『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
since 2000.3.7

2010年6月11日(金)

2010年06月11日 00時00分01秒 | Weblog
昨日の、万葉集講座で、
天平元年の、班田使の仕事が、
ものすごい激務だったというお話。

宮廷歌人の笠金村(かさのかなむら)が、
その使の立場に立って詠った歌など、教わった。

今は、巻九の相聞、いわゆる恋の歌を、
習っているところ。

ある男が、衣留(ふる)のあたりの山から、
目の前の都を見て、
恋しがっている歌がある。
たいして遠くもないのに、お前に会いにいけない、みたいな。

こういう歌など、その時の班田の仕事が、
相当忙しかったという、歴史背景を知って、読むと、
また、別の感じ方ができて、とっても面白いのであった。

たいして遠くない、というが、
この歌の場合、都まで、だいたい、8キロメートルくらいらしい。

今、8キロ歩け、といわれたら、ちょっとしんどいと思うが、
歩くしか移動手段のなかった当時とすれば、
8キロ歩くのは、たいしたことではなかったようで、
仕事が終わって、
会いたい人に、歩いて会いに行って、また帰ってくる、など、
わけのないこと。
普通なら、会いに行ったろう。
それが、そんな暇などない、天平元年なのであった。

僕は、5キロちょっとのジョギング、40分くらい走っている。

用事がすんだら、また同じ距離走れ、となると、
それはそれで、激務である。

また、違う感じ方ができるのであった。

洋司

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
近くて遠いはせつないけれど (sary)
2010-06-12 19:38:37
近いのに行けないは本当にせつないですね。

久保田さんと私は今いる場所も立場も遠いはずだけれど、
久保田さんがこうして毎日、
「今日の出来心」の更新をしてくださることで
なんだか毎日お会いしてるような気がします。
遠いのに近いは嬉しい!

10年以上も続けていらっしゃるなんて
すごいことです。
すばらしいですね。

久保田さんの世界をずっと見ていたいです。


泣路朗さんのコメントに
こちらこそ、またまた、
心あたためております。
ありがとうございます。



返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。