ろ座 NGC1316(Fornax A)+NGC1318、ろ座銀河団(NGC1399 group、Abell S0373)
A.NGC1316(Fornax A)、NGC1318
画像① ④からのトリミング
画像②Seestarアプリのアノテーション
NGC1316はWikipediaによると距離約6000万光年のレンズ状銀河、いくつかの銀河が合体してできたとのこと。将来はソンブレロ銀河のような形状に進化していくと考えられている。電波銀河Fornax Aの名前も持っていて、中央には、巨大ブラックホールがあると推測されている。左上には、NGC1318、少し離れて右上にはNGC1310が写っている(画像④)。
画像③スカイアトラスの導入画面
画像④25分間のライブスタック画像
画像③スカイアトラスの導入画面
画像④25分間のライブスタック画像
画像④を見て、NGC1310の確認と他にも小さな銀河が見られるので、Astapによるアノテーションをかけると、小さい銀河も含めて確認できた(画像⑤)。
画像⑤Astapによるアノテーション
画像⑥スカイサファリによる観望位置
さらにスカイサファリの画像⑥を見ると、近くに小さいが沢山の銀河が見られる。これもついでに見ておくかと電視観望継続。(B.に続く)
B.ろ座銀河団(NGC1399 group、Abell S0373)
画像⑦スカイアトラスの導入画面
スカイサファリ上で大きめに見えたNGC1399を、スカイアトラスで検索をかけると、多数の銀河が表示されている。スカイアトラスこんな小さな銀河も表示されるのかと不思議に思いながら、できるだけ沢山の銀河が見える位置に微調整して導入。
画像⑧15分間のライブスタック画像
写っている。小さい銀河も写るな。これも宇宙を感じられていいなと見ていた。しかし、ライブスタックは短めの15分。(^^;
後日NGC1399を調べようと検索すると、NGC1399ではなく、『ろ座銀河団』でヒット。うん?
Wikipediaの解説を読むと、ろ座銀河団は、NGC1399 groupやAbell S0373の別名も持ち、NGC1399を中心とした銀河の集まりということらしい。宇宙の構造を理解するために学術的にも興味深い対象のようだ。観望してちょっと得した気分。
画像⑨Seestarアプリのアノテーション
画像⑩スカイアトラスによる観望位置。
参考資料
1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社
2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館
3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社
4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン
5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社
銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite
6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン
7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal
電視観望の記録等関連Blog
01)電視観望の機材07(機材一覧表)
02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50)
03)星見娘で電視観望38(ろ座 NGC1365棒渦巻銀河)
撮影情報
2023年11月12日午後10時半頃
ベランダ プチ・リモート観測所
ろ座 NGC1316(Fornax A)、ろ座銀河団
Seestar S50+iPhone7、10秒露出25分(NGC1316)、15分(Abell S0373)のライブスタック撮影
Astapによる自動階調処理(LOW)、自動色補正、プレートソルブ、α,δgrid表示、アノテーション、Jpeg保存
(画像⑤)
「写真」アプリで、画像調整、トリミング等