よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録4053(へびつかい座 B72S字状暗黒星雲)

2024-05-30 22:32:00 | NGC天体他
へびつかい座 B72 S字状暗黒星雲/Snake Nebula
SeestarとFMA135+ASI585MC(以下F585と略)のダブル観望。
Seestar・ASIAIRのデータベースに登録されていない天体。
既に昨年のすごい(=悲惨)記録を基に観望予習済で、先づF585の広い画角で観望して、余裕があれば、Seestarでも・・・計画。
しかし、観望は現場で起きている。(^_^;)Seestarから導入。行き当たりばったりともチャランポランともいう。とりあえず上手くいったので無問題。(^^;

暗黒星雲とは、星間雲が背後の恒星などの光で浮かび上がった天体(星間雲:周りより高密度の星間ガスや宇宙塵が集まったもの)。有名な暗黒星雲には、B33のオリオン座馬頭星雲、三裂星雲を分ける暗黒部分(B85)などがある。有名な暗黒星雲のカタログにはバーナードカタログ(Barnard Catalog)あって、B33、B72、・・・と記号で書かれる。(記録116より転記)

画像イ、Seestar35分ライブスタック
(写真アプリでかなり調整)

画像ロ、アノテーション

画像ハ、導入画面
導入はSeestarが先でした。(^^;
予習したことを基に30分程試行錯誤、導入できず休憩。
その時に中西昭雄さんのメシエ天体の本を見て星図と文章を必死で読んでみると、ヘびつかい座44番星(=44Oph=bOph)が導入のキー。星図(SkyAtras)で探し、その周辺を調べる。5分ほどかけてたどり着いたのが画像ハ。はじめわからなかったが薄く本当に薄くSが見える。運良く44番星の直ぐ上にあった。ただ本当にこれかなと疑心暗鬼で導入。バッチリだった。
最初は、次の拡大図でNGC天体を目印にする予定だった。F585の広い画角でどちらかひっかければなんとかなると・・・(^^;予習の意味なし。
画像ニ、SkySafariの観望位置

拡大

まあ、兎に角上手くいった。Seestarでライブスタックに入った後は、ASIAIR+F585で導入。こちらはすんなり、ちょっとズレたけど;^^)
画像ホ、ASIAIR導入画面

画像へ、1分露出30分のライブスタック
(ダーク、青空フラット、バイアス補正あり、180°回転、写真アプリで調整)

画像ト、該当部分トリミング、さらなる調整あり
これで、星の配置覚えたので次回からは難しくない。
SeestarはDSO得意だから、画像ニのNGCのどちらか導入して44番さがせばなんとかなる。

Seestar、ASIAIRともにアノテーションがもう1つなので

画像チ、アノテーション
(SiniLで簡単に画像処理後、Astapでアノテーション、字が判読可能な範囲にトリミング)

なお、これで失敗したら、ASIAIRでα,δ打ち込んで見る予定だった。

撮影情報
2024年5月29日午後9時頃から
ベランダ プチ・リモート観測所
へびつかい座 B72
画像イ)
Seestar+iPhone7、10秒露出35分のライブスタック
写真アプリでトリミング・画像調整等
画像へ)
主鏡 FMA135+ASI585MC+UV irカットフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRカットフィルター
架台 赤道儀化AZ-GTi
制御 ASIAIR Plus32G+iPad mini6
1分露出30分のライブスタック、gainM(252)
(ダーク、フラット、バイアス補正あり)
写真アプリでトリミング・画像調整等
FitsファイルはSiriLで簡単画像処理後、アノテーション、Fits32ビット保存。
さらに、Astapでアノテーション(on MacbookAir2019)

参考資料
02) 銀河星雲マニア / Seestarマニア   JUNPYさんのサイト
03)Constellation~StellarScenesさん『星座』へのリンク

電視観望の記録等関連Blog



電視観望の記録2024年(かみのけ座 まとめ)

2024-05-30 01:00:00 | 星座等まとめ
かみのけ座(Coma Berenices)電視観望のまとめ
画像イ、Seestar S50による電視観望



*M=メシエ天体、C=カルドウェル天体、HCG=ヒクソン・コンパクト銀河群、N=NGCを略、該当天体は中央に配置
*Abell1656(かみのけ座銀河団)画像の中心はC35/NGC4889。
*HCG61=The Box

画像ロ、その他機材による電視観望
Mel=メロッテの星団、Mel111=かみのけ座星団
*M98は中央上、SN2024exwは中央
*上3つ、130PDS+ASI585MCで観望。下2つ、FMA135+ASI715MCで観望。

画像ハ、ステラナビゲーターLiteによる観望位置
(2023年作成)

Seestarのお陰で、かみのけ座のDSO(Deep Sky Object)を堪能することができた。昨年の積み残しのNGC4725も観望できた。なんといってもお手軽。3分もあれば準備完了で観測を開始できる。
なお、購入直後の不具合はほぼ解消された上に、VersionUpのたびに地味にアプリや機能がブラッシュアップされている。

赤道儀化AZ-GTiによる観望。実施できればSeestarより楽しいのだが、今年春の悪天候はひどく、稼働率は低かった。極軸合わせも含め、準備にまだ30分以上かかるので、天気がはっきりしないとSeestarに流れてしまう。

素敵な銀河にたくさん出あえた(昨年のレベルでは、素敵かどうか判断できない;^^)。どれも130PDSでしっかり見たい。来年かな~。
超新星も確認できた。

あと、Mel111をFMA135+ASI585MCで撮れなかったのが心残り(一応アノテーション円の全景が入る画角)。
まだ諦めてないが、天気の回復が早いか、Mel111がよしべや電線地帯に突入するのが早いか。天気があまり期待できないが一応待機中。

追加)全部書き終えて、確認したらC36/NGC4559の観望忘れてました。(^^;これも来年かな~

ということで、来年の作品展の作品が1つ完成しました。
今年の作品展まだ始まってないけど; ^^) (参考 星見娘⑤春夏秋冬)
「流石、たまにはやるな~私も来年は切絵だすぞ!」と館長。
『フフフ・・・』鬼の笑い声が聞こえたような~



来年かな~とFlag立てたおかげで見えました。ライブスタック18分ドン
2024-05-29午後8時半頃

他の部分修正大変;^^)

今日の教訓
観望は諦めたころにやってくる






星見娘で電視観望4081(かみのけ座 M53球状星団)

2024-05-29 01:00:00 | SeestarM天体
かみのけ座 M53球状星団
Seestar15分しばりメシエ天体シリーズ

画像イ、15分のライブスタック
M53は距離58000光年の球状星団。りょうけん座のM3のミニチュアという人もいるらしい。実際はM3より規模が大きいとのこと。

Seestar15分しばりメシエ天体シリーズかみのけ座最後の天体。流石に130PDS+ASI585MC(記録4035)には勝てないが、球状星団には見えるのでありと思う。同じ画角・同じ条件での撮影なので並べるとまた得る物があるかもしれない。
同じSeestarでも一段上の結果だしている人もいるので、今後も精進あるのみ。(^^;

画像ロ、アノテーション

画像ハ、導入画面
画像ト、昨年の観望記録から

撮影情報
2024年5月2日午後8時半頃
ベランダ プチ・リモート観測所
かみのけ座 M53/NGC5024/Mel117球状星団
Seestar+iPhone7、10秒露出15分のライブスタック
写真アプリでトリミング・画像調整等

参考資料
02) 銀河星雲マニア / Seestarマニア JUNPYさんのサイト
03)Constellation~StellarScenesさん StellarScenesさん『星座』へのリンク

電視観望の記録等関連Blog
Gooblogの3000文字制限に引っかかったので、リンクをいくつか削りました。
削ったところは欠番で;^^)



よしべやニュース
2024-05-28
ついにSeestarの赤道儀化キット発売‼️
良かった。EVOGUIDE買ったばかりだから我慢できる;^^)

2024-05-29追加
Xで、大きな黒点が戻ってきたとの話を聞いて
午前11時半ベランダへ出てSeestarで、
4倍から
5倍太陽観察用ガリレオ望遠鏡では確認できた。日食グラスでは、見えたような見えないような。
2倍、縁の黒点は肉眼でははっきりせず。

等倍

30秒のRaw動画ファイルのスタック










星見娘で電視観望4080(かみのけ座 M88、NGC4548/M91)

2024-05-28 01:00:00 | SeestarM天体
かみのけ座
I、M88(5/2撮影)
Ⅱ、M91/NGC4548(5/25撮影)
Seestar15分しばりメシエ天体シリーズ

I、M88
画像イ、15分のライブスタック

画像ロ、アノテーション

画像ハ、導入画面

M88は距離約6000万光年の渦巻銀河。おとめ座銀河団に属し、毎秒2000kmで遠ざかっているとのこと。

マルカリアン・チェーンの東に位置し画角によっては一緒に写すことも可能。15分でこの写り。ちょっともったいなかった。Seestarでは少し小さいが存在感はある。

撮影情報
2024年5月2日午後9時頃
ベランダ プチ・リモート観測所
かみのけ座 M88/渦巻銀河
Seestar+iPhone7、10秒露出16分のライブスタック
写真アプリでトリミング・画像調整等

Ⅱ、M91/NGC4548
画像ニ、16分のライブスタック
館長と会話してたので(^^;

画像ホ、アノテーション

画像へ、導入位置

NGC4548は距離約6000万光年の棒渦巻銀河。おとめ座銀河団に属している。ところでM91はメシエの位置記載間違いで長い間不明の天体とされ、M91=NGC4548で共通理解が進んでいる。Wikipediaでは断定、iステラHDではM91は欠番、中西昭雄さんのメシエ天体の本では、『この本では、M91=NGC4548とする』とことわって掲載。

このブログでは、Wikipediaにならいます。(^^;

いや~時間かかった。3回目ぐらいの観望。過去2回は、雲のため約5分でライブスタックが止まる。今回は、月がのぼる前の少しの時間で。約15分で終えるのが勿体無い写りだったが、またいつか。

撮影情報
2024年5月25日午後8時頃
ベランダ プチ・リモート観測所
かみのけ座 M91/棒渦巻銀河
Seestar+iPhone7、10秒露出15分のライブスタック
写真アプリでトリミング・画像調整等

画像ト、昨年の観望記録から


参考資料
02) 銀河星雲マニア / Seestarマニア JUNPYさんのサイト
03)Constellation~StellarScenesさん StellarScenesさん『星座』へのリンク

電視観望の記録等関連Blog
Gooblogの3000文字制限に引っかかったので、リンクをいくつか削りました。
削ったところは欠番で;^^)

よしべ~の業務月誌
2024-05-27
雨あがりの朝、10羽ほど飛び回ってました。一休み?

幼鳥の飛行練習?
うちのまわり電線だらけなので、飛行練習に最適?





星見娘で電視観望4079(かみのけ座 NGC4298、NGC4302)

2024-05-27 01:00:00 | SeestarEtc
かみのけ座 NGC4298渦巻銀河(フェイス・オン)、NGC4302渦巻銀河(エッジ・オン)

画像イ、20秒露出15分のライブスタック
長い棒がNGC4302、丸っこいのがNGC4298。2つとも距離約5400万光年で、NGC4298の方が近い。約200万光年離れているが潮汐相互作用があり、それによる変形などが確認されている。

今さらながらだが、Seestarでメシエ天体コンプリートしようかと考え出していた頃の観望。M100の近くで見つけ、メシエ天体でないが我慢できずにライブスタック回しちゃいました;^^)
観望中も15分しばり破ろうかの迷いもでるぐらい面白そうな銀河。学術的にも相互作用銀河のためか興味深い対象らしく英語版Wikipediaの記述も詳しい。深入りはしない。『深入りできる知力がないでしょ。言葉はきちんと使いなさい。』う~ん;^^)

130PDS+ASI715MCの観望予定リスト入り。また頑張る;^^)

画像ロ、アノテーション

画像ハ、導入画面
画像ニ、SkySafariによる観望位置

銀河だらけでなにがなんやらということで拡大

う~ん。昨年の観望記録から


撮影情報
2024年4月28日午後10時頃
ベランダ プチ・リモート観測所
かみのけ座 NGC4298、NGC4302
Seestar+iPhone7、20秒露出15分のライブスタック
写真アプリでトリミング・画像調整等

参考資料
02) 銀河星雲マニア / Seestarマニア JUNPYさんのサイト
03)Constellation~StellarScenesさん StellarScenesさん『星座』へのリンク