自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

人口と自然資源 (再掲)

2009年10月09日 | Weblog
 『地球白書』によると、近未来の地球の危機が色々見えてくる。人口と自然資源の関係も相当の危機にある。
 〈淡水〉 現在、5億500万人が水ストレス状態か水不足状態にある。2025年までにこの数値は24億~34億になると見られる(現在の世界人口のほぼ半分に相当する)。
 〈耕地〉 1960年の一人当たりの平均耕地面積は0.44haだったが、現在では0.25ha未満である。不足に関する最も控え目な基準によれば、どのような国でも、食料の自給自足には最低でも一人当たり0.07haの土地を要する。現在はおよそ4億2000万人が極めて僅かな耕地で暮らしているが、2025年までに10億人に達するであろう。
 〈森林〉 現在、1人当たりの森林面積が0.1haに満たない40ヶ国に18億人が暮らしているが、この数値は2025年までに46億人とほぼ3倍になるであろう。途上国の女性は薪を集めるために更に遠くまで歩くことになる。また、依然として世界の情報の大半を伝えている紙は、すべての人が入手しづらくなるであろう。
 〈生物の多様性〉 世界25ヶ所の生物多様性の宝庫の内19ヶ所では、世界平均を上回る速さで人口が増えている。多様性に恵まれた地域の平均人口増加率は年1.8%で、世界平均を上回っている。

 これらの数値が示す危機を僕らは実感できるであろうか。僕には実感できない。あまりにも恵まれた生活をしているからであろう。多くの人が他山の石にしてはいないだろうか。昨日、こういう話をしたが殆どの若い人は上の空だった。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マライカ)
2009-10-10 02:53:32
「殆どの若い人はうわの空だった」あっはっは、そうでしょうとも、私も日本にいた間はこんなことにはまるで無関心でしたよ。日本のメディアの在り方に問題があり、外国暮らしでもした人でなければ地球的な問題などに目がいかないですね。
ところで関係ない話ですが、今日(10月9日)は、東西ドイツ合一の引き金となったライプチヒ月曜デモの20周年記念日で、いろいろな催しの一つとして、当時のドイツ外相ゲンシャ氏を招いての討論会がありました。それがあまりに面白かったので現在興奮気味です。ゴルバチョフ、シュバルナッツェ、ミッテランなどと直接に深くかかわり、冷戦終結の立役者の一人。もう80歳を超えている人ですが、さすがーという感じでしたねえ。ああいう有能な政治家がどうして日本には一人もでてこないのでしょう。
ゲンシャ (理方)
2009-10-10 08:49:23
ゲンシャ元外相、顔はもうひとつだけど、勇気のある決断をしましたね。ホーネッカーに報告しないで、東独の人々が西に出ることを認めたのでした。ゴルバチョフがホーネッカーを見限る演説をしたということもゲンシャの決断の大きな理由の一つだったかも知れません。
東西ドイツ統一の引き金となったライプチヒ月曜デモの20周年記念日、10月9日でしたか。

>あっはっは、そうでしょうとも、

笑い事ではありませぬ。話し手の身にもなってください。

コメントを投稿