よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録4034(かみのけ座 M98、超新星2024exw)

2024-03-31 00:30:00 | MC天体
かみのけ座 M98/NGC4192 、SN2024exw in NGC4192A
*SN=Super Nova=超新星

画像①CBPフィルター使用、3分露出10枚のライブスタック、トリミングあり、撮ってだし
M98は中央上、SN2024exwはど真ん中、その下に淡くNGC4192A
M98はかみのけ座の渦巻銀河。距離約6000万光年。去年に比べると格段にまともに撮れているが、今回の主目標ではない。今回のメインは超新星。
SN2024exwは、日本時間3月25日午前1時11分ごろ、かみのけ座のNGC4192A銀河で発見された超新星。発見者は板垣公一さん、通算179個目、今年3個目だそうだ。発見時は15.9等の明るさ。

SN2024exwについては、3日前に、銀河星雲マニア経由のAstroArtsのWebsiteで知り、機会があればと思っていた。NGC4192Aで導入して観望開始。

画像②導入直後のASIAIRアプリのアノテーション

残念なことに、アノテーションの結果にNGC4192Aは無い。そしてASIAIRアプリのVersionUp後、アノテーションがうまくいかないケースが多く、当てにできないので、AstroArtsの記事と比べて必死で人力アノテーション。なんとか写っていることを確認して継続。平行してSeestarでも同時撮影。
観望終了後、Astapでアノテーション。

画像③Astapのアノテーション、α,δ grid表示、Add α,δ shorts

拡大


小さく見にくいが、α,δ座標も121327.4+144640で、ほぼどんぴしや。
ちなみに、3月29日時点で、Transient Name Sereverでは、
観望終了して見ると、M98の近くで良かった。超新星だけだと、ちょっと寂しい画像だった。

撮影情報
2024年3月29日午後9時頃
ベランダ プチ・リモート観測所
かみのけ座 M98渦巻銀河、SN2024exw in NGC4192A
主鏡 130PDS+ASI585MC+CBPフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフィルタ一
ASIAIR Plus+赤道儀化AZ-GTi
ASIAIRアプリで3分露出30分のライブスタック、スクショ
ダーク、フラット、バイアス補正あり
Astapで、自動色補正、アノテーション、α,δ表示、Jpeg保存
写真アプリで、トリミングなど

そして、Seestar33分ライブスタックは

画像⑤10秒露出33分

途中でのアノテーション

こちらもどうにか超新星もNGC4192Aも写っていた。知っているからわかるギリギリレベルだが。

本日は黄砂の影響か写りが悪い。翌日、

春霞の山という感じ。本日は、晴天だが休観日になりそう。
太陽はいつも室内からガラス越しの観望なので、特に問題なし。

ディープスカイもガラス窓越しでやってみようか。(^_^;)

参考資料等
  JUNPYさんの銀河星雲・Seestarマニアのための交流・情報サイト
  東京のど真ん中で天体写真しているHIROPONさんのブログ。PHD2の公式日本語マニュアルの翻訳者。Starry Urban Skyの運営者さん。
       ~人工衛星Simbadが撮影した過去のM98とその周辺




電視観望の記録4033(とも座 Sh2-311+NGC2467)

2024-03-30 01:00:00 | NGC天体他
とも座 Sh2-311(散光星雲)、NGC2467(散開星団)
画像①CBPフィルター使用、3分露出×10枚、ライブスタック、トリミングあり
NGC2467は星雲と星団の複合天体。ドクロ星雲、マンドリル星雲などの愛称を持つ。領域内や近くに、H18、H19 (Haffner)の恒星グループもあり、Sh2-311(50分×30分)の中にある。様々な天体が絡み合う領域(資料8参照)。

散開星団のテスト観望を終え(機材008その4)、2つ目のテスト観望。はじめてフラット・バイアスを使用しての星雲のライブスタック。期待と緊張の観望。
とは言ってもSkySafariで適当に見つけた天体。導入画面(画像③)を見て、猿が這っている姿に、見えたが、観望中は愛称を見つけられず、翌日ドクロとマンドリルの愛称を知る。私の画像はそのどれにも見えず残念。;^^)

なお、この周辺は、誕生したばかりの青い星や星形成領域でもあり、盛んに研究されている上、様々な天体が入り混じっている領域で、理解が難しかった。

まあ、背景が綺麗になったと感じられるし、電視観望の次の一歩を踏み出せたので良しとしよう。

*フラット・・・周辺減光やレンズ等についたホコリ等の影響を取り除くためのファイル
*バイアス・・・フラットのノイズを取り除くためのファイル

画像②ライブスタック画面、アノテーション

画像③導入画面

画像④SkySafariの観望位置
画像⑤Astapによるアノテーション部分トリミング
(拡大しないとわからないが、Sh2-311の文字左下にNGC2467と小さく表示)
アノテーションもソフトによって微妙に違う。標準教科書のない世界。初心者には躓くところ多し。

(覚書)
張りきって、SiriLで画像処理に取り組んだが、GHS(一般化双曲線ストレッチ)で敢えなく撃沈。;^^)難しい。ただ、ストレッチの途中で様々なSh2-311が見れたのは良し。

撮影情報
2024年3月27日午後7時頃
ベランダ プチ・リモート観測所
とも座  Sh2-311、NGC2467
主鏡 130PDS+ASI585MC+CBPフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフィルタ一
ASIAIR Plus+赤道儀化AZ-GTi
ASIAIRアプリで3分露出10枚のライブスタック、
ダ-ク、フラット、バイアス補正あり、画面スクショ
写真アプリで、各調整など
 
参考資料等
  JUNPYさんが企画した銀河星雲マニアのためのポータルサイト
 StellarScenesさんの『星座』へのリンク
 
電視観望の記録等関連Blog

よしべ~の業務報告
2024-03-29
いつものSeestarで太陽と月


巨大黒点群サヨナラ
黄砂か薄雲の影響で写り悪い。
そして、桜シーズン前の撮影練習




夜のメインは、超新星2024exwの観望

近日公開予定












星見娘で電視観望4053(かみのけ座 NGC4725中間棒渦巻銀河)

2024-03-29 01:00:00 | Seestar
かみのけ座 NGC3725中間棒渦巻銀河

画像①④のトリミング・画像調整あり

NGC4725は距離約4000万光年にある中間渦巻銀河。セイファート銀河で、活動銀河核が超大質量ブラックホールを含んでいることが示唆されるとのこと(Wikipediaより)。

130PDS+赤道儀化AZ-GTiとの二鏡(刀)流なので忙しい。環境は良いが頭と体はついていかず。撮ったの忘れてました;^ ^)多分、急いで導入して放置していたのだと思う。
悪天候続きで、ブログネタも尽きつつある。観測データの確認で発掘。大きさといい、明るさといいSeestar向きの天体。
かみのけ座のこんな立派な銀河を去年は見逃したのかと記録085で確認すると、去年観望しようとしてできなかった天体と判明。;^^) 今年は130PDSで、もう1回撮るぞと決意する。Seestarに勝てると限らないが。頑張る。

画像②Seestarアプリのアノテーション
画像③導入画面
画像④10秒露出35分のライブスタック、スクショ

画像⑤SkySafariによる観望位置

撮影情報
2024年3月15日午後10時頃
ベランダ プチ・リモート観測所
かみのけ座  NGC3725
Seestar+iPhone7
10秒露出35分のライブスタック、画面スクショ
写真アプリで、各調整など

参考資料等
  JUNPYさんの銀河星雲・Seestarマニアのための交流・情報サイト
  東京のど真ん中で天体写真しているHIROPONさんのブログ。PHD2の公式日本語マニュアルの翻訳者。Starry Urban Skyの運営者さん。




電視観望の機材008(ZWO ASIAIRその4 フラット・バイアス)

2024-03-29 00:59:00 | 覚書・機材
ASIAIR  Plus 32G その4
『フラットフレーム(ファイル)、バイアスフレーム(ファイル)』
を用意してのライブスタック撮影テスト

鏡筒 130PDS+ASI585MC+CBPフィルター
ガイド SV165+ASI120MM+UV IRcutフィルター
(ディザーあり)
架台 赤道儀化AZ-GTi
制御 ASIAIR Plus 32G

以下ダーク、フラット、バイアスを適用したライブスタック、スクショ、撮ってだし

2024年3月27日自宅ベランダ
画像①M47、30秒×5

Seestarでの記録は、星見娘71

画像②M46、30秒×8

Seestarに勝った気がする。星見娘4004

画像③C71、30秒×7、途中でガイド星が山に隠れ終了させた。

Seestarの記録は星見娘4003


*フラット(フレーム)ファイルとは、
様々な原因(望遠鏡の性能、レンズ・鏡についたホコリ、カメラの性能など)で、一様な明るさの対象を写してもそのとおりには写らない。またどれだけ高価な望遠鏡でも周辺では暗く写る(周辺減光という)。それを元に戻すために、一様な明るさのものを写した画像を用意する。これがフラットフレーム。これを画像処理ソフトに登録すると、あたかも周辺減光などが無かったかのような画像ができあがるとのこと。
ただ、ソフトも難しいことをやっているわけではなく、やってくれているのは、膨大な量の小学校算数の割り算。
『一番明るいAでは、100の明るさですが、フラットフレームの情報によれば、端のBでその7割の70の明るさになってます。元の明るさに戻しますか?』『戻して!』するとソフトは、Bに写った明るさを7割で割り算して、本来の明るさに戻している。

*バイアス(フレーム)ファイルとは、
フラットのダークともいわれる。フラットフレームにもカメラが元々持っているノイズが残っているので、それを補正するためのファイル(フレーム)。こちらは引き算?

(覚書)
3月末は悪天候の毎日。そんな中で2日ほど青空が広がる。軌道にのってきた130PDS+赤道儀化AZ-GTiをセットして、少し外でボンヤリする。SNSで読んだ「フラットファイルってこんな一様な明るさの空で撮るとか書いてあったな。」と思い出す。

フラットフレーム(ファイル)撮影
1日目
青空2日目、兎に角やってみるかで、青空写して見る。真っ白な画像ができる???

そして4日ほど雨で
2日目
ネットで調べると、天体望遠鏡に白いビニールのようなものを被せるとある。やってみる。変わりなし。まっ白な画像ができる。ASIAIRの販売店の日本語マニュアルを読みなおす。まっ白な画像ができる。また見直す。たしかライトフレームと①同じビギニング②同じgain③同じ温度だよな。OKだ!『う~ん?撮影時間書いてない。』これまで、④同じ撮影時間で撮影していた。長すぎて飽和するはずだ。と気づき、撮影時間を変更して撮影。多分できた!自信はない。


ただ、フラットファイルは、飽和しない程度の一様な明るさのものを写すということは理解した。

バイアスフアイルは、130PDSにふたして撮ればよいので、これも撮影した。


そして、ライブスタックの設定で、ダーク、フラット、バイアスを設定してのライブスタック(画像①ヘ)。

参考資料等
  JUNPYさんの銀河星雲・Seestarマニアのための交流・情報サイト
  東京のど真ん中で天体写真しているHIROPONさんのブログ。PHD2の公式日本語マニュアルの翻訳者。Starry Urban Skyの運営者さん。





電視観望の記録4032(しし座 HCG57/ コープランドの七つ子)

2024-03-28 01:00:00 | NGC天体他

しし座 HCG57=コープランドの七つ子+PCG36010

コープランドの七つ子(Copeland's Septet)
={NGC3745, NGC3746, NGC3748, NGC3750, NGC3751, NGC3753, NGC3754}

HCG57=コープランドの七つ子+PCG36010

Arp320=コープランドの七つ子一NGC3751

*HCGとは、ヒクソンコンパクト銀河群。Arpとは、アープさんによる特異銀河のカタログ。

*SkySafariの各天体データによる。結構HCG57≒Arp320≒Copeland's Septetとしている記事多し

 

画像①トリミング・画像調整あり
コープランドの七つ子は、小さな銀河の集まりで、PCG36010を加えて、HCG57のコードを持つ。1874年にイギリスの天文学者ラルフ・コープランドが発見した。
 
空の状態も悪く、かぶりも酷い。アノテーションと比べて銀河が七つあることを確認して、記念写真だなと思って、観望を終える。
 
ここからが大変でした。七つの銀河を確認しようとすると、沢山のカタログ名がででくる。Arp320は6個、HCG57は8個、コープランドの七つ子、頭の中はいつもの???
久しぶりに紙とボールペンで書き出し、1つずつ確認。(^^;
 
まあ、勉強になったので、良しとしよう。
 
画像②ライブスタック画面、アノテーション
*NGC3753の円内に、NGC3750とNGC3754
*NGC3746の円のぎりぎりにNGC3745
*PGC36010は、NGC3748の表示の7のところ
以上SkySafariで、1つずつ確認しました。(^^;
 
画像③60秒露出30分のライブスタック、スクショ
 
画像④SkySafariによる観望位置
 
撮影情報
2024年3月14日午後11時頃
ベランダ プチ・リモート観測所
しし座 HCG57、コープランドの七つ子+1
主鏡 130PDS+ASI585MC+CBPフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフィルタ一
ASIAIR Plus+赤道儀化AZ-GTi
ASIAIRアプリで1分露出30分のライブスタック、スクショ
写真アプリで、各調整など
 
参考資料等
  JUNPYさんの銀河星雲マニアのためのサイト
 StellarScenesさんの『星座』へのリンク
 
そして、月齢17.1の月
さらに、昨日惨敗の130PDS+ASI585MC+VirtuosoGTiでお月様

SharpCapPro4.1の『太陽/月/惑星のライブスタッキングと強化』を使用。10msスタック枚数300枚。3秒でこの月はたまらない。