yokonohananikki's blog

花と遊ぶ。

コデマリの孤独。

2011-04-30 21:27:28 | 樹木
昨日から連休なんですね。
今年は、ゴールデンウィークと言いにくい感じです。
朝、ガーデンに行く通り道に、
バス旅行に出かけるための集合場所があるのですが、
例年の半分くらいの人で、ほとんど、混雑がないのです。

もうひとつは、お天気。
今日だけは、晴れるはずだったのですが、薄曇りの空でした。
明日からは、雨だったりして、
お天気は崩れるとか。
これでは、意気が上がりません。

それでも、娘から誘いを受けて、出かけることにしました。
うちの娘は、ウォーキングウーマン。
yokoも、かっては、ウォーキングをしていたことがあって、
歩くのは、苦じゃなかったのですが、
最近は、チャリオバサンになってしまって、自信がありません。
誘いを受けて、うれしかったけど、
さて、どこに行こうかと、悩んだんです。





市内の公園を見ながら、藤田邸まで。
ここは、大阪城の近く。東西線の「大阪城詰め」駅の上になります。
かっての藤田男爵の屋敷跡、と聞いています。
今は、10時から4時までという制限はありますが、
無料の公園になっています。

草花類は一切なくて、さびしいけど、
木々の下の大きなベンチに寝転がって、木の葉越しの空が見えました。
カバンを枕に、いつの間にかウトウト・・・。
気持ちがよかったですね。
すぐそばに、大川が流れていて、この川岸は、
淀川の毛馬まで続く散歩道になっています。
ここをたどりながら、
パンパンになった足を情けなく思いながら、
やっと家にたどり着きました。
町なかウォーキング。それもまた楽し!







歩きに行く前には、ちゃんと、ガーデンに行きました。
今日は、相棒さんはお休み。
力持ちさんと、ハナショウブや、ニホンサクラソウ、バラなどに
ハイポネックス2000倍を遣りました。
明日は、雨の予報。ゆっくり効いてくれると思います。

さて、この花は、コデマリ
今年も咲いてくれました。
バラ科シモツケ属。
はあ、シモツケの仲間ですか・・・。うん、どこか似ています。

垂れて花が咲いて、この時期だけ注目される花です。
種を付けたのを見たことがありません。

気候が合ってるから、育てやすいし、
挿し木で、付きます。
ここまで、大きくするのは、年数がかかりますが、
鉢植えでも、十分育つそうです。

ちょっとだけ、湿った場所。
夏の陽ざしのあたらない場所。
明るい日陰でも、花は咲きますよ。

そうですねえ、
どうしてかしら、「ひとりでも大丈夫だよ」というような、寂しさを持った花ですね。



シャクナゲ(石楠花)はツツジだよ。

2011-04-29 21:27:33 | ガーデン


久しぶりに晴れました。
お陽さまの光がまぶしくて、大きく息を吸い込みました。
ガーデンは、まだ、水遣りは要らないようです。
水が好きなハナショウブでさえ、黒々とした土で、気持ち良さそうです。

この花は、シャクナゲ石楠花、こんな字を書きます。西洋名は、ローデンドロン。

冬のころから、この花の写真を何度撮ったことか。
徐々に、徐々に咲いてくるのです。
まだ、もっと、咲くな・・・、
そう思いながら、菜の花の陰になって、忘れてしまいました。

おや、気が付いたときは、もう、花の終わりです。

見ての通りのツツジ属ツツジ科。
中国、日本の花なんですが、
この花は、西洋シャクナゲだと思います。

中国から西洋へ渡って、
より豪華に、花色豊かになって帰ってきた花の仲間です。
日本原産のシャクナゲは、山の木々の下に咲いています。
つまり、こうして、平地の暑い場所では、生きていくのが難しいのです。

屋久島シャクナゲなど、暑さに強い品種と交配をして、
やっと、このガーデンでも咲いてくれる花となりました。

普通のツツジに比べれば、花色が透明で、
毬状に咲くこの花は、ほんとうに美しい。

そう言えば、もう一本、地植えのシャクナゲがあったな・・・・。
あれは、アジサイの陰に隠れてしまってる。
明日、覗いてみなければ・・・。


     < 追 加 >

種花広場に
「こんな飾り方もできますよ」と作った流木を使った遊びです。
種花広場が、ただ、育てるだけでなく、
余った苗や、抜いてきた花などで遊べたらと思いました。
種花のボランティアで楽しめたら、最高でしょ。



ヤマモミジを種から育てて、流木に植えました。



アイスランド・ポピーの捨てるはずのセル株を植えてみました。

花筏というつもりだったんだけど・・・。






フリージアは、香り。

2011-04-28 20:09:12 | 




昨日の暑さとは、一転して寒い1日でした。
今日は、大阪市庁舎で、
がんばろう日本 がんばろう東北
   被災地支援コンサート
~人の都 大阪市から元気を発信!~

が、ありました。

yokoたちバラの会は、
この会場をパンジーの鉢植えで、飾りました。
それで、このコンサートにお招きをいただきました。

音楽は素敵ですね。
ピアノが、
クラリネットが、
チェロが
体に浸みこんでいきます。
胸から、頭から、全身に広がって、心が解放されました。

ああ、被災地の人たちに聞かせてあげたい。
ほんとうに、そう思いました。
そんな日が、そんなに遠くなく来ますよね、きっと。

ガーデンでは、今年は遅かったフリージアが満開です。







フリージアは、南アフリカの植物です。
それにしては、寒さに弱いですねえ。

サクラの木の下の黄色のフリージアは、
学校時代からのもので、もう、サクラの根っこの下にもぐり込んでいて、
すっかり、大阪の冬にはなじんでいるので、
葉っぱが寒さに焼けることも、ほとんどありません。

球根植物ですから、そんなに難しくはありません。
それに、何より、この香り。
特に、黄色は、香りが強いです。
yokoは、香りの強いものは、苦手なんですが、
この香りだけは、大好きです。

花を植えるときと、花が終わったときに、肥料を遣りましょう。
来年も咲くように。
することは、それだけです。

秋の球根を選ぶとき、ぜひ、くわえてやってくださいね。

ただ、土は、アヤメ科の植物を植えていたものは、使わないでください。
去年、ハナショウブの後の土がきれいだったので、
その土を使ったのですが、
花が小さいだけでなく、葉っぱも何もかも、
成長が悪かったです。



光の中のシバザクラ

2011-04-26 21:50:03 | 
24℃。午後には、蒸し暑かったですよ。
5月中旬の気温だとか。
これからは、春に夏の気温が混じってくるのですね。

種花広場に行くと、まず、ポット苗の土の水分を見て回ります。
今は、もう、ほとんどの苗は、出荷していて、
残っているのは、ブルーサルビアだけ。
これも、やっと、青い花穂を上げてきました。
そろそろ、出荷でしょう。

20日に種を播いたので、今は、これが芽を出すのを待っているのです。
朝、着くと、一番に見に行くのですが、
気温が低かった日が続いていて、なかなか芽を出しませんでした。
播いて1週間。やっと、マリーゴールドが、芽を出し始めました。
まだ、数えるほどで、カメラに映るほどの大きさはありません。
1日、2日と過ぎるほどに、芽出しが揃ってくるでしょう。
第1回のセル上げは、5月7日を予定しています。

さて、ガーデンは、連日の雨で、
相棒さんは、つまらなさそうに、草抜きをしています。
yokoも、ウロウロしながら、鉢の中の草を抜いたり、植え替えてやったり。
そうそう、サクラの花びらが溜まっていて、
その掃除だけは、タイヘンです。





シバザクラ(モスフロックス)。北アメリカ産。

ガーデンでは、ただいま、これを増殖中。
シバザクラは、思ったより、ずっと簡単。

もともと、3・4本いただいたのを、挿していただけ。
それも、冬でしたよ。
ただ、本来は、秋のはじめ頃の仕事ですが。

これだけ込み合ってきたら、夏には、ちょっとヤバいです。
蒸れたら、枯れてしまいまいそう。
夏までに、株分けをしておきます。

あんまり簡単で、ちょっと気が抜けるかもしれませんが、
ひとつだけ、
これを、鉢で育てても、面白味がないんです。
もう、ただただ、横に広がるばかりで・・・。

光、大好き。
大地がこんな色って、やっぱり素敵です。



モッコウバラに癒されて

2011-04-25 21:48:55 | 
朝、9時ごろ。
突然、カミナリ、雨、雹、強風。
わずか1時間ほどの春の嵐でした。

今日は、公園事務所で、会議でした。
いろいろありましたが、わたしからは、
はならんまん2011”の北区の市民花壇を作る相談です。
5月9日に植え込みを行います。
この頃は、雨が多いので、どうか、降らないで、それだけが気がかりです。

まだまだ、花の選定や、購入など、頭が痛いことばかりなんですが、
それを忘れさせてくれるやさしい雰囲気を持った花の紹介です。





このモッコウバラが、無残に切られて、根元が荒らされたのは、3年前です。
涙をボトボト落としながら、新しい植え場所の穴を掘ったのを思い出します。
春を前にして、剪定というのではなく、ただ、短くしてあったのです。
塀を超えて、お隣にはみ出すから・・・。それだけの理由でした。

このモッコバラにとっても、ショックだったのでしょう、
1年目は、ながいけど、細い蔓を2本ほど伸ばしただけでした。

「切らないで、好きなように枝を伸ばさせてやった方がいいよ」
先生のその言葉で、のびのびと枝を伸ばして、
茂りまくりましたね。

モッコウバラは、丈夫です。もう、実証済みですから。
普通のバラだったら、きっと、枯れていたでしょう。

有難いことに、病気にはかかったことがない。
それに、大きくなるスピードが違う。
なにより、ひっかくトゲがありません。

こんな育てやすいバラは、ない!と思うのですが、
・・・・・
いや、何か、バラの雰囲気が違うのです。
たとえば、コクテールのような、愛らしさがない。
たとえば、スパニッシュ・ビューティーのような、”触れなば落ちん”というあでやかさもない。
優美という言葉さえ、なんだか違う。

色は、かすんだような黄色。
それがもう、ただやさしい。
側にいて、花に包まれていると、
包み込んでくれるような大きなやさしさを感じます。

あまり、バラだと意識していないけれど、
この花が咲くと、
「ああバラの季節が始まる」と思います。

モッコウバラはお好きですか・・・。