日本共産党 吉岡正史のページ

日本共産党中央委員会・党建設委員会に勤務。時々、思うことをつづります。

日本国憲法は変えるのでなく生かしてこそ

2012年12月03日 20時53分50秒 | 国際・政治

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  自民党が憲法に国防軍を書き込むと訴え、民主も、維新も、未来も、改憲の方向で足並みをそろえる~憲法を守り、生かそうと訴えているのは、この地域で私だけ。率直いって、とても危険な状態だと思っています。

  共通しているのは、「憲法は時代にあわなくなった」というもの。維新の会などは、「日本が駄目になったのは憲法が原因」「憲法を破棄する」とまで言っています。

  とんでもないと思うのです。

  憲法は、国民からの政府に対する命令(第10条「最高法規」)。憲法25条では、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」「国は社会保障の向上・増進に努める」ことが定められています。この条項に沿っていたのなら、医療難民・介護難民といわれる状態はつくられなかったはずです。はっきりいって、歴代政権が、憲法に基づき、まじめに仕事をしてこなかったことが、日本を悪くした最大の問題だと思います。

  アジアで2000万人以上、日本国内でも310万人以上の尊い命を奪った、あの戦争を、二度と起こしてはならない。他国の人を殺し、殺される国でなく、軍隊を持たずに道理ある外交の力で名誉ある地位を得ようとつくられた憲法9条は、私にとっても、世界にとっても、宝物です。

  いま、この9条、とくに第二項を変えて、集団的自衛権を行使できるようにしようという動きが活発です。「自衛権」というと日本を守るように聞こえますが、実は、アメリカ・日本が「攻められた」「攻められそう」と決めたら、世界中どこでも一緒に戦争できるもの。第二次世界大戦の引き金を引いたのも「集団的自衛権」です。安倍さんは正直に「日米同盟は血の同盟」といいましたが、こんなこと、絶対に許すわけにいきません。

  私にも、6歳の男の子と1歳の女の子がいます。私は、他の子どもたちを殺すため、そして殺されるため、わが子を育てたくはありません。憲法が生きる国を。9条を次の世代へ。絶対に譲れない点です。


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