さっとスマートで、
きりりと厳しそうに見える。
そう見えるように、
ご自分を律しているところも
おありなのかもしれない。
電車の中でお見かけした、
おそらく、僕より少し年下の、
サラリーマンの方。
全くそんなふうには見えないが、
実は、すごいんだ、
というのも、
本当に、すごいけれども、
そこはもう、名人とか仙人とか
あるいは天才とか、
そんな域かもしれない。
そうでない限り、なんとか、
自分を鼓舞する何かを、取り込んだり、
あるいは、何かにすがったり、である。
先のサラリーマンの方は、
颯爽と、立って行かれた。
名人であるかもしれない。
大伴旅人の歌に、
賢(さか)しみと 物いふよりは 酒飲みて
酔(ゑひ)泣きするし まさりたるらし
(りこうぶって何かと物を言うよりは、
酒を飲んで酔っぱらって泣く方がまさっているらしい。)
というのがある。
中国の詩の影響のありそうな歌であるが、
酔っても、愛嬌があるとか、
楽しいとか、面白いとか、
その辺も、人柄、あるいは才能かもしれない。
こちらといえば、怖くて酒も飲めぬ、などと、
心のどこかで、思っているような気がするのである。
名人ではないのであるから、せめて、
きりりと、していたいところである。
洋司
きりりと厳しそうに見える。
そう見えるように、
ご自分を律しているところも
おありなのかもしれない。
電車の中でお見かけした、
おそらく、僕より少し年下の、
サラリーマンの方。
全くそんなふうには見えないが、
実は、すごいんだ、
というのも、
本当に、すごいけれども、
そこはもう、名人とか仙人とか
あるいは天才とか、
そんな域かもしれない。
そうでない限り、なんとか、
自分を鼓舞する何かを、取り込んだり、
あるいは、何かにすがったり、である。
先のサラリーマンの方は、
颯爽と、立って行かれた。
名人であるかもしれない。
大伴旅人の歌に、
賢(さか)しみと 物いふよりは 酒飲みて
酔(ゑひ)泣きするし まさりたるらし
(りこうぶって何かと物を言うよりは、
酒を飲んで酔っぱらって泣く方がまさっているらしい。)
というのがある。
中国の詩の影響のありそうな歌であるが、
酔っても、愛嬌があるとか、
楽しいとか、面白いとか、
その辺も、人柄、あるいは才能かもしれない。
こちらといえば、怖くて酒も飲めぬ、などと、
心のどこかで、思っているような気がするのである。
名人ではないのであるから、せめて、
きりりと、していたいところである。
洋司