よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

星見娘で電視観望70(テスト Ver.1.13.0)

2023-12-24 04:59:00 | SeestarEtc
12月18日に、Seestar S50アプリのVer.1.13.0が公開され、早速アップデート。よしべやのiOS端末(iPhone7、iPhoneSE3、iPad mini6)での初動動作が可能になった。(^o^)/

これまで、アンドロイド12タブレットで1度動作させてからiPhone7を接続して、観望してきたが、これからはiPhone7だけの1台で運用できそうで嬉しい。

バージョンアップの内容は、すみやチャンネルさんの紹介が詳しい(資料8)。

私の興味があるのは、
A.これまでの10秒露出に、20秒・30秒が加わったこと。
B. 惑星モードにROI機能が加わり、×1、×2、×4での電視観望が可能になったこと。
この2つを12月21日(上弦を1日すぎた夜)にテスト観望してみた。

A.について
画像①M45すばる、右へ90°回転、②を画像処理

画像②30秒露出、32分のライブスタック、撮って出し


高度が高めのM45、録画ボタンを押すと、様々な英語メッセージが出て(水平のズレを補正するための予備撮影とプレートソルブを行っているらしい、画像③参考)、2~3分後にライブスタックが始まった。32分30秒で、ライブスタックが進まなくなり、そこで打ち切り。30秒露出の効果は出ているように思うがどうだろう。

画像③最初のライブスタック撮影に入るときに3ヶ所位置測定をして、自動でSeestarの傾きを補正してくれるようになった。下はその最初の場面


画像④NGC2359トールの兜、30秒露出、35分のライブスタック、上下トリミング済、撮って出し


2番目は、NGC2359。導入が成功しない。延々とプレートソルブを繰り返す。中断して、録画ボタンを押すとメッセージ無しでライブスタックが始まり星が流れる(画像⑤参考)。星の流れが収まると、画面の右端にトールの兜。何度かやり直しスカイアトラスの導入画面で、左(東)にトールの兜を寄せて導入して、やっとライブスタックにこぎつけたのが画像③。30秒露出の効果はあったようだが、まだまだ大変。次のバージョンアップに期待。次の天体の関係で35分でライブスタックを打ち切った。

画像⑤20秒・30秒露出での星の流れ、そのままにしておくと、収まってライブスタックが始まることもある。導入位置はズレる。(M47導入の時のもの)


そして、よく22日、30秒露出でダメなら、20秒露出でNGC2359を自動導入できないかと試す。(ミルクポット星雲は20秒露出に切り替えて導入できた)。30分ほど悪戦苦闘。ダメでした。それなら、手動調整。

画像⑥20秒露出、60分のライブスタック画像、撮ってだし。

ほぼ真ん中、これが早かった!
なお、後半30分のライブスタックに50分ほどかかっている。
ZWOさん、体壊さない程度でバグフィクス頑張って下さい。ゆっくり待ってます。私もそれまで手動で頑張ります。(^_^)

(補足)
私と同じくらいの経験の方もいるかもしれないので、どうやって導入調整したか補足しておきます。簡単かつ原始的ですが・・・スカイアトラスの導入場面とコントロール画面を見くらべて、目印になる明るい星を捜します。この場合は、兜の左下のオレンジの星。それをスカイアトラスの場面に近いように移動させます。何度かやり直ししてます。

B.惑星モード
画像⑦x4で30秒の動画をASIVideoStackでスタック50%、VGAサイズにトリミング

×l、×2、×4と、×4のデジタルズームの画像は既に出しているので(星見娘68)、動画スタックの画像。なお、AS!4では、小さ過ぎるのか、うまく処理できなかった。
存在確認メインの私としてはO.K.なんですが・・・

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal

8)すみやチャンネルさんの紹介動画

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)電視観望の機材009(ZWO Seestar S50 その2)

04)星見娘で電視観望57(おおいぬ座 トールの兜+ウォルフ・ライエ星)

撮影情報
2023年12月21日午後9時頃 ~午後12時頃まで
2023年12月22日午後10時40分頃~午前0時半頃まで
ベランダ プチ・リモート観測所










星見娘で電視観望69(オリオン座 NGC1662散開星団)

2023-12-23 05:00:00 | SeestarEtc
オリオン座 NGC1662/Cr55散開星団
画像①②のトリミング、少しお化粧あり
NGC1662はオリオン座の盾のところにある散開星団。おうし座にかなり近いところにある。コリンダー・カタログのCr55のインデックスも持つ。

アルファベットのEに見える。90°左に回転させると子どもの描いたヨットかも。眼視なら感動するかもと思いながら、今は眼視を楽しむ余裕も腕も無し。またいつか。

画像②15分間のライブスタック画像

画像③Seestarによるアノテーション

画像④導入画面
画像⑤スカイサファリによる観望位置



参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal

8)オリオン座 - Wikipedia

9)NGC 1662 - 英語版Wikipedia

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)電視観望の記録027(オリオン座まとめ) 

04)星見娘で電視観望10(オリオン座 M42オリオン大星雲)

05)星見娘で電視観望23(オリオン座 ランニングマン星雲、トラペジウム)

06)星見娘で電視観望25(オリオン座 モンキーフェイス星雲) 

07)星見娘で電視観望26(オリオン座 燃える木) 

08)星見娘で電視観望35(オリオン座 M78) 

09)星見娘で電視観望37(オリオン座 B33馬頭星雲) 

10)星見娘で電視観望62(オリオン座 NGC1788)

11)星見娘で電視観望63(オリオン座 Lower's Nebula Sh2-261)

12)星見娘で電視観望68(オリオン座 NGC2112散開星団)

撮影情報
2023年12月17日午後9時頃 
ベランダ プチ・リモート観測所
オリオン座  NGC1662/Cr55散開星団
Seestar S50+iPhone7、10秒露出15分ライブスタック撮影
「写真」アプリで、画像調整等




星見娘で電視観望68(オリオン座 NGC2112散開星団)

2023-12-22 05:00:00 | SeestarEtc
オリオン座 NGC2112(Cr76)散開星団
画像①②のトリミング

NGC2112は、オリオン座バーナードループの中の散開星団。星団の周りの薄い赤い帯は、バーナードループ。前回3月の観望ではCBPフイルターを使ってバーナードループの赤が写ったことを喜んだが、今回は星団の美しさが印象に残った。
検索では、日本語・英語のWikipediaにはヒッ卜無し、ドイツ語版でコリンダーのカタログのCr76であることを知った。

画像②15分間のライブスタック

画像③Seestarのアノテーション
画像④スカイサファリによる観望位置

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal

8)オリオン座 - Wikipedia

9)NGC 2112 – ドイツ語版Wikipedia

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)電視観望の記録027(オリオン座まとめ) 

04)星見娘で電視観望10(オリオン座 M42オリオン大星雲)

05)星見娘で電視観望23(オリオン座 ランニングマン星雲、トラペジウム)

06)星見娘で電視観望25(オリオン座 モンキーフェイス星雲) 

07)星見娘で電視観望26(オリオン座 燃える木) 

08)星見娘で電視観望35(オリオン座 M78) 

09)星見娘で電視観望37(オリオン座 B33馬頭星雲) 

10)星見娘で電視観望62(オリオン座 NGC1788)

11)星見娘で電視観望63(オリオン座 Lower's Nebula Sh2-261)

撮影情報
2023年12月13日午後8時頃 新月
ベランダ プチ・リモート観測所
オリオン座  NGC2112/Cr76
Seestar S50+iPhone7、10秒露出15分ライブスタック撮影
「写真」アプリで、画像調整等
「AIで写真高画質」で、ほんのり高画質化(画像①、②)

覚書)2023年12月20日Seestar、木星
SeestarアプリがVersion1.13.0にアップデート。
iPhone7での動作が初めから可能になり、薄曇の中、太陽、月、木星の自動導入が可能であった。よく雲だらけの中導入できるなと感心した。(^^;『曇り空で観望する方が間違っている!』と館長。
ただし、木星周辺では、雲が多く、プレートソルブができないのではと考え、オリオン座で1度プレートソルブを成功させてから、星空モードで木星を導入。案の定、プレートソルブが成功せず、導入が終わらない。3回目の導入補正を中断し、確認すると写野に運よく木星を発見(Seestarあるあるで、導入できても、最後のプレートソルブが成功せず、中心に移動できてないで、延々とプレートソルブ繰り返す)。急いで惑星観察モードに切り替え、オートセンタリングで中央へ。×4モード搭載で、私のSKYMAX127+スマホコリメートを越えて木星の観望ができる。本日3回目の観望(木星)から撤収まで10分未満。益々進化するSeestar、普通の人はこれ1台でOKとなりつつある。





星見娘で電視観望67(いっかくじゅう座 IC447 かたつむり星雲)

2023-12-21 05:00:00 | SeestarEtc
いっかくじゅう座 IC447/IC2169(Dreyer'sNebula/かたつむり星雲)+Cr95、他
画像①30分のライブスタック画像から右90°回転、トリミング

IC447はいっかくじゅう座の反射星雲。どうも2つのカタログ名があるようでIC2169で紹介しているブログやWebsiteもある。またコリンダー・カタログのCr95も重なっているようだ(画像⑤)。クリスマスツリー星団のすぐ西(左)に位置する。画像①の白い部分が殻で、黒い部分が胴体、右上のIC446とそのすぐ左のvdB79が角の先の目に見える。

2匹目のでんでんむしゲットできて嬉しい(*1)。2度目の観望。1度目はNeptune-CⅡ+CBPフィルターで白い部分が全く写らず撃沈。XからのSeestar情報で写しているものがあり、トライしてみた。途中で何度か保存しながらライブスタック継続。空の状態の悪化のためか、30分で保存したものが白の写りが一番良かった(画像①)。

*1:星見娘57、トールの兜星雲。私レベルが写すとでんでんむしに見える。

(覚書)
Fitsファイルを色々なソフトで色々弄くりまわしたが、今回も『写真』アプリがベストの結果であった。(^^;

画像②60分のライブスタック画像

画像③Seestarによるアノテーション

画像④導入画面(IC2169とIC447の2つの表示。『えっ!』ってなります。)

画像⑤念の為、Astapによるアノテーション

画像⑥スカイサファリによる観望位置(近くにクリスマスツリー星団やハッブルの変光星雲がある。)



参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal

8)いっかくじゅう座 - Wikipedia

9)IC 447 - 英語版Wikipedia

10)IC2169~StellaScreen

11IC447 Reflection Nebula~Astro.Bin

電視観望の記録等関連Blog

撮影情報
2023年12月17日午後10時頃
ベランダ プチ・リモート観測所
いっかくじゅう座  IC447/IC2169+Cr95、IC446/IC2167、NGC2245
Seestar S50+iPhone7、10秒露出60分のライブスタック撮影
「写真」アプリで、画像調整等

追加)
Seestarアプリ、バージョンアップVer.1.13.0
やっと、アンドロイドタブレットを使わず、iPhone7単独で、初めから終わりまで太陽の観望に成功。長かった。



電視観望の記録186(ろ座まとめ)

2023-12-21 01:00:00 | 星座等まとめ

ろ座(Fornax)まとめ


2023年は4天体しか観望できなかったが、個性的な天体と出会えて楽しかった。

色々な学びもあった。1番はFornaxというクールな英単語の綴りの意味を知ったこと。ろ座との出会いで、そうだったのかと半年間の疑問が解消された。(^o^)ノ

何度か星座画像にチャレンジしたが、難しく同定しきれなかったので、この辺でギブアップして、スカイサファリの画像に位置のみ記入。来年また頑張る。

参考資料

02)ろ座銀河団 - Wikipedia

観望記録(2023年)

01)ろ座 NGC1365

星見娘で電視観望38(ろ座 NGC1365棒渦巻銀河) - よしべや自然博物館

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ろ座NGC1365棒渦巻銀河(GreatBarredSpiralGalaxy)①トリミング・画像処理有ろ座のNGC1365は約5600光年離れた棒渦巻銀河。怪傑ゾロのサイン?文字のZそのものの形(資料10)。永...

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02)ろ座 NGC1360

星見娘で電視観望40(ろ座 コマドリの卵星雲NGC1360) - よしべや自然博物館

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ろ座NGC1360惑星状星雲(コマドリの卵星雲)①トリミング・画像処理有NGC1360は約1300光年離れたろ座の惑星状星雲。1977年に、中心星が連星ではとの説が出て、2017年に確かめら...

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03)ろ座 C67/NGC1097

星見娘で電視観望41(ろ座 C67/NGC1097)十レモン彗星 - よしべや自然博物館

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ろ座C67/NGC1097(棒渦巻銀河)、NGC1097A(伴銀河)画像①トリミング・画像処理済NGC1097は、天の川銀河から約4500万光年離れた棒渦巻銀河でセイファート銀河。C67とカルドウェ...

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04)ろ座 Fornax A、ろ座銀河団

星見娘で電視観望52(ろ座 Fornax A 、ろ座銀河団Abell S0373) - よしべや自然博物館

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ろ座NGC1316(FornaxA)+NGC1318、ろ座銀河団(NGC1399group、AbellS0373)A.NGC1316(FornaxA)、NGC1318画像①④からのトリミング画像②SeestarアプリのアノテーションNGC1316はW...

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