青年会議所主催で、東京21区の公開討論が行われました。
短期日の準備で、こういう機会を準備いただいた皆さんには、本当に感謝です。
とにかく、充実の、いろいろと得るものの多い公開討論となりました。
今日から、4回連載で、内容をお伝えします。
(会場内は録音など禁止なので、不正確な表現があれば、ご容赦下さい)。
最初にテーマとなったのは、外交・安全保障問題でした。
私が感心したのは、青年会議所の皆さんの問いかけがとても理性的で共感できるものだったことです。
「立川青年会議所は韓国の温陽と姉妹JCとして毎年民間外交しており、同世代の者として、両国間の平和活動を通して明るい豊かな社会の実現に向け交流を行っています。しかし政治では、中国船による尖閣諸島などへの領海侵犯や韓国による竹島の領有権問題、歴史認識問題、安全保障問題などをめぐって、特に対中国、対韓国の外交関係が冷え込んでいます。韓国・中国との歴史的背景や領土問題など、なかなか理解が進まない状況があります。双方の政治的な思惑もあると思うのですが、本当に必要なことは、両国民の幸せであり、先進国が力を合わせて世界の困難を解決することにあると思います。現状を見た領土や通商問題も含め外交・安全保障について見解、今後の方針をお聞かせ下さい」
私は、以下のような趣旨の発言をしました。
「民間交流や経済交流含め密接な関係にある両国が、近年、尖閣に象徴される問題で実際に紛争・軍事衝突につながりかねない問題が生まれていることに胸を痛めている。率直いって、日本はこの地域における外交戦略が不十分。中国との首脳会談を実現させたことは大事な一歩だと評価しているが、北東アジア地域でどのような関係を構築していこうとしているのか?それが見えない。『対話の門戸は開かれている』と言いながら、植民地支配と侵略戦争を美化する施設でもある靖国に参拝し、『慰安婦』の強制性を自ら否定しようとする首相自身が、対話の門戸を狭めている」
「急ぐべきは、①相手国含め、国際社会に日本領土である尖閣などの領有の正当性を語る外交戦略を持つこと。その際、過去の侵略戦争で奪った土地か?否かをきちんと区別する、つまり、侵略戦争への反省と正確な認識を持つことが、国際的にも説得力を持つ。②領土の紛争問題を抱えるASEANが採用を検討している、対立を紛争に発展させないための行動規範づくりが必要」
「ASEANは、年間1000回という対話の枠組みをつくりあげ、地域の平和共同体として発展を続けている。こういう枠組みを北東アジアでつくることをめざすべき。中国・韓国を堀の外から分析することも大事かもしれないが、外交の勝負は双方の直接の関わり合いをいかに増やすか?これ以外にない」
最後の私の発言に、隣に座っていた民主の長島さんが「なるほど」とつぶやいたのは、印象的でした。
続き → 得るもの多き公開討論(その2) ~ アベノミクスは日本経済の骨を細くする
短期日の準備で、こういう機会を準備いただいた皆さんには、本当に感謝です。
とにかく、充実の、いろいろと得るものの多い公開討論となりました。
今日から、4回連載で、内容をお伝えします。
(会場内は録音など禁止なので、不正確な表現があれば、ご容赦下さい)。
最初にテーマとなったのは、外交・安全保障問題でした。
私が感心したのは、青年会議所の皆さんの問いかけがとても理性的で共感できるものだったことです。
「立川青年会議所は韓国の温陽と姉妹JCとして毎年民間外交しており、同世代の者として、両国間の平和活動を通して明るい豊かな社会の実現に向け交流を行っています。しかし政治では、中国船による尖閣諸島などへの領海侵犯や韓国による竹島の領有権問題、歴史認識問題、安全保障問題などをめぐって、特に対中国、対韓国の外交関係が冷え込んでいます。韓国・中国との歴史的背景や領土問題など、なかなか理解が進まない状況があります。双方の政治的な思惑もあると思うのですが、本当に必要なことは、両国民の幸せであり、先進国が力を合わせて世界の困難を解決することにあると思います。現状を見た領土や通商問題も含め外交・安全保障について見解、今後の方針をお聞かせ下さい」
私は、以下のような趣旨の発言をしました。
「民間交流や経済交流含め密接な関係にある両国が、近年、尖閣に象徴される問題で実際に紛争・軍事衝突につながりかねない問題が生まれていることに胸を痛めている。率直いって、日本はこの地域における外交戦略が不十分。中国との首脳会談を実現させたことは大事な一歩だと評価しているが、北東アジア地域でどのような関係を構築していこうとしているのか?それが見えない。『対話の門戸は開かれている』と言いながら、植民地支配と侵略戦争を美化する施設でもある靖国に参拝し、『慰安婦』の強制性を自ら否定しようとする首相自身が、対話の門戸を狭めている」
「急ぐべきは、①相手国含め、国際社会に日本領土である尖閣などの領有の正当性を語る外交戦略を持つこと。その際、過去の侵略戦争で奪った土地か?否かをきちんと区別する、つまり、侵略戦争への反省と正確な認識を持つことが、国際的にも説得力を持つ。②領土の紛争問題を抱えるASEANが採用を検討している、対立を紛争に発展させないための行動規範づくりが必要」
「ASEANは、年間1000回という対話の枠組みをつくりあげ、地域の平和共同体として発展を続けている。こういう枠組みを北東アジアでつくることをめざすべき。中国・韓国を堀の外から分析することも大事かもしれないが、外交の勝負は双方の直接の関わり合いをいかに増やすか?これ以外にない」
最後の私の発言に、隣に座っていた民主の長島さんが「なるほど」とつぶやいたのは、印象的でした。
続き → 得るもの多き公開討論(その2) ~ アベノミクスは日本経済の骨を細くする
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