昨日は、秋分の日でした。
土曜日が祭日だと、振替休日にならないので、忘れていました。
1日過ぎたけど、
朝、あんまりにお天気がよかったので、パチリ。
夕方になって、真西に沈む夕日を見て、気が付きました。
今日は、花の写真がないので、ナッチャンの写真など。
もう少し、お話ししたいなあ。
今、読んでる本の話などいかがだろう?
梨木香歩さんの本。
このひとの本には、花がいっぱい出てくるのです。
「西の魔女が死んだ」をはじめて読んで、
きっと、花を育てるのが好きな人なんだと思いました。
その後、何作か読みましたが、
深く入り込んでくるものが少なかったからかな、
いつの間にか遠ざかってしまっていました。
先日、何気なしに図書館で、見かけて、1冊だけ借りてきました。
「冬虫夏草」
これは、ゴローと言う犬を探しがてら、
イワナの夫婦の宿に泊まりに行くという話で、
河童だの、幽霊だのが現れるのですが、
ちっとも、不思議な気がしないのですよ。
京都の疎水あたりから、鈴鹿山脈をさすらう話でした。
その世界は、文体も含めて、まるで、明治か大正で、
思わず、夏目漱石や、志賀直哉を感じたほどでした。
この作者が、わたしよりずっと若い人だなんて、思えませんでしたもの。
この「冬虫夏草」は、章ごとの名前が、花や木で、
主人公の気持ちや思いを表しているんですね。
クスノキの匂いや、紫色の花びらの1枚にさえ、迷いや意気込みや、
そんな心が見えるのです。
じつは、この小説には、7年ほど前にその前編が出ていました。
「家守奇譚」。
今、それを読んでるのですが、
不思議な世界は、一層深く、サルスベリの木が妖麗で、
ちゃんと、登場人物の一人なんですよ。
お勧めと言うには、好き嫌いがあるだろうなあ、と思うけど、
これも梨木ワールドだなと、面白かったし、
本の選び方も、変わってきました。
ちょっと、水木しげるの鬼太郎の世界と似てるかもね。
次は、どんな本で、眠りの世界に入ろうかな・・・・。