よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の機材010(お月見セット)

2023-11-30 05:00:00 | 覚書・機材
Seestar S50を導入してから、Seestar中心の観望が続いている。(^^;
しかし、いかにSeestarといえど『月』の影響は避けられず、月光の影響が大きくなってくるころから、月・木星・SN2023xtg(NGC682の超新星)・太陽に限定した観望を続けてきた。
この内、この2ヶ月の月の観望機材とその状況を覚書として残す。

お月見セットA.Seestar S50(ZWO社製)
画像①十六夜の月(11月28日午後9時半ごろ、強風の中での撮影)

画像②Seestar S50

Seestarでの月の観望は本当にお手軽。この言葉しか出てこない。調子がよければ、クレーターにピントが合った月の画像が5分で撮れるのだから凄いわ。
なお、SeestarアプリVer.1.11.0で、月の自動導入が成功しなくなっていたが、「Level sensor calibration」を水平な場所で、水平に設置した三脚上でやり直して、自動導入の成功率は5割ぐらいまで回復している。月の高度が高いと手動導入は難しくなる。この時、自動導入してくれると嬉しいものだ。

満月期を除き、午後6時すぎの観望が多く、月の模様の向きの違いで改めて、観望している方位が日によって違ってくることが感じられた(星見娘48)。毎日観望を続けていると何かしらの気づきはある。

お月見セットB.Mak127 VIRTUOSO GTiセット(Sky-Watcher社製)
画像③十六夜の月(10時ごろ、強風の中で、26mmアイピース、iPhone7で撮影)

機材は2番目に買った天体望遠鏡セット。結構お高いので清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入に踏みきった(だんだん金銭感覚マヒしてきている(^^)/)。購入後銀河星雲の観望には適さないことがわかり(商品紹介のところにはしっかり月、惑星、星団・球状星団と記載されていた)、しばらく眠りについていたが、X(旧ツィッター)で紹介されていたスマホアダプター(画像④)が優秀で、不器用な私でもスマホコリメート撮影ができるようになり、お月見セット2号機として甦った。月が満ちてきた時の観望レギュラー機器の座に納まっている。
画像④APEXEL スマホアダプター(優秀なアダプター)

SKYMAX127(Mak127)での観望は、眼視の月見が楽しい上に、Seestarでは撮れない色々な月がスマホで撮れるのがよい。眼視に近いシルバーの月も撮影することができる(画像③)。

また、VirtuosoGTiは、自動導入経緯台であるが、手動で動かしても扱いやすい。月だけを観望するのであれば、スマホコリメート1枚撮りレベルの私には手動でも充分役に立ってくれている。

画像⑤Mak127 VIRTUOSO GTi(+5倍ファインダー+天頂プリズム+26mmアイピース)

(木星を観望する為に5倍のファインダーを付けているが、月だけなら付属のレッドドットファインダーで充分)

今夜は風も無く綺麗に撮れた。
画像⑥29日午後10時ごろSKYMAX127+iPhoneSE3で



参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal

8)Sky-Watcher MAK127 VIRTUOSO GTi(ヴィルトオーソ)~シュミット商品紹介ページ

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)星見娘で電視観望48(2023/11/19~24 月)







星見娘で電視観望51(ちょうこくしつ座 NGC7793渦巻銀河+満月)

2023-11-29 05:00:00 | SeestarEtc
ちょうこくしつ座 NGC7793渦巻銀河
画像① ③の画像処理・トリミング有

NGC7793は約1270万光年離れた渦巻銀河。ちょうこくしつ座銀河群の中で最も明るい部類の銀河らしい。

大きくはないが、豆粒のように小さくもなく、視等級10で明るめ、ピンチアウトでライブスタック中の画面を拡大するとよく写っている雰囲気。それで35分間のライブスタックを狙っていたが、天気・飛行機等の影響でできず。3度目の観望。4度目の機会は残念ながら無く30分間のライブスタック画像でのブログ掲載となった。

アンコウの提灯?

(覚書)『35分間のライブスタックの理由』
初めの頃のSeestarは、10分台で1度、20分台で1度、32分あたりで急に画像の質が良くなる時があり、あとあまり画像の変化が感じられないような気がした。それでこれはと思った天体は余裕を見て35分のライブスタック撮影を行っている(根拠のない個人の感想です)。そしてそれが習慣になってきた。(^^;
ただアプリやFirmwareのバージョンアップで、それが感じられなくなってきている。気のせいだったかもしれない。

画像②Seestarアプリのアノテーション、拡大・トリミング有

画像③30分間のライブスタック画像

画像④スカイサファリによる観望位置



11月28日午前1時前 満月

満月を向える27日は1日中悪天候で、深夜にやっと晴れてSeestarで満月撮影。ベランダはまだ水浸し。高度80°越えで、焦りながら、急いでの撮影(Seestarの追尾は85°まで)。一発自動導入できたのは良かったが、動くとベランダが揺れ、画面から月が外れそうになる。私の動きに揺れる月を息を止めて撮影ボタンをタップする。とりあえず撮れた。狙っていたSKYMAX127での撮影はできず。Seestarは本当にお手軽。準備から撤収まで10分かかっていない。


参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal

8)ちょうこくしつ座 - Wikipedia

9)NGC 7793 - Wikipedia

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)星見娘で電視観望17(ちょうこくしつ座銀河 C65/NGC253) 

04)星見娘で電視観望24(ちょうこくしつ座 C70/NGC300) 

05)星見娘で電視観望27(ちょうこくしつ座 C72/NGC55銀河+1)

06)星見娘で電視観望31(ちょうこくしつ座 NGC134銀河) 

07)星見娘で電視観望34(ちょうこくしつ座 NGC288/Mel3球状星団) 

08)星見娘で電視観望39(ちょうこくしつ座 NGC613棒渦巻銀河)

撮影情報
2023年11月7日午後9時半頃
ベランダ プチ・リモート観測所
ちょうこくしつ座  NGC7793
Seestar S50+iPhone7、10秒露出30分のライブスタック撮影
Affinity Photo2で画像処理
「写真」アプリで、画像調整、トリミング等



星見娘で電視観望50(いっかくじゅう座 ばら星雲)

2023-11-28 05:00:00 | SeestarC天体
いっかくじゅう座 C49/NGC2237-9,NGC2246ばら星雲、C50/NGC2244/Mel.47散開星団

画像① ③の3枚をMicrosoft ICEで合成後、画像処理

ばら星雲は、NGC2244散開星団(距離5200光年)のまわりに広がる散光星雲、距離は5500光年。有名複合天体で、カルドウェル・カタログの番号もついている。
よしべやでは、2月に花好きの館長の希望でばら星雲を写している(画像④)。当然Seestarでも撮ります。ただSeestarでは画角が足りずはみ出すということは撮る前から分かっていた。スカイアトラスの導入画面を見てみると、左右にはみ出しているだけなので、これはいけるかもと3分割(15分×3枚→画像③)で撮影。星像は相変わらず美しい。オートフォーカスとZWOの画像処理やはり凄い。勝てないなとまた思ってしまう。

撮影後、早速Microsoft ICEで合成(画像②)。これ赤いばら星雲になるの?と疑心暗鬼になりながら必死の画像処理。残念ながら私の画像処理ではくすんだ赤が残ってしまう。

まあ、見てくれる皆さんも私の初心者へたっぴーは分かっているし、記録だからと、そろそろブログ出そうかと思っていたら、Ⅹ(旧ツィッター)から、銀河星雲マニアのJUNPYさんの赤く綺麗に処理されたばら星雲が流れて来た(資料10)。
エェとなって、再度画像処理にチャレンジ。JUNPYさんには到底およばないが見本見せてくれたお陰で取りあえずばら星雲になった。よかった。

しかし、ばら星雲にも見えるが、私には鼻の丸い動物がおそ松くんにでてくるイヤミのシェ!しているように見えてしまう。まずい!バラ星雲の好きな館長には黙っておこう。(^^;

画像②Microsoft ICEで合成後の画像

画像③SeestarでNGC2244を3分割各15分撮影
中央





画像④2023年2月FMA135+CBPフィルター+Neptune-CⅡ+AZ-GTiで撮影(記録003)

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal

8)いっかくじゅう座 - Wikipedia

9)ばら星雲 - Wikipedia

10)JUNPYさんのⅩのツィート

撮影情報
2023年11月13日午前0時半頃
ベランダ プチ・リモート観測所
いっかくじゅう座 C49/NGC2237-9,NGC2246(ばら星雲)、C50/NGC2244/Mel.47(散開星団)
Seestar S50+iPhone7、10秒露出15分のライブスタック撮影×3枚
Microsoft ICEでモザイク合成
Affinity Photo2で画像処理
「写真」アプリで、画像調整等





星見娘で電視観望49(2023/11/20~25 太陽 木星)

2023-11-27 05:00:00 | 太陽系内
A.太陽黒点の移動(2023年11月20日、22日、23日、25日)
画像①画像③~⑦から作成したGIFアニメーション(朝9時半ごろの太陽)
 
Seestarは標準で太陽と黒点が観測できるので、毎日太陽を観測している。太陽については自動導入も調子がよく、ほぼ一発導入(ただしアンドロイドタブレットで)。できるだけ同じ時刻(午前9時半ごろ)の観測を心がけているが、天気等の都合でできないこともある。
ねらいは、黒点を見ること(すでに達成)と、太陽が自転していることの根拠となっている黒点移動の観測。
先週から、大量の黒点が発生。チャンスと思い観測を続けていたが、Seestarは経緯台で時間と共に視野回転することを忘れていた。観測時刻が違うと太陽の向き、したがって黒点の向きが違うということで、太陽黒点の向きが合った午前9時半ごろ観測した4枚でGIFアニメを作成(画像①)。もう1枚と思って26日朝、待機していたが、生憎の画像②のような天気でかなわず。それでも画像①で太陽の自転に伴って黒点が移動する資料は作成できた。
 
*太陽の自転・・・太陽は地球から見て、東から西に向かって自転している。その根拠は黒点の移動。ガス体の為、赤道付近では約25日(地球からの観測値は公転の影響で約27日)、極付近では約31日ぐらいの周期とのこと。
参考資料)太陽~山賀 進さんのWebsite、および資料8参照
 
朝の観測の為、日を追って黒点は東から南の上へ移動するが、昼の南中ごろの観測なら横に移動しているのが観測できるはず。

(なお、以前はGIFアニメーションをネット上の無料サービスで作成したが、手持ちのVideo Mastering Works 7で作成した。)
 
画像②26日朝iPhoneSE3で

画像③20日午前9時半ごろ

画像④22日午前9時半ごろ

画像⑤23日午前9時半ごろ(雲越しの撮影)

画像⑥25日午前9時半ごろ
 
B.木星
画像⑦25日午後6時ごろ(iPhoneSE3による月と木星)

11月25日は月と木星の大接近の日。珍しく三脚にiPhoneSE3を固定して撮影。その後はいつものSKYMAX127+Neptune-CⅡ+VirtuosoGTiで木星撮影の練習、今月2日目。なかなか上達しない。(^^;

*SharpCapPro4.1でVGAサイズ5000フレームAVI撮影。AS!3で15%~20%スタック処理。RS6でウェーブレット処理。SI9で色ズレ補正等。NeatImageV9でノイズ処理。『写真』アプリで調整。

画像⑧25日午後7時ごろ

画像⑨25日午後7時半ごろ(×2バローレンズ使用)
次は今月3日目の1枚
画像⑩26日午後7時すぎ(×2バローレンズ使用)少しマシなの撮れた



参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal

8)太陽 - Wikipedia

9)木星 - Wikipedia

10)「TMPGEnc Video Mastering Works 7」~ペガシス

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)眼視観望の記録001(冬のダイヤモンド) - GIFアニメ



星見娘で電視観望48(2023/11/19~24 月)

2023-11-26 05:00:00 | 太陽系内

2023年11月19日~24日 月(月齢6~11)

画像① アニメーションGIFによる月の満ち欠け
(画像②~⑦でGIFアニメーションを作成。TMPGEnc Video Mastering Works7を使用)

ブログにアップした時GIFアニメーションが動くかドキドキしながらのアップ。今日はGIFアニメの作成で1日が終わってしまった。

(覚書)iOS用のgooblogアプリでは、画像は上がるがプレビューから確認できないので???の状態。試しにSafariからログインしてuploadしたら、プレビューからも確認できた。多分iOS用のGooblogアプリ からはGIFアニメファイルはupload出来ていなかったと思われる。

 
以下の画像はSeestarによる保存画像を1080×1080にトリミングしたもの。
画像②19日月齢6
画像③20日月齢7

画像④21日月齢8 

画像⑤22日月齢9

画像⑥23日月齢10

画像⑦24日月齢11

月についてはSKYMAXI27+26mmアイピースにスマホで撮影の方が色々撮れるので性能は上かもしれない。しかしSeestarだとだれでも簡単準備、簡単操作で撮れるので便利。一長一短ある。Seestarアプリがもう少し安定すると画像①の精度も上げられそう。

追加
画像⑧25日月と木星の大接近(iPhoneSE3で撮影、三脚固定撮影)