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yokonohananikki's blog

花と遊ぶ。

「デイジー」 韓国映画

2008-10-25 21:25:58 | 小さなエッセイ
今日は、お陽さまが戻りましたね。
けれど、気温は、上がらず、やっと、秋らしい肌寒さを感じました。
仕事と言えば、ポットの苗にハイポネックス2000倍で、
水遣りをしただけです。

今日は、「区民健康まつり」だということで、
相棒さんたちは、みんな大急ぎで、帰ってしまったのです。
残ってもさびしいし・・・・。yokoも、帰りました。

今日は、いつもと違って、映画のお話をしようと思います。

韓国映画 「デイジー」です。

時々、韓国映画だと、たかをくくってみていると、
とんでもない映画に出くわすことがあります。

「イルマーレ」だとか、「僕の彼女を紹介します」「猟奇的な彼女」だとか・・・。
これらの映画は、心に残る作品でした。
「デイジー」は?



はじまりは、一面のデイジーでした。
この風に揺れる花を、デイジーと呼ぶのは、ちょっと考えましたが、
ここの絵を描きに、娘がやってきます。
一本橋を渡るのですが、落ちて怖くなってそれから渡れなくなります。
ある日、そこに、木を敷き詰めた小さな橋がかかって、
彼女が川に落ちた時に失くした絵の道具が掛けられていました。

お礼にと、描きあがった絵を橋の欄干にかけておくと、
翌日にはなくなっている。

そんなやさしい風景から始まります。
一転して、
彼女は、おじいさんの骨董品屋を手伝っています。
朝、「花でーす」という声に、
大急ぎで出てみるのですが、誰の姿もありません。
置かれているのは、デージーの花の鉢。

土日は、街に出て、似顔絵を描いています。
そこに「描いてくれますか」と男が現われて・・・。

アムステルダムの背景。
石畳や教会。町並み。
そして、この映画に登場してくるのは、
少女と、インターポールの刑事。そして、殺し屋。

話の筋を書いてはいけませんよね。
どうか、DVDで、見てください。

この殺し屋の純真で、一途な愛に、心が締め付けられました。
彼が、「人を殺す前に逢いたかった・・・」そうつぶやいた言葉が印象的でしたね。

yokoは、ドンパチと、打ち合いするのは苦手です。
暗い映画も苦手です。
でも、時間が過ぎるのも忘れて、釘付けでした。

「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソン「僕の彼女を紹介します」のチョン・ジヒョン
そして、アンドリュウ・ラウの監督です。

今日の午後、この映画を見て、なにも手に付きません。
清冽な、この愛、見てくださいませんか。

ストーリーなどのサイトです。

http://www.k-plaza.com/movie/en_mov_ta17.html

そんなわけで、腑抜け状態では、花のお話は、お休みです。ミアネ~。









メイメイ

2008-02-16 22:08:30 | 小さなエッセイ
今日は、日本サクラソウの植え替えの講習会に行ってきました。
けど、このことを書くだけの気力はありません。

帰ってみると、メイメイが、我が家では、つれあいの猫なんですが、
様子がおかしかったのです。
もう、目は見開いたままで、呼んでも、身動きもしません。
”低血糖”だ。
瞬時にそう思いました。
けど、今日は土曜日、病院はお休み。
「死んじゃう」。本当にそう思いましたね。

砂糖水を作って、口に流し込む。
もう、お匙でねじ込んで、口を開けさせて、飲み込ませる。
「耳ぐらい、動かせてよ」
ほとんど、タオルに浸み込ませたかもしれないけれど、
コップに半分くらい飲ませても、変化がなくって、
半泣きになっていましたね。

「そうだ、救急病院・・・、電話番号あったはずだ」
やっと、電話が通じたけれど、容態を聞かれるばかりで、
時間がかかるのがもどかしくて、
「連れていきます。お願いですから、診てください」

動かない体をバスタオルに包み、
籠に入れて、自転車に乗せて、走りました。
こんなにスピードをだしたのは、初めてでした。
「死なないで。お願いだから、頑張ってよね」
何度も、しゃべりかけて、走りました。
20分の道が、なんと遠かったことか・・・。

病院に入って、椅子の上に籠を載せた途端、
「にゃーごー!病院はいやだよ」。
その声の大きかったこと。

「メイメイ。鳴いたの?生きてたの~」
もう、涙がぽろぽろ落ちて、
籠を開けると、まだ、ぼんやりとしていたけど、
確かにメイメイの瞳が、私を見ていました。

診察を受けて、ブドウ糖を血管に入れられて、
やっと、体を動かしました。
「良かったねえ。生きてくれたねえ」。
頑張ってくれたメイメイは
お医者さんの、
「もし、ご飯を食べられないようだったら、連れてきてください」
と言う言葉に送られて、帰ってきたのですが、
籠から出た途端、まっすぐに歩けないのに、お茶碗の前に座りました。
いつものおねだりの目で見上げます。

「たべれるの?」
「にゃーご~。ごはん!」すごい猫です。
糖尿だし、尿路結石症だし、いつも病気と付き合っている猫ですが、
しっかり、「命」を抱え込んでいます。
もう少し、元気を出して、傍にいてくれないとね。
「あんたの主人が帰ってくるまで、一緒にお留守番しよね」

今は、こうして、眠っています。



yokoはと言えば、もう、くたびれ果てて、
花も何もありません。

今日の講習は明日、書きましょう。





番外編 「数独」をたのしむ

2008-01-26 20:49:42 | 小さなエッセイ


番外編

ちょっと、趣味の話をしましょう。
今、yokoが一番楽しんでいるのが、「数独」というゲームです。
「数独」と言うのは、”数字は独身に限る”と言う意味です。

正直言って、数字と言うのは、大の苦手です。
いつからかな・・・、数学に代数と言う代物が出てきたあたりです。
(幾何は、図形があったので、「おお、絵解きね」と何とか楽しめたのですが)
代数と言うのは、理解不能、なんで~、どうして、こんなの=でつなぐの?
はあ、はじめての挫折でしたね。

その後遺症はすざましい。

電話番号が覚えられない。
数を数えて、その数字を覚えていられない・・・。
暗算は、概算しかできないので、買い物の予定金額を、計算できない。
など、不便この上ないのだけれど、
まあ、何とか生きている状態です。

それが、何年か前のある日、「ニコリ」というパズルの本を買いました。
”クロスワード”なんかが載っていて、
時間潰しと、頭の体操にぴったりだと思ったのです。
その中に、「数独」があったのです。

四角を9つの枠に区切り、さらにそのひとつづつを9つに分けます。
その中に、1~9までの数字を、
縦、横、9つの枠、すべて、同じ数字が重ならないように入れてゆく、と言うパズルです。

http://www.oct.zaq.ne.jp/woodside/jsudok/

↑はyokoがよく訪ねるサイトです。

やさしいEasyから覗いてみてください。
yokoのような、数字嫌いにも、楽しめます。この場合、数字はただに記号なんですね。

いつの間にか世界中の人が楽しんでいます。
あなたもいかがですか。


阪急電車

2008-01-23 23:35:58 | 小さなエッセイ
目を覚ました時から、雨でした。ガーデンはお休みです。
ここ何日か、出かけっぱなしだったので、1日、休養日です。
つれあいの病気も、歩きまわれるくらいまで回復しましたし、
何にも心配せずに、ぼうーっと、本当に何もせずに過ごしてしまいました。

今日は、写真もないので、
いつだったか、病院から写した電車の写真です。
「ははは、なんで、そんなに電車が好きなの?」
と、娘に聞かれました。



何でだろう?
列車や、電車は、yokoの思いも一緒に、
どこか遠くの世界に運んで行ってくれるからかもしれません。
そこは、どんな街で、誰が住んでいるのだろうと、
空想できるからかもしれません。

ガーデンに行く道に、
高速バスのターミナルがあります。
そこから、日本のあちこちに、長距離バスが発着しているのです。
どうしてかしらね、
「高知ゆき」というのを見ると、飛び乗りたくなるのです。
一度なんかは、ポケットのお札を数えて、
片道は買えそうだったので、ドキンとした覚えがあります。

学生時代に、「高知ゆき」のフェリーに乗って、出かけたことがあってね、
朝、目を覚ましたら、台風のため、運航停止。「甲の浦」で、下ろされてしまったのです。
不運でしたねえ。
それから、ずーっと、かの地は、指を加えて眺めている土地になったのです。

行きたいところは、いっぱいあって、
いろんなプランを立てるのですけど、高知は、入らない。
行くのなら、やっぱり、フェリーでなくちゃね。
生涯ない気がするけど・・・。

変だな・・・。
yokoは、阪急電車のことを書きたかったのに、
違うことを、モタモタと、書いてしまった。
また今度、雨が降ったら、阪急電車のことを書くかもね。

それにしても、
今年の冬は、雨が多くない?



「薬子の乱」の話し

2007-12-30 15:11:39 | 小さなエッセイ
30日。もう、焦ったってあきません。
2日には、お店は開くんやし、なるようになるやろ・・・。
これ書いたら、つれあいの誕生日の準備でもしましょ。

さて、写真もないし、この間の続きでも書きましょうか。
「薬子の乱」のページ読み返したら、
やっぱり、教科書みたいな文やったし、
もうちっと、心をこめて書こうかと・・・。

806年。桓武天皇は崩御した。

皇太子だった第一皇子(安殿親王)が即位したが、
3年後、病気になって、気が弱くなった天皇に、
「伊予親王、早良親王のたたりと存じます・・・」
なんて、いう人もいて、
心細くなって、譲位を決めたのでした。

「なんと、お心の弱いことを」
寵愛を受けて、有頂天の内侍薬子と、その兄の藤原仲成は、びっくりして、諌めますが、
おじけついた天皇は、809年4月、譲位します。

ところでね、この薬子さんは、藤原家(式家)の出です。
すでに結婚していて、その娘を平城天皇の奥さんにしていたのです。
つまり、天皇にとって、”妻のお母さん”になりますね。
平城天皇は、妻より、妻のお母さんのほうが気に入ったようです。
と言って、妻にするわけにもいかず、内侍として入内させ、
権力と、好き勝手を認めていたわけですね。
このとき、薬子は、40歳ぐらい。
平城天皇は、33歳。
恋は、年齢を超えてますね。

こうして、嵯峨天皇が、即位するのですが、
怨霊を怖がった平城上皇(譲位した後の天皇をこう呼びます)は、
元の都・平城京に、ひきこもりました。

だけどねえ、一度、宮中の華やかで、おいしい味を知ってしまった薬子には、
奈良での、看病生活は、耐えられないものだったでしょうね。

「ねえ、病気も治ったのだし、もう一度、政権を取り戻しましょうよ」
「病気だって、たたりなんて言って脅かしたのは、嵯峨天皇のさしがねよ。
くやしいわ」
なんて、毎日責めたんでしょうね。
一方、兄の藤原仲成も、
嵯峨天皇に変わってから、冷遇されるようになった貴族たちを、奈良に誘います。

人が集まってくると、強気になるものです。
810年、ついに「奈良に遷都する」と勅令を出します。
上皇として、政治をつかさどるよ、と言ったわけです。

一方、新しく即位した嵯峨天皇は、
兄である平城天皇に気を使っていました。
奈良に院を造営することも許しましたし、
少々のわがままも聞いてきました。

けれど、この天皇のブレインは、優秀でした。
藤原北家(藤原冬嗣)を重用し、
空海、最澄など、遣唐使の帰国組の援助をしました。
(援助の見返りは、唐から学んだ技術です)
たぶん、温厚で、人の使い方のうまい人だったようですね。

しかし、「遷都」は、天皇に対する謀反ですよね。
あの坂上田村麻呂を遣わして、上皇を諌めさせますが、

同時に、上皇の東国からの軍隊が来る前に、
奈良へ兵を動かし、東国への道を封鎖して、
この乱を収めました。

薬子の身分をはく奪し、藤原仲成を佐渡に流刑しました。
上皇の責任を免責したのです。
でもねえ、上皇は、この薬子を愛していたのです。
別れるくらいならと、逃避行を試みるのですが、
囚われて、薬子は毒をあおって死に、上皇は頭を剃って、寺に入ります。

これが、yoko的偏見を持ってみた薬子の乱です。
アマちゃんで、エキセントリックな上皇と、
あくまでも穏やかにふるまう嵯峨天皇と・・・。

どうなんでしょ、薬子は、平城天皇を愛したのでしょうか。
それとも、権力に恋したのでしょうか・・・。