よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録027(オリオン座まとめ)

2023-04-06 07:00:00 | 星座等まとめ

オリオン座の天体
あと、5つほど電視観望したかったが、オリオン座の2023年の電視観望はここで一区切りとする。(諦めたわけではないので、続きを出すかもしれないが・・・)


オリオン座電視観望の感想

素敵な天体だった。眼視でもきれいでよく目立つ。電視観望を始める前は、「オリオン座が見えてる。」ぐらいの感覚だったが、今は「今日はメイサのλーλ見える。アンドロメダーペガシス星列もくっきりよく見える。今日はシーイングいいのか。三つ星OK。デルタ星列はわからんな~。小三つ星OK。オリオン大星雲は、本に書いてあるようなボヤット・・・わからんな。眼視では無理か。」など細かい部分まで思いを馳せられるように変化した。0が1(満点100として)になったレベルだが・・・。0と1とは違う。天体観測は楽しい。

 

2023年の電視観望の経験や失敗を元に来年のことを考える。


2024年冬のオリオン座電視観望目標
①トラペジウム星団を写したい。
オリオン大星雲の白く写る部分に隠れたトラペジウム星団。
ガリレオが3つ観測し、その後4つめが発見され、4つの星が台形を形作ることからトラペジウムと名付けられた。現代では、約300個の星が、濃い星間ガスに隠されていることがわかっており、トラペジウム星団(オリオン・トラペジウム・クラスター)と呼ばれている。口径5cmの天体望遠鏡で6個が眼視で見えるらしい。これを記録として残したい。明るい6個の星(太陽の15~30倍の質量を持つ)がオリオン大星雲を照らしていると考えられている。眼視では見たが・・・。記録しようとする意識と技術が無かった。(注1)(注2)


②連星リゲルを写したい。
オリオン座β星リゲル。α星ベテルギウスが食変光星であるため、ベテルギウスの極大期を除き明るい。つまり、ほとんどの場合にリゲルの方が明るい。リゲルは連星で、主星リゲルAと伴星リゲルB・リゲルCからなる。その後リゲルBは分光観測で連星であることが分かり、リゲルBaとリゲルBbと名付けられた。(天体望遠鏡では見えないが)今のところ4連星。天体望遠鏡では二連星リゲルAとBが観測可能。(注4)

③エンジェルフィッシュ星雲(Sh2-264)を写したい。
オリオン座λ星メイサの周辺に広がるエンジェルフィッシュ星雲。FMA135とNeptune-CⅡでは、画角に収まらない巨大な星雲。ネットで検索すると、ハイアマチュアの皆さんの一眼レフカメラ・赤道儀で撮影した赤いエンジェルフィッシュ星雲の写真が数多くヒットする。素人・初心者には観望は無理なのか。Pixco25mm+Ceres-C+CBPでは惨敗。(FMA135+ZWOASI294MCなら画角OKで、いけそうだが・・・。ZWOASI294MC高いですから・・・。)惨敗の原因を月明かり・フィルター・観測時期と考え、再度挑戦する。取りあえず、FMA135+Neptune-CⅡでメイサ周辺を観望することから始めたい。


惨敗画像。(Pixco25mm+CBPフィルター+Ceres-C)

エンジェルフィッシュというより、ヒラメに見える。

④バーナードループ(Sh2-276)を写したい。
これも、ネット上には素晴らしい写真が数多く見られる。特にバーナードループ・燃える木・馬頭星雲・オリオン大星雲・ランニングマン星雲が識別できる写真には感動する。取りあえずバーナードループの一部を写すことから始める。(注3)

⑤NGC1999散光星雲の観望・記録
モンキー星雲の電視観望検討中に「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド(中西昭雄著)」の隣のページに載っていて気づいた。オリオン大星雲の少し下(南)にある。「星雲星団ウォッチング(浅田英夫著)」には記載が無い。ウォッチングの本は1996年初版発行のロングセラー、電視観望を想定していない。双眼鏡・天体望遠鏡・天体写真の初心者用、すべてが網羅されているわけではないという当たり前のことに今更気づく。同時にウォチングのNGCの説明にNGCカタログは原則赤経順に番号がつけられているとの記述を思い出す。NGCで、2000に近いとオリオン座と赤経同じぐらい、2000より大きいと東、小さいと西にある天体と言うこと。NGC便利。(ほとんどの人には当たり前のことかもしれないが、天体観測初めての独学素人にはアハ的理解となる。)M42の次はNGC1999と覚えておこう。 

④NGC2112・NGC2194・NGC2169散開星団の眼視観望・電視観望を行いたい。
もっと詳しく、MAK127+0.5倍レデューサで観望してみたい。技術を上げる必要あり。


最後に覚書
オリオン座のM42の南中は2月14日の20時(「星雲・星団ウォツチング」による)。地平からの光かぶりなどを考えると、この時期で、月が無いときにオリオン座電視観望の計画を立てるべき。国立天文台も案内してくれていたが、終了してわかる素人の悲しさ。


参考資料
注1トラペジウム - Wikipedia

注2)国立天文台 オリオン大星雲を観察する好機(2023年2月)

注3)バーナードループ - Wikipedia

注4)リゲル - Wikipedia

資1)電視観望の記録001 (Ori オリオン大星雲) 

資2)電視観望の記録024(オリオン座 モンキー星雲) 

資3)電視観望の記録010(Ori 燃える木と馬頭星雲)

資4)電視観望の記録013(うさぎ座M79球状星団)(オリオン座M78)

資5)電視観望の記録021(オリオン座 NGC1981散開星団) 

資6)電視観望の記録023(オリオン座 NGC2112散開星団byCBPフィルター)

資7)電視観望の記録022(オリオン座 NGC2194散開星団) 

資8)電視観望の記録018(オリオン座 NGC2169 散開星団)

資9)電視観望の記録002(Ori メイサ λ-λ星列)