よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録4073(M31アンドロメダ銀河2nd)

2024-10-08 01:00:00 | M天体
アンドロメダ座 M31/NGC205 アンドロメダ銀河 2nd
2024/10/01観望(1分露出×91枚)
画像イ、SI9+GraXpertで画像処理、トリミングあり
アンドロメダ銀河M31は距離約250万光年、直径22万光年(ちなみに天の川銀河は約10万光年)で、視等級は4.1。肉眼で見えるもっとも遠い天体の1つ。M32、M110はその伴銀河(太陽と惑星の関係でいうと、惑星みたいな物)。

9月中旬に観望準備して悪天候続きで・・・
やっとまともにM31撮れました(^^;
SI9(ステライメージ9)の使用で星像を小さくして、館長指摘の『星がうるさい』はクリアーしたのですが、評価は今1つ。しかたないとよしべ~本人も納得しています(^^;
画像処理難しいわ~
まあ、M32・M110・スタークラウドNGC206も判別できるので、良しとします。精進あるのみ~

画像ロ、ライブ画面
観望後痛恨のミス、スタックしたFitsファイルの保存忘れ。一瞬血のけが引く(^^;
ASIDeepStackでスタックのやり直し、そんなに難しくなかった(^^;
画像ハ、観望後のスタック画像のスクショ

画像ニ、導入画面
画像ホ、こちらはSiriL+StarNet、GraXpertで画像処理したもの
雰囲気はこちらの方が良いのですが・・・星像が大きくて、いわゆる星がうるさい状態かな(^^;
StarNetで分離するとM32が星とまちがえらるので苦労してます。

観望データ)
場所 メダカベヤ
日時 2024/10/1PM7頃から2時間弱
(主鏡)FMA135+ASI585MC+UV IRCutFilter
(ガイド)SV165+ASI120MM+UV IRCutFilter
(架台等) 赤道儀化AZ-GTi+ASIAIR plus、iPad mini6
1分露出×91枚をASIDeepStackでスタック(ダーク、フラット、バイアス補正あり)
画像イ、SI9+GranXpertで画像処理、トリミングあり
画像ホ、SiriL+StarNet、GraXpertで画像処理、トリミングあり


2倍モード
雲がかかり、暫く待ちましたが・・・
そして夕方
夜曇り予想なので撮れるときに撮る!


昨晩の画像処理
SI9で、紫金山アトラス彗星の風景モード動画からのコンポジット
(動画をペガシス社のVMW7でPNGに変換した内の9枚から)
核はハッキリしたが尾は思ったほどでは無く(^^;
技術は一歩進んだので良しとしよう。







星見娘で電視観望4171(おうし座 M1かに星雲)

2024-10-04 01:00:00 | M天体
おうし座 M1/NGC1952  かに星雲(超新星残骸、パルサー星雲)

画像イ、10/1深夜、60分のライブスタック
(SiriL+StarNet、GraXpertで画像処理、トリミングあり)
悪天候続きでブログネタも尽きかけていたのですが、10/1に8天体を観望できて一息つきました。(^^;この日最後の観望天体。この時点で虚弱なよしべ~は朝の紫金山アトラス彗星の観望はあきらめました(^^;天気は良かったようで少し残念。

閑話休題

M1かに星雲は距離約6500光年。1054年に世界各地で観測された超新星爆発を起こしたSN1054の残骸。今なお広がっているとのこと。中心には中性子星が残りパルサーとして約1/30秒間隔で、電磁波やX線を放出しているという。
名前はフィラメントと呼ばれる『かにの足』が沢山絡まったように見える構造が観察されることからついたそうだ。

画像ロ、撮ってだし

画像ハ、アノテーション

画像ニ、導入画面

画像ホ、SkySafariによる観望位置



電視観望の記録4069(アンドロメダ銀河M31)

2024-09-16 01:00:00 | M天体
アンドロメダ座 M31/NGC205アンドロメダ銀河、M32、M110、NGC206
最悪の状況で、課題も沢山あるが、自己ベスト(^^;
画像イ、1分露出、76分のライブスタックFitsファイルから、少し右回転

(SiriL+StarNet(GHSよりarcsinh)、GraXpert(AI処理)で画像処理)
画像ロ、スクショを写真アプリで処理
(こちらは、館長が1番宇宙を感じるとした画像)
M31は距離約250万光年の渦巻銀河。見かけの等級4.2で目視可能(私もステラグラスを使って何回も見ている)。視直径は190分×60分で満月の約5倍。M32、M110など多くの伴銀河を持ち、40億年後に私たちの天の川銀河(Milky Way)に接近。その後20億年かけて、巨大な楕円銀河『ミルコメダ(Milkomeda)』を形成するか巨大な円盤銀河を形成すると予測されている。

9月13日金曜日(月齢10)快晴、世間さまではM31の観望が始まったばかりだが、メダカベヤ室内から観望するよしべやではM31の観望は終盤。焦ります(^^;
月齢10ということで、UV IRcutフィルターかCBPフィルターかの選択に悩み、他も最悪の状況でしたが、どうにかM31の全体を写すことができました。(^_^)/

(覚書)
1)『最悪の状況』①極軸合わせができない・・・室内からASIAIRのドリフト法で実施するため、北北東の山の上からスタートするのがベスト。これ以外だとローテーションで窓枠外に出てしまう可能性が高い。観望時間が早いのといつも雲が有り実施できず。観望後快晴で、PAやってみたら、相当ずれていた。
②ガイドがあばれる君・・・①が原因か?ガイドのキャリブレーションがほとんど失敗。試行錯誤を何回も繰り返し、黄道付近では成功することを発見。どうにか観測にこぎつけたが、ガイド性能悪し。いつもの3分露出から1分露出におとして観望を実施。
③月齢10、相当被ってます。テストと割り切りUV IRCutフィルターを選択。
④エアコンをかけていたが、窓開いているので、ASI585MCは36°Cオーバーを記録。途中から扇風機の風を当てる。32°Cまで下がるもまだまだ良いコンディションでは無かった。
2)『自己ベスト』①暗黒帯写っている。②M110よく写っている。③系外スタークラウドNGC206もハッキリクッキリ。M32がもう1つ。StarNetでM32が星に間違えられるので・・・苦労したというかあきらめた(^ ^;

もう1度満月明けに頑張ります。次はM31らしく斜めに写します。(^^;

画像ハ、SiriLによるアノテーション
(上から、M110、NGC206、M32)

画像ニ、ライブスタック終了後の画面
画像ホ、iステラHDによる観望位置


2024年9月13日午後8時頃、晴れ、月齢10
メダカ部屋観測所
アンドロメダ座 M31/NGC205 アンドロメダ銀河、他
FMA135+ASI585MC+赤道儀化AZ-GTi+ASIAIR+UV IRCutフィルター+iPadmini6
Area3840x2160、Gain=252、Exposure=60s×151frames、約32~36°C、ライブスタック
ダーク、フラット、バイアス補正あり
iPadmini6上でスクショ。写真アプリで処理。
Fitsファイルは、
GranXpertで、大きくCrop(非力なMacbookAir2019では、4K32bitsのFitsファイル処理は重荷な為)、Background Extraction(AI)、Denoising(AI)、Fitsファイル保存
SiniL+StarNetで画像処理(ストレッチはModefied arcsinh)、保存PNGファイルを写真アプリで調整。

参考資料等
02)  SeestarマニアJUNPYさんのサイト
03)Constellation~StellarScenesさん『星座』へのリンク

電視観望の記録等関連Blog













電視観望の記録4065(いて座 M17オメガ星雲 by Evoguide)

2024-07-17 01:00:00 | M天体
いて座 M17 オメガ星雲
Wikipediaによると
星雲の中にループ状の構造が見えることから、これをいろいろな物に見立てて、「オメガ星雲」「白鳥星雲」などいろいろな呼び名を持つ散光星雲である。すぐ北にあるわし星雲 (M16) と同様の星形成領域で、距離はM16よりもやや地球に近い。
7月7日の観望
主鏡 Evoguide50EDⅡ+フラットナー+ASI715MC+CBP
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRcut
架台 赤道儀化AZ-GTi
制御 ASIAIR+iPadmini6
3分露出、gain35、ダーク、フラット(青空)、バイアス補正あり

画像イ、15枚をスタック、画像処理
いつもライブスタックは1時間制限をかけ、3分露出の場合は18枚のスタック画像をスクショし終わり。なのだが、今回は途中で人工衛星が通過。写り込んだ個別Fitsファイルを3枚除いて、ASIAIRのDSO Stackingで残りの15枚をスタックし画像処理した。

画像ロ、スタック後の画像処理画面、アノテーション

画像ハ、ライブ画面(かなり薄くなっているが、右上がりに人工衛星の軌跡が少し残る)
最後は、GraXpertとSiriLで画像処理の練習。
GraXpertは、最近AIモードによるカブリとりとディノイズが話題に上がっているので試して見た。覚書でまとめるまでには至っていない(^^;
画像ニ
画像イもニもSeestarに勝っているとはいえないところが悲しい(^^;

なお、処理の内容については次で

Seestar用の処理の紹介ですが、他でもつかえる内容と思います。







電視観望の記録4064(いて座 B303 Chinese Dragon Nebula、M8周辺)

2024-07-13 22:00:00 | M天体
いて座 
I、B303 Chinese Dragon Nebula(暗黒星雲)
主鏡 Evoguide50EDⅡ+フラットナー+ASI715MC+CBP
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRcut
架台 赤道儀化AZ-GTi
制御 ASIAIR+iPadmini6
7月6日3分露出、gain35、ダーク、フラット(青空)、バイアス補正あり

画像イ、54分のライブスタック、トリミングあり
(B303は中央あたりの輝星の左斜め下、ほぼ画像中央)

M8干潟星雲近くの『猫の手』を構成するNGC6559とIC4586。その重なり部分に潜む暗黒星雲B303。KenBawさんのツィートで知りました*1。久しぶりに絶対見たいと思う天体に出会えました(位置については「画像へ」を参照下さい)。
達人の方々の画像では、この領域は東洋のドラゴンだらけ。どれがB303と???、私の環境ではアノテーションもうまく行かずズレるので*2のAstroBinの画像で確かめました。
私のは竜というよりへびぐらい Seestarで写した猫の手のB303と同じぐらいのレベルかな(^^; 精進あるのみ。館長『がんばれ』
画像ロ、ASIAIRでのアノテーション
画像ハ、ライブ画面(ピンチアウト拡大)

画像ニ、導入画面
* 1 Xより



Ⅱ、M8 Lagoon Nebula周辺
主鏡 FMA135+ASI585MC+CBP
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRcut
架台 赤道儀化AZ-GTi
制御 ASIAIR+iPadmini6
7月8日3分露出、gain252、ダーク補正あり

画像ホ、18分のライブスタック、90°回転(スクショ画像を写真アプリで調整、585MC約34°C)
M8は夏を代表するいて座の星雲。天の川の中にある。東(左)に『猫の手』、北(上)にM20三裂星雲など有名天体も多い。この3つの星雲を一枚撮りしたくFMA135を向けたが、カメラを回転させることも無く、いきなりピッタリ画角で撮れちゃいました(^^;
惜しむらくは、都合により18分しかライブスタックを回せなかったこと。画像下の方で星が流れてしまっていること(収差?)。まあ、私のレベルでは充分です。(^_^)
なお、元の4K画像を拡大して見ると、B303(Chinese Dragon Nebula)も確認できる。FMA135+585MC恐るべし。(次画像、該当部分『猫の手』を拡大してスクショ)

(覚書)
主鏡をFMA135に乗せ替え、本日は軽くテストのつもりで、午後8時40分開始。珍しく終了時間が午後11時と切られているので、急いでピント合わせ、極軸合わせ、ダークファイル撮影。FMA135はバーティノフマスクは使えないが、ヘリコイドが優秀でピント合わせが楽(^_^)
18分ぶんのライブスタックを確保。意外によく写った。撮影終了後、天の川を見るといつもよりハッキリ見える、大星夜だったらしい。

画像ヘ、ライブ画面、撮って出しを文字がわかるように写真アプリで強調(カメラ温度表示はこの時33.6°C)

画像ト、昨年のまとめによる観望位置



また三千文字制限に引っ掛かったので、いくつかの参考リンクを
ひとまとめに別ブログとしました。m(__)m