外タレというか、洋楽アーティストのコンサートに行けば、英語圏のアーティストならMCは英語である。面白いことを話したのだろう、向こうのほうでお客さんが笑っている。英語のわかるお客さんなのであろう。そのタイミングで、僕はその外人アーティストがなにをしゃべったのかわからず、寂しい思いをしたことがある。CDを聞き込み、DVDを繰り返し見、字幕は入っていても、なんとなく彼らが言っていることぐらいはわかるじゃないかと、思っていたのに、目の前で、名曲を演奏し終えた直後の、その一言が、わからんじゃないか。あとでそのステージのリポートみたいなものを何かで読み、彼らのしゃべっていたことの日本語訳も載っているが、「オレ○○、こいつ△△、で、俺たち□□」って、ニュアンスがね、こちらの思い込みと違うんだよね。４０歳ぐらいになったら、英語はもちろんインドの言葉もわかるようになっているような、幻想があったが、そのかなわぬ幻想は、幻想のまま、ここにあるのである。
洋司
洋司
