よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の機材009(ZWO Seestar S50 その2)

2023-11-17 04:59:00 | 覚書・機材
Seestar S50 (ZWO社製 スマート一体型天体望遠鏡、価格11月現在8万円強)

9月中旬にSeestar S50が届き2ケ月が経過した。現状について覚書として記録を残す。

A.使用機器
①Seestar S50
②M10Plus(HAOVM製アンドロイド12タブレット、10インチ、GPS内蔵、メモリー4Gbyte)・・・購入理由(アンドロイド8以上、メモリ一4Gbyte←Seestarアプリの動作条件、GPS搭載、安価(1万2千円程))
③iPhone7(Docomo製品)

B.アプリ等のVersion
①本体Firmware1.79
②M10Plus Seestarアプリ、Ver. 1.10.1
③iPhone Seestarアプリ、Ver.1.10.0
(このブログを書き上げ予約投稿をかけた後、アプリとFirmwareにアップデートが掛かった。(^^; まあ、この2ヶ月の記録なのでこのまま投稿)

C.観測・観望
①朝、太陽の黒点の観測

2023年11月16日午前10時頃の太陽

M10Plusで、ほぼ毎日1発自動導入(雲が多い時など極たまに失敗することもある)、iPhone7を接続し、静止画と2秒タイムラプスで東から南に向かって登る太陽を撮影。
残念なことに、iPhone7(iOS)では、初動動作しない。M10Plusで初動動作した後であれば、iPhone7で全く問題なく動作するので、M10Plusは火付け石みたいな存在。(星空観察も同じ、初めの天体導入を行うと以後は全く問題なくiPhone7で動作する)

②夕方、月が見えれば月を観望

2023年10月30日十六夜の月 既出

太陽の観望と同じように1発自動導入も多いが、設置位置を変えることで失敗することもある。ベランダの手摺りに近い位置に設置した時は、失敗しやすい?(他からの情報でも金属の近くでは失敗しやすいらしい)  アプリVer.1.10から選択しての磁気コンパスのキャリブレーション機能が搭載されたが、効果ははっきりしない(よしべやの場合)。
月の自動導入に失敗した時は、自動導入やり直すより、手動導入した方が早いので、最近は手動導入している。
(方法)天文YoutuberボスケさんのNewtonyの紹介動画で、ファインダーのないNewtonyで天体を導入する方法を参考にしている。
・先づ、方向を合わせる。(難しい時は、Seestarの望遠鏡部分と本体のスキマに月を入れる。)
・Seestarと月を横から見て、月が望遠鏡の向いている方向の上にあるか下にあるかを確認して、ゆっくりその方向にSeestarの望遠鏡を動かす。
・月の1/3程度が入れば、Autoセンタリングや自動導入のやり直しで中心に月を導入してくれる。

③星空の観望

オリオン座 燃える木(NGC2024)既出

これもiPhone7では初動動作がしないため、M10Plusで、適当に1天体導入してから、iPhone7にスイッチして、画像の保存などはiPhone7でおこなっている。
初めの頃は、星団3分、球状星団5分、星雲12分を目安に電視観望していたが、今はどの天体も観望しながら、10分、15分、25分、35分のライブスタックを基準にしている。雲などが出てくると画像が悪化する時もあるので、15分、25分に近いタイミングでスクショ保存などをしている。
また、今の段階では必らず星雲等は、LPフィルターをオンにしている。
ステーションモードの搭載で家庭内無線LANから、居間で本体を操作かつ観望できるので体への負担は少ない。ただ、暗いところの方が星雲など見やすいので、一長一短ある。
また、私の場合、必らず観望前にポータブル電源を接続しており、必要に応じて充電している。

長所)
①設置が簡単。最短1分。水平とって磁気アライメントしても10分以内には設置が完了する。
②軽い。観望中でも移動が簡単。
③(夜の)天体導入が優秀。プレートソルブしながら、自動で導入してくれる。
④オートフォーカスで自動でピントを合わせてくれる。オートフォーカスに失敗しても、ディフォルトで元々標準以上にピントがあっている。

短所)
①よしべやのiOS搭載機で初動動作しない(動いたバージョンもあった)。
②画角が固定されているのは除いて(それは、仕様で仕方ないと私は思っている)、写すのが得意な天体、不得意な天体がある?天体ごとに設定されたパラメーター読み込んでいる?写すのが難しい天体でも綺麗に写し、易しい天体でそれ程でもないケースがあるような・・・

感想・その他)
①Deepskyを観望する初心者には素晴らしい機器。準備がほとんどいらないというのが素晴らしい。
②天体観望始めた頃、難しかったのが、天体の導入とピント合わせ(今も苦労しているが・・・)、自動でプレートソルブしながら天体を導入してくれて、ピントもオートフォーカス。天体の電視観望を簡単に楽しめる。電視観望なので1日の撮高すごい。
③2ヶ月前にピント合わせた130PDS、機器も増強したのに・・・使ってない。(^ ^; 他も頑張らねば。 

追記)
このブログを書き終え、FirmwareのバージョンをCheckしにいったら、Update掛かりました。
Firmware1.83
iOS・アンドロイド共にアプリバージョン1.11.0

追記2)2023年11月19日アプリVer1.11.0
①太陽の自動導入
ほぼー発で自動動入。1度観測位置と設置高さを変えて失敗。

②月の自動導入
ほぼすべて失敗、手動導入頑張ってます。(^^;
Ver.1.10.1の時はたまに失敗だったのに・・・

外は寒いのでSeestar窓外、自分窓内での手動導入。これは手間取ります。(^^;
1度だけ、磁気コンパスのキャリブレーションして成功した(^^)/
でもめんどくさいのでほとんど手動導入。

③iOSのiPhone7の動作
Ver.1.10.1と変わらず

④その他
画質・・・Ver.1.10.1で悪化、Ver.1.11.0で改善された。いままでで1番良いかもしれない。

追記3)2023年11月29日
少し前から月の自動導入が回復してきている。(まだ5割ぐらい)
きっかけは、ディープスカイの観望で、左右の回転に伴う水平のズレが気になり、動作チェックをしていて、『Level sensor caribration』の項目が目に止まったこと。

注意をよく読み、水平な床で、三脚の水平をとり、注意深くSeestar本体をセット。キャリブレーションを行った。月の高度が高い時の自動導入成功は有り難い。

関連よしべやblog
1)SeestarがiOSで初動動作が可能になった状況について
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2)Seestarが届いた時の状況について
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