父や伯母たちが話してたんですが、終戦直後、アメリカ兵がジープに乗って、よく家の下の道を通ったとかで、つまり、家は、ちょっぴり丘の上にあるので、庭先から、ジープが来るのが見えると、子どもたち皆で、「ヘーイ」とか叫んで手を振るのだそうです。すると、ジープの米兵も手を振ってくれるわけですが、その道が、ちょうど家の下あたりで左にそれているために、運転手も手など振っていると、カーブに気付かず、そのまま真っ直ぐ田んぼに突っ込むんだそうで、そこに、子供らはかけて行って、「チョコレート、ガム」とか、言って、もらったのだとか。子供たちとしては、何の情報もなしに、初めて見たアメリカ人は、顔が赤くて体が大きくて鼻が高くて、怖かったんだそうですが、何台ものジープを田んぼに撃墜したようです。
洋司
洋司