よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録021(オリオン座 NGC1981散開星団)

2023-03-31 07:00:00 | NGC天体他

見出し画像は、オリオン座NGC1981散開星団。①のトリミング。撮影データは最後に記載。

 

2023年3月29日夕方薄曇り

ベランダ観測所

①オリオン座NGC1981散開星団

FMA135+Neptune-CⅡ+AZ-Gti(フィルターなし)

SharpCapPro4.0でライブスタック。Save exactly as seenでPNG保存

Windowsフォトで、回転・トリミング・色・明るさ調整。

 

見た目地味な散開星団の観望と撮影が続く、しかし途中で、星団というのは同じ場所にあることに気づく。

同じ方向に見えても、地球からの距離が違うと、おなじ星団には属しない。幾多の星の中から、星団を見つけ確認してきた先人の英知と努力に感謝の気持ちが湧く。

 

NGC1981は、オリオン大星雲の上、ランニングマン星雲(NGC1977)のさらに上(北)にある10個ほどの星がつくる星団。星が「ハ」の字に並ぶ。

 

②上弦の月

上述の条件、露出時間を1/30に、gain0,offset0で、スナップショット。

オリオン座が雲に隠れた時、時間待ちの間の1枚。天頂付近にあり、撮れるのかと思いながら撮影。

半月なので、クレーターなど観察しやすいが、今日はオリオン座に集中する。

(この月が西に沈むとき、弦(直径)が、上にあるので上弦という。)

 

①の撮影データ

[Neptune-C II (IMX464)]
Colour Space=RGB24
Capture Area=2712x1538
Output Format=PNG files (*.png)
Temperature=19
Analogue Gain=300、Offset=18
Exposure=4.000s
ホワイトバランス(Auto)
White Bal (B)=169(Auto)
ダーク補正(あり)
注意
Notes=
TimeStamp=2023-03-29T10:19:43.1630111Z
SharpCapVersion=4.0.9538.0

 

 


電視観望の記録020(オリオン座 NGC2112散開星団)

2023-03-30 07:00:00 | NGC天体他

3月28日夕方晴れのち薄曇り(平松雑草公園建設予定地)

 

NGC2112(オリオン座、M78星雲の右上、巨大散光星雲バーナードループの中の90個あまりの星がつくる散開星団)

FMA135+Neptune-CⅡ+UV/IR カットフィルター(PlayerOne)

SharpCapPro4.0にてライブスタック Save exactly as seenにてPNG保存

見出し画像(一部トリミング)撮影データは最下部へ掲載。

中心部拡大

本日の目標は、火星と月の接近、冬のダイヤモンドの眼視観望、オリオン座の散開星団の電視観望と撮影。

月と火星の接近は、昨日のブログに記録した。

最初の散開星団はNGC2112。取りあえず撮れたが、赤いバーナードループは写らず、これがNGC2112かどうか「星雲星団ウォッチング(浅田英夫著)」で見るも確証は持てず、拡大したり回転させたりと、いろいろやって、ネットで画像を検索してやっと確認できた。AZ-Gtiの自動導入でど真ん中に入っていた。

画像だと地味。上述の本でも、双眼鏡や8cm60倍で楽しむような記述あり。

 

さて、冬のダイヤモンド。眼視だと一望できる。月明かりでほどよい星の量。月がダイヤモンドの中にあり美しい。星座ビノでは、一つひとつの一等星が美しく見えた。

 

初めての天体望遠鏡持ち込みということで、ファインダーと天体望遠鏡の中心合わせ。いつものNTTの電波塔は無い。

あたりを見渡すと、ありました。

対岸のさくら。

そして、アライメント。ピント合わせ。

テスト電視観望はM42オリオン大星雲

右上にかすかにランニングマン星雲。

調子よし。やるぞ!と思った矢先、「キィーキィーキィ」の大合唱。

多分猿が「帰れ帰れ」と言っている。無用な争いは避けるため、予定より早く撤収。

 

撮影データ

[Neptune-C II (IMX464)]
Capture Area=2712x1538
Output Format=PNG files (*.png)
Temperature=16
Offset=20
Analogue Gain=306
Exposure=4.000s
ホワイトバランス(Auto)
ダーク補正(あり)
Notes=
TimeStamp=2023-03-28T10:14:40.4966988Z
SharpCapVersion=4.0.9538.0
ダーク補正ファイルを過去のもので流用したため、M42の撮影でホットピクセルあり、その部分はトリミングした。

 

 


電視観望の記録019(火星と月の接近)

2023-03-29 07:00:00 | 太陽系内

見出し画像は、SV165+Vixsen2倍バローレンズ+SkyWather26mmアイピースでの像をiPhoneSEにより、コリメート撮影したもの。iPhoneで調整済。(ゆれるベランダ観測所で撮影)

 

3月28日夕方晴れのち薄曇り

月と火星

FMA135+Neptune-CⅡ+NDフィルター(SVBONY上弦・下弦用)

SharpCapPro4.0で、撮影。(データは最後に記載)

平松雑草公園建設予定地にて

 

2倍バローレンズを使って、月にフォーカスして、写すと

 

月と火星では明るさが違いすぎて、月に明るさを合わせれば火星が写らず、火星に合わせれば月が白飛び。

観測終了後まで、一緒の姿を撮れないのではと大変焦った。(撮れなくても誰も怒らないし、困らないが、撮りたいのが人情でしょう。)肉眼や星座ビノではあんなにきれいに見えるのに、写真や画像は難しいものだ。

観測データを見ても、画面上のほこりと見間違うほど火星は小さく暗い。写っている自信が無く。最後の手段として、iPhoneを使ったコリメート撮影を行った。SV165で見た月と火星はとてもきれいだった。やはり眼視が基本で、その上での電視観望とあらためて思う1日だった。(眼視では、星雲の色は見えないが・・・)

撮影終了後データを再確認して、電視観望でも写っているのを確認できたときは、ほっとした。

 

[Neptune-C II (IMX464)]
300枚のビデオキャプチャの1枚
Capture Area=2712x1538
Output Format=PNG files (*.png)
Temperature=20.5
Offset=10
Analogue Gain=0
Exposure=8.0000ms
ホワイトバランス(AUTO)
ダーク補正(あり)
TimeStamp=2023-03-28T09:34:13.3354273Z
SharpCapVersion=4.0.9538.0
StartCapture=2023-03-28T09:34:13.2504060Z
MidCapture=2023-03-28T09:34:30.5764060Z
EndCapture=2023-03-28T09:34:47.9023801Z
Duration=34.652s
FrameCount=300
ActualFrameRate=8.6575fps
TimeZone=+9.00

 


電視観望の覚書05(メシエカタログ、NGC、IC、Mel)

2023-03-28 14:00:00 | M天体
見出し画像は、3月27日にフィルターなしで撮影したオリオン大星雲、右上にうっすらランニングマン星雲。
 

夜空の天体には名前がついている。

有名なものは、固有名詞がついているが、他にも記号をつけて呼ばれる。
 
全天は88の星座で区分けされ、星座の恒星は、α、β、γ…のバイエル符号で呼ばれる。
 
恒星でないもの(銀河や星雲)、恒星の集まり(星団)などは、M、NGC、IC、Mel、・・・に番号をつけて呼ばれる。
 
①メシエカタログ(M天体)
フランスのメシエさんが発表した。色々な経過をたどり、現代では1~110がある。メシエさんのMをとって、M1(カニ星雲)、M42+M43(オリオン大星雲)、M45(昴)などがある。
 
②NGC(New General Catalogue)
メシエさんに刺激されたハーシェルさんは、GCを発表。その後色々な経過をたどり、NGCとして、7840の天体に名前がつけられた。
例 NGC2237+2238+2239(バラ星雲)
 
③IC(Index Catalogue)
NGCを完成させたドレイヤーさんは、さらに頑張って星雲、星団を5386個収録したICを発表。
例 IC2177(一角獣座カモメ星雲)
 
④Mel
メロッテさんがまとめた245個の散開星団のカタログ。
例 Mel.22(昴)、Mel.25(ヒヤデス星団)
 
⑤Sh2
シャープレスさんが発表した散光星団のカタログ。
例 Sh2-264(オリオン座メイサ周辺のエンゼルフィツシュ星雲)
 
以上 浅田英夫著作「星雲星団ウォツチング」の私(素人初心者)向け要約。
 
参考文献等
 浅田英夫著「星雲星団ウォツチング」
 
② 中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」
 
 
 
 
 
 

電視観望の記録018(オリオン座 NGC2169 散開星団)

2023-03-28 07:00:00 | NGC天体他

見出し画像は、ライブスタックで生成されたFITSファイルをGIMPで、調整した画像

 

3月27日午後9時頃(薄曇り、月齢6)

FMA135+NeptuneーCⅡ+IR/UVカットフィルター

SharpCap4.1(撮影データは、最後に記載)

(トリミング済み)

 

やっと雨が上がり、待望の電視観望再開となったが、今度は雲・月明かり・街灯が・・・。

通常のフィルターなし観望では、散々な結果で成果出ず。異例の午後9時第2ラウンド開始となった。

IR/UVカットフィルターをつけて再開したが、今度は電線が・・・。

なんとか、3枚ほど確保できたが、白黒レベルにしか調整できなかった。

 

NGC2169は、日本語ウィキぺディアにも載っていないマイナー散開星団。本(注1)によれば、ベテルギウスの北東にある20個あまりの星で構成される小さな散開星団とある。取りあえず、画像である程度は確認できたので良しとする。

 

3月28日は、火星と月の接近。快晴を祈るのみ。

 

今日の反省)初心者いきなり、初めての天体は無理。いつものM42オリオン大星雲などで、その日のコンディションを見ること。

 

注1)浅田英夫著 「星雲・星団ウォッチング」

 

撮影データ)

[Neptune-C II (IMX464)]
PlayerOne IR/UVカットフィルター使用
4秒×97フレーム
Save exactly as seenで、PNG保存
(該当部分をトリミング済み)
Colour Space=RGB24
Capture Area=1024x768
Temperature=15.699999809265137
Offset=20
Analogue Gain=300
Exposure=4.000s
ホワイトバランス(AUTO)
ダーク補正(あり)
Notes=
TimeStamp=2023-03-27T12:46:00.5262671Z
SharpCapVersion=4.1.10260.0