シニア花井の韓国余話

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無断訪朝の汎民連幹部、人民服姿で板門店に

2012年06月10日 23時59分41秒 | Weblog
韓国大手紙・ 朝鮮日報12年6月9日記事抜粋
無断訪朝から11週
汎民連の盧修熙副議長とは何者か
 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去して100日目(3月5日)に無断で北朝鮮を訪問し、すでに11週間にわたり北朝鮮に滞在している「祖国統一汎民族連合(汎民連)」南側(韓国側)本部の盧修熙(ノ・スヒ)副議長が6月5日、北朝鮮側から板門店を訪問していたことが明らかになった。朝鮮中央通信は6月7日「(盧修熙副議長は)4日から7日まで板門閣、停戦協定調印場などを参観し、軍事境界線の南側に建設されたコンクリートの壁を視察した」と報じた。北朝鮮が公表した写真の中には、盧副議長がグレーの人民服姿で板門閣2階の欄干近くに立ち、朝鮮人民軍の将校と言葉を交わしながら韓国側を凝視する様子を映したものも含まれていた。
■盧修熙氏「将軍様が懐かしい」
 盧副議長は統一部(省)の承認を受けずに北朝鮮に入り、3月25日には金日成(キム・イルソン)広場に掲げられた故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の大型肖像画の前に「偉大な領導者・金正日同志は永遠にわれわれと共にいらっしゃる」と書かれた造花をささげた。3月26日には故・金日成主席の生家である平壌市内の万景台を訪れ、芳名録に「国葬の最中に反人倫的蛮行を行った李明博(イ・ミョンバク)政権に代わり、祖国人民からの謝罪を万景台に丁重にささげます」と書き込み、同日平壌の凱旋門では「ああ、その名も光り輝く金日成将軍様」という歌詞の「金日成将軍の歌」を歌った。
 盧副議長は無断で訪朝する11日前の3月13日、国会貴賓食堂で開催された野党連帯共同宣言行事に出席し、韓明淑(ハン・ミョンスク)民主統合党代表(当時)や李正姫(イ・ジョンヒ)統合進歩党代表(当時)らと共に記念撮影に臨んだ。
■元露天商、汎民連発足当時からのメンバー
 公安当局によると盧副議長は現在68歳で、30台後半だった1980年代からソウル市鍾路区にある世運商店街で露天商を営んでいた。80年代後半に反政府デモの中心勢力だった全国露天商連合会の幹部となり、労働運動に飛び込んだ。93年にはNL(民族解放・汎主体思想)系の運動圏(左翼系学生運動)団体が結集した全国連合傘下のソウル連合共同議長に就任。集会やデモの現場で大活躍を見せ一躍有名になった。
 故・金日成主席の指令を受けて結成された汎民連南側本部とは、1991年1月の結成準備委員会当時から関係があった。当時、全国露天商連合会副会長だった盧副議長は、ある日刊紙に掲載された同準備委員会の広告を見て自ら準備委に出向き、「統一運動に加わりたい」と申し出て準備委員の一員に加わったとされている。その後は2005年に汎民連ソウル連合議長に就任すると同時に南側本部副議長を兼任し、イ・ギュジェ南側本部議長が昨年12月に国家保安法違反容疑で拘束されると、南側本部議長代行に就任した。公安関係者によると「集示法(集会およびデモに関する法律)違反や特殊公務執行妨害罪など、前科は19犯に上る」という。
■板門店経由で帰国か
 盧副議長が韓国に戻る時期については予測が難しい。盧副議長は4月25日に平壌で開催された汎民連北南海外本部代表会議を最後に、訪朝の公式日程は全て終えている。先月以降は妙香山や金剛山など、北朝鮮の名勝地観光を楽しんでいるとみられる。
 上記の公安関係者は「4月末以降は統合進歩党の予備選挙不正問題や暴力事件の影響で、韓国国内で従北問題が注目を集めている。そのため帰国を先送りしているようだ」と述べた。韓国に戻る際には板門店を経由する可能性が高いとみられる。
 韓国政府の関係者は「北朝鮮は過去にも国連司令部の同意がないまま、韓相烈(ハン・サンリョル)牧師など韓国から来た人物を無理やり追い返したことがある」と語る。
■祖国統一汎民族連合(汎民連)とは
 北朝鮮が対南工作を目的に、南北だけでなく海外の在野団体を連携させ、1990年に結成された従北・反韓の統一戦線組織。海外本部は同年12月16日に尹伊桑(ユン・イサン)氏を議長にベルリンで結成され、92年に東京に移転した。北朝鮮側本部は尹基福(ユン・ギボク)氏を議長として91年1月25日に結成され、韓国側本部は91年1月23日に準備委員会が立ち上げられ、95年に正式に発足した。
朝鮮労働党統一戦線部が直接管轄する汎民連南側本部は、1997年に大法院(最高裁に相当)から利敵団体との判決を受けたが、いまだに解散していない。公安関係者は「他の利敵団体は看板を掛け替えるなどして組織を維持しようとしているが、汎民連は金日成主席が直接命名したという理由で、改名も解散もできないようだ」と話した。






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