4月28日夜、晴れ、ベランダ観測所
おとめ座M89楕円銀河とM90渦巻き銀河
電視観望の記録040の記録画像③の該当箇所1/10トリミング
記録040の画像には、他の銀河も写っているのが気になっていた。中西さんの本と館長ソルビング(館長ご協力に感謝しますm(__)m。)を駆使して、M87とM89は同定できたが、他は・・・今一つわからない。
中西さんの本でもM87周辺は銀河密集地帯との記述がある。マカリのコントアでも多くの銀河らしいものが写っている。
ASTAPのプレートソルブには成功していないし・・・と思っていたが、解決は意外なところからやってきた。
YoutubeでMakoto Sakai高音発声ギタリストさんの「プレートソルビング(PlateSolvinng)インストール方法(AZ-GTi+SharpCap)」を見ていて(何回目かわからないぐらい見ている)、今回は「All Sky Plalate Solver(以下ASPSと略記)」の インストールが気になった。AZ-GTi+SynScanPro+ASCOM+Astapでプレートソルビングできるはずなのに、なぜASPSのインストール?動画では、保存した画像にプレートソルブをかけている場面が紹介されている。AstapのDeepsky annotationと同じ?
(Deepsky、Deep-sky:最近天文関係者に使われだした言葉で、太陽系外の宇宙、銀河系外の宇宙のように使われている言葉。annotation:注釈、注記。2つの単語を続けると、天体画像に、その天体の位置を同定し、星雲や星団・銀河などの情報を付け加えること?となると思っている。)
ASPSを試してみる。動かない。設定から設定アシスタントで、Astrometry.netへ画像がUploadできる。そして、Astrometry.netで、Deepsky annotationがかかりました。
銀河等同定できたが、IC天体入れて銀河等約70個・・・今度は目が痛い。
字が重なって何が何だかわからない。
フル画面あった。字重なってない。保存。
などいつものドタバタを繰り返し銀河の同定終わりました。
元は、2K画像なので、画像アップ後見えそうなものだけ、フルHDで画像アップ。
花子フォトレタッチ3で、文字等記入。
(画像の撮影視野回転による影響で薄い部分ができている。経緯台によるライブスタックでは、時間とともに写らない部分が発生する。その部分が薄く写っている。いつもは回転補正をかけ、トリミングしている。)
ということで、M90もきちんと同定できた。
参考画像(Aptrometry.netで作成したM89周辺のannotation画像の一部)
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参考資料
3)「プレートソルビング(PlateSolvinng)インストール方法(AZ-GTi+SharpCap)」~Youtube
6)遠方銀河のアノテーション用ツールを作成しました~ハテナブログ
7)電視観望の記録040(おとめ座M87楕円銀河~おとめ座A電波源) - よしべや自然博物館
8)Astrometric solving - 英語版Wikipedia
9)List of astrometric solvers - 英語版Wikipedia
4月22日快晴・大星夜 ベランダ観測所
おとめ座M87楕円銀河(電波銀河 おとめ座A電波源)
画像①(元画像②の中心部1/10程度のトリミング)
見た目は丸っこい銀河。巨大な楕円銀河に分類されるらしい。多くの楕円銀河の中心にはブラックホールがあるという。
そういえば、ウルトラマンの故郷になり損ねた銀河? 調べると確かにウルトラマンの故郷の設定がされていたらしいが、台本の誤植で、87が78に!(資料1、2)有名になり損ねた。
と思ったら、昔から、ジェットと呼ばれている銀河からの直線上の光条が出ていて有名だったらしい。FMA135ではもちろん写っていない。
さらに電波望遠鏡を用いた観測でM87方向から強い電波が観測され、その電波源は「電波銀河 おとめ座A」と名付けられた。その天体の故郷。(M87=おとめ座A と同一視する人も多いらしい。)
おとめ座Aは、M87の中心に存在する巨大ブラックホールに起因する。ジェットもこのブラックホールの活動によって起こっている。
そして、天文学者さんたちは、地球上の8つの電波望遠鏡を連携させ、仮想的に地球規模の大きさを持つ イベントホライズンテレスコープ(直訳 事象の地平線望遠鏡)を作り上げ、このブラックホールの写真を撮った。(資料7・8)
M87、ロマンの塊。凄い!
存在確認OK。
画像②
画像③(画像②の写野 Astrometry.netでの画像②のFITSファイル解析結果より)
参考資料
1)ブラックホールあるM87、元々はウルトラマンの故郷?-朝日新聞
2) M78星雲(ウルトラマンシリーズ) - Wikipedia
7)史上初、ブラックホールの撮影に成功 ― 地球サイズの電波望遠鏡で、楕円銀河M87に潜む巨大ブラックホールに迫る | 国立天文台(NAOJ)