではないのか?」

膝を交えた交流、やはり何度参加しても勉強になります

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夜の繁華街に響く後期高齢者医療制度NO!の声

2008年06月28日 21時11分02秒 | 国際・政治

昨夜は、「後期高齢者医療制度の廃止をもとめる6・27調布市民大行動」に参加してきました

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集会は会場いっぱいの200名の熱気に包まれました

冒頭、「老いも若きも」の大合唱!「60 70 まだまだ若い 80 90 花ざかり」~ 「いずれ死を迎えるから」とのひどい口実で医療を節約・差別する後期高齢者医療制度への怒りの集会にふさわしいメロディ♪

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続いて若い皆さんによるすばらしい太鼓の演奏が続きます

「1時間あまりの宣伝でビラ700枚がなくなった。世論の怒りはかつてない」

「生活保護の老齢加算・母子加算を削り、後期高齢者などと別立ての差別医療を持ち込んでおいて、何が『福祉のため』か!あたたかさのかけらもない政治は許せない」

参加団体からの発言でも、この制度への怒りや廃止に向けた決意が次々と表明されました

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私も日本共産党を代表してあいさつ

「この制度、各地で署名や対話をすると相手の方の半生を聞かせていただくことが多い。『爆弾の雨をかいくぐって生き延びた』『夫を若く亡くし女手一つ3人の子を育てた』~ こういう方々に『私たちは国にいらないってことだね』と言わせるこの制度、存在そのものが間違っている。国民誰も頼んでもいないこの制度、一度廃止して、大事な医療は国民的に議論して決める。この当たり前のことを実現させましょう」


行動はその後、つどい参加者によるパレードに移りました

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色とりどりの提灯(ちょうちん)や行灯(あんどん)…

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私もちょうちんパレードははじめて!

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道路を長くろうそくの火が連なるパレードには、通行人の多くの方々から「がんばれ!」の声や拍手、シュプレヒコールでこぶしをつきあげる若者など、反響がありました

この制度の廃止法案のゆくえは、次の秋の国会へ継続審議となりました

さあ、熱い夏のたたかいが重要デス!

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24時間、私生活を犠牲にしても生活苦…

2008年06月27日 23時30分01秒 | 国際・政治

昨日の雨があがって、今日は蒸し暑い1日となりました(>_<)

汗ばむ中、今日は調布市内であいさつ訪問の行動…。後期高齢者医療制度廃止を求める署名も集めながら、対話をすすめます

こちらは、工業用の機械や工具の卸問屋…

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店に入ると、狭い中、工業用ベルトなど普通のお店では見られない専用製品が並んでいます

このお店も、大型店の進出やコストダウンをすすめる大企業の影響でギリギリの生活を強いられているとのこと

深夜の突然の発注にも、飛び起きて対応する、まさに私生活も犠牲にした24時間対応の仕事なのに、生活苦!

その影響もあって、子どもたちに受け継がれることなく、今の世代でこの店も終わり…

経営を担うご夫婦の顔も、さびしそうでした

米軍への思いやり予算さえ下回る中小企業支援金、各地で中小商店や地域経済を破壊させた大型店建設の規制緩和

今の自公政権の悪政の集中点を垣間見た瞬間でした



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こちらは最後に訪問したお宅の敷地…

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青じそや朝顔、さんしょうなどなど、その時々の季節にいろんな草花が楽しめるそうです

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また1つ、季節の移り変わりに合わせて再訪したいお宅が1つ増えました(*^_^*)

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学費値下げ・無償化に向けて(2)

2008年06月26日 02時18分00秒 | 国際・政治

(昨日からの続き)

これに対し、文部科学省側の回答は実に冷たいっ!

「免除基準を満たしながら免除を受けられない学生のために予算を」と要望すれば、「国立大の学費免除は適切に行われている」

「給付制奨学金制度をスタートさせて」と要望すれば、「奨学金返還により『借りたものを返す』教育的観点もある」と断る

「『学費の段階的無償化』を定めた国際人権規約を批准して」と要望すれば、「高卒で働いている人との公平性を考える必要もある」などと発言する…

お金のあるなしで勉学を断念させられ、不安定雇用によって奨学金返済さえできない状況を分かっているのでしょうか?

一方、参加者が「高卒で働く人との公平性を言うが、経済的困難で進学をあきらめたり中退した人の数を把握しているのか?」と問うと「よく分かりません」

ムキーっ!(怒)



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さらに、文部科学省は「財政が大変」とくり返しましたが、これは2つの点で理由になりません

1つ。世界の流れは“学費は無料”だということ

実は、先ほども紹介した国際人権規約の“学費の段階的無償化”条項を承認していないのは世界157ヵ国中、日本とアフリカのルワンダ・マダガスカルだけなのです

ヨーロッパ諸国は基本的に大学学費は無料。学力世界一で有名なフィンランドも小学校から大学に至るまで学費無料!学生には月数万円の生活費支給まで…

給付制奨学金制度をそなえた国も、OECD加盟国30ヶ国中25ヶ国!制度のない国の方が少数派なのです

こうした国々に比べ、日本の方が「財政が大変」だと教育にお金をかけないのはあまりにおかしい!



もう1つ。その気になれば大学生を応援する政策はわずかな財源で実現できること

私たちは学費負担を減らすための提案をしています

●公立高校で年収500万円以下の家庭すべてに授業料減免を導入

●私立高校・私立大学に国として直接助成制度をつくり、減免制度を広げる

●国公立大で年収400万以下の家庭すべてを授業料無料化にし、半額免除枠も増やす

●国の奨学金すべてを無利子にし、返済は年収300万になるまで免除

●給付制奨学金の発足

これでも世界の姿と比べ第一歩と言える内容ですが、実行するのに必要な財源は1900億円、米軍への思いやり予算(2083億円)よりも低い!

その気になれば、お金のあるなしで夢が左右される現実を変えることができるのです



腹のたつ答弁をしていた文部科学省の方々。その中で参加者を驚かせたものがありました

「学費引き下げも含め検討する」

これまでの要請行動ではあまり聞かれなかったセリフです。学生の皆さんの世論と運動が、少しずつ変化をつくりつつあると実感!

さらに世論を広げ、何としてもこのセリフを現実にしたいものです

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