シニア花井の韓国余話

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「普通のおばあちゃんに戻ります」 パティ・キムが引退宣言                  

2012年02月19日 16時40分08秒 | Weblog
韓国大手紙・朝鮮日報12年2月16日記事抜粋
歌手生活54年、1年間のラスト公演後に引退
 「夕焼けが世界中を赤く美しく染める姿のまま、皆さんの記憶に残りたいと思います」
 タキシードジャケットにTシャツとジーンズ、真っ赤なハイヒールを履いた「白髪の歌姫」の声が震えた。54年間にわたり、ずばぬけた歌唱力と優雅で堂々としたステージパフォーマンスにより韓国歌謡史の1ページを飾った歌手、パティ・キム(73)だ。
 記者会見は2月15日、ソウル・プレスセンターで行われた。「今年6月から1年間、国内外で行うラスト公演を最後に歌手を引退します。(引退は)10年ほど前から真剣に悩んでいました」。パティ・キムは引退について、この記者会見直前まで家族とごく少数の知人にしか伝えていなかったという。ラスト公演について相談したのは、後輩の「歌王」チョー・ヨンピルだ。ラスト公演のタイトルを自身のヒット曲と同じ『離別(イビョル)』と決めたのも、ラスト公演の第1回会場として、できるだけ大勢の観客を収容できるソウル・オリンピック公園体操競技場を薦めてくれたのも、チョー・ヨンピルだった。
 パティ・キムは、1958年に米国第8軍(在韓米軍)のステージでデビューした。パク・チュンソク、吉屋潤(キル・オギュン)の両作曲家とコンビを組んで『初雨』『秋を残して行った愛』『光と影』など数多くのヒット曲を生み出し、韓国大衆音楽の軸となった「スタンダード・ポップスの女王」として多くのファンに愛された。また、韓国人歌手としては初めてソウル・世宗文化会館(78年)と米国カーネギーホール(89年)のステージに立ち、韓国初の創作ミュージカル『こっそり来て』(66年)ではヒロインを演じた。
 この日の引退発表会見で、パティ・キムはステージを怖いと思っていたことも告白した。「ステージに立つたび心臓が破裂するのではないかと思うほど緊張しました。天災が起きて公演が取りやめになったらと思ったことも1度や2度ではありません。ファンの期待に応えなければならないというプレッシャーが常にのし掛かっていました」
 6月2日のソウル・オリンピック公園体操競技場を皮切りに、韓国の主要都市や在外韓国人・韓国系が多い米国のロサンゼルスやニューヨーク、オーストラリアのシドニーなどで1年間にわたり行うラスト公演は、これまでにも増して華やかなステージになると期待が大きい。各公演には歌手仲間や後輩のアイドル歌手たちが登場、オーケストラ、バンド、ダンサーなど200人余りがステージを飾るとのことだ。
 歌手引退後は有料公演を一切行わないとしているが、自身の歌が必要とされるチャリティーコンサートなどの依頼があれば、喜んで歌うつもりだという。「2番目の娘カミラが妊娠7カ月なので、あと少しで3人目の孫が生まれます。これからは普通のおばあちゃんのキム・ヘジャ(本名)に戻り、娘や孫たちとゆっくり過ごすつもり。歌いたくてたまらなくなったときは、鏡を見て1人で歌います」



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