谷沢健一のニューアマチュアリズム

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桜川球場新装記念試合(その2)

2006-11-20 | YBC始動
 改装された球場は立派だった。照明塔にはモチーフとして桜の花びらが施され、小ぶりのメインスタンドとスタンドの椅子は、萩本さんたっての希望とかで、GGのチームカラー(黄色と黒?)だった。広さも両翼96m、センター120mと充分ある。大きなバックスクリーンの左横には、横長の電光掲示板もあるし、右横は斜面一体に広がる「さくら川」の花文字である。春になると綺麗なツツジが咲くことだろう。
 内野スタンドと並行して、4人が投球練習できるブルペンも設置され、グランドは内外野(外野は芝生)ともよく整備されていた。稲敷市は、回収に約8千万円を投じたそうである。
 打撃練習でノック中の私のところに、西武ライオンズ全盛時のエース、アニヤンこと松沼(兄)君が挨拶に見えられた。わざわざノックの手伝いをしてくれながら交わした言葉によると、「今日は、桜川に住んでいる選手たちを優先して起用しますのでよろしく」「選手は3人ずつアパートを借り、平日は3時ころまで農作業を手伝っています」「月々5~6万、頂いているようです」「この球場はナイター設備もありますから、電気代も掛かりますが、毎日、八時頃までは練習してますよ」「これでも選手が少なくなりましたので、12月にはトライアウトをやりますよ」と恵まれた練習環境の話が続く。
 「羨(うらや)ましいね」と言うと、「萩本さんは、ああ見えて、人一倍負けず嫌いですから、どんどん選手を入れ替えてでも、強くしたいんですね」という。その負けず嫌いが良い方向へ進んでいるようで、見習わねばならないと思った。
 午後から肌寒くなる中、試合が始まったが、1回表の無死満塁のチャンスを活かせなかったのがたたって、こちらの旗色も悪く、一方的に押されるゲームだった。それでも三塁側スタンドのファンの皆さんは「欽ちゃんをとっちめてやれ」と終始、声援を送ってくれたのは嬉しかった。