コメントありがとうございます。
雪乃さん、26日、KIWAへお越しくださるとのこと。松村雄基さんをお迎えし楽しい公開録音になると思います。お楽しみに。
8月16日(金)に、尾道、ジョンバーガー&カフェで、
ジャズ喫茶ANDYのマスターの追悼ライブが開催されます。
DUO ANDYと、The東南西北(久保田、大池、清水)の出演が決まっています。
The東南西北は、今回、3人編成です。
ANDYのマスターとは、僕たちが高校生の時に出会いました。
1983年、マスター主催で三日三晩開催のアートイベントの、コンサートの部に出演させてもらうため、
僕たちは、バンドの演奏を録音したカセットテープを持って、
はじめて、ANDYに行きました。
薄暗い店内に、ジャズと煙草とウイスキー。
サングラスに髭の、怖そうな男の人たちが、何人かいて、
「お、コンサートに出たいのか?」
「テープ、聞かせてみろ」
「いいじゃないか、出ろ」と。
高校生の僕には、無茶苦茶、新鮮な体験でした。
その後、The東南西北は、ANDYにかようようになり、
マスターには、学校の先生とは違う、大人の男の生き方を、長い時間をかけて、見せていただいてました。
いつもかっこよく、ジャズ、オーディオ、コーヒー、お酒、バイク、車、絵、仏教、書、アンティーク、お店をいつもピカピカにしていること、などなど、こだわりがあって、出会いをとっても大切にされ、やさしく、厳しく、心で接してくださる、本当に素敵な、男の人、でした。
ある日、ANDYに行きますと、
「好きな尾道弁(備後弁)は?」という話しで、お客さんたちが盛り上がっておられ、
「で、マスターは?」とどなたかが。
すぐに、「ねきぃ、けぇや(そばに来いよ)」とマスター。
「ねきぃ、けぇや」は、犬や猫にも使うし、子供達や仲間、誰にでも使う言葉ですが、
男が女に向けて言うとき、それは、ある種の艶をおび、
色っぽくも、愛情いっぱいな、素敵な言葉になるんです。
マスターのこういうセンスも、大好きでした。
僕は、それを聞いて、いいなと思い、すぐに、
「naked care」という歌を作りました。
わざと「ねきぃ けぇや」と聞こえるように歌うわけです。
マスターも喜んでくださって、嬉しいことでした。
マスターが、よくおっしゃってたのは、お釈迦様の言葉。
人は、手に宝を握って生まれてくる。
その人にしかできないこと、がある、というようなことを、
2008年、ANDYの30周年パーティーのとき、皆の前で、話されたのを、覚えています。
そのパーティーに、僕と大池くんと清水くんが、行くことができました。
3人で、演奏をさせていただきました。
The東南西北は、ANDYで、育ったようなもの、
ここで演奏するなら、元メンバーの合奏ではなくて、
The東南西北として演奏したい、と、メンバーとも話し、
3人ではありますが、とっても久しぶりの、The東南西北となったわけでした。
その場の雰囲気のおかげもあり、とってもいい演奏になったような気がして、
これを、聞きたい人が、待ってくれてる人が、いるだろう、と感じまして、
3人で、少しずつライブをやるようになり、
それが、昨年のアルバム「re-flight」につながりました。
マスターが旅立たれたのが、昨年8月18日未明。
その前日、お会いできました。
マスターは、最後に、皆と「握手会」をしたい、とおっしゃってたそうで、
僕が行った時も、病室で、楽しい思い出など話し、しっかり握手しました。
その晩、朝になる前に、旅立たれました。
その8月18日、「re-flight」発売記念ライブツアーの初日が、尾道、ジョンバーガー&カフェで。
マスターも見に来てくださったんだと思います。
そのジョンバーガーで、来月、追悼ライブがあるとのこと。
都合のつく、3人で、また、演奏させていただくことに。
音楽と共に、マスターをしのびたい、という方、よろしければ、おいでください。
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【日にち】8月16日(金)
【場所】尾道 ジョンバーガー&カフェ
【出演】DUO ANDY The東南西北(久保田、大池、清水)
【料金】¥2,500(1ドリンク付)
※時間その他、情報がわかりましたら、また、お知らせします。
【予約先】
aries_live43@yahoo.co.jp
090-4899-7094(小林)
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今日も素敵な一日になりますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。
洋司
昨年、ジョンバーガーにて、会場の皆さんとともにマスターを送ることが出来ました。
私事ですが、それからひと月もしないうちに、私の父も逝ってしまいました。マスターと同じ病院でした。
今ごろ、あちらの世界で出会って「おー、あんたもあそこに入院しとったんかいのー?」なんて会話をしていたらいいな、なんて思っています。
学校だ。 ー ハインリヒ・ハイネ
ANDYは久保田さん達にとって、もうひとつの
学校のような場所だったのでしょうね。
最後「握手会」できて、本当に良かったですね。
【巻15・3598】
ぬばたまの夜は明けぬらし 玉の浦に
あさりする鶴 鳴き渡るなり
尾道市東土堂町千光寺公園文学の小径
万葉歌碑 より