谷沢健一のニューアマチュアリズム

新ドメインに移行しました。

対流通経済大戦(その3)

2006-03-12 | YBC始動
 今日のゲームは、ホームページにも掲載したが、都合で参加できない選手が多く、先発メンバーのポジション決めにいささか苦心した。とくに手薄な捕手は、杉野君・金澤君の正副2名を欠いているので、敢えてほとんど経験のない松尾君を起用、1塁には仕事が多忙すぎて練習不足だが実績を買って和久田君を当て、3塁に中村君、レフトに内村君、センターに川上君と、十代トリオを並べた。前試合と変わらないのは二遊間の鈴木・吉田両君だけである。
 松尾捕手のことを考え、前試合の結果を考えると、今もっともコントロールの良い木藤君を先発させるのが良策になる。しかし、木藤君は先頭打者を四球で歩かせ、次打者の初球がパスボール・・・この先どうなるかと思いつつも、松尾君に怪我のないことも祈りながら、選手・スタッフに悟られないように泰然とした顔を装っていた。
 (6回裏になって、松尾捕手がスロートガードはないかと副部長に訴え、ようやく彼がそれなしにいたことに驚き、その度胸にも感嘆した。それに気づかなかった私も、まだまだ細部に目がいっていないと自省した。)
 松尾君は懸命にボールを捕らえ、ショートバウンドを胸で止め、大声で投手や野手を鼓舞し、投手への返球もよく、当たり損ねの打球やバントの処理も難なくこなしていた。盗塁を2度も刺した時は小躍りしてベンチに引き上げてきた。その顔は野球少年そのものだった。
 5日の練習では、中継プレーの指示について首脳陣に「くってかかってきた」ほどにファイトもある。しかし、基本プレーの励行は私の指導の根幹の一つだから、その時の基本に反した松尾君のプレーは黙過できるわけもなく、選手全員を呼び集めた。もちろん、頭ごなしに「松尾っ、そんなプレーは許さん!」と叱りつけるのは私の流儀ではない(同時にYBC全般の流儀でもない)。で、なぜそういうプレーをしたかを尋ねた。それに対する彼の態度は自分の言い分だけを猛々しく主張する、言わば動物的なそれだった。
 私は、「どんな正しい主張もその表現の仕方によっては人に受け入れられないことが多い」ということを彼に示唆したかったが、残念ながら、その場ではあまりうまくいかなかった。
 ところが、今日の試合後、松尾君は加藤副部長にこう言ったという。「野球をする者は、野球人生の中で一度はキャッチャーをやるべきですよ!」副部長がどうしてだい?ときくと、「キャッチャーは楽しいですよ!」と満面に笑みを浮かべて叫ぶように言ったそうだ。私は、この「楽しい!」という一言がじつに嬉しかった。私が最近のマスコミのインタビューでくりかえし述べているのが「(YBCの)野球は楽しい!」だからである。

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
嬉しい春! (カトーkoengi)
2006-03-19 21:02:23
心わくわくする日が続いてます、 先日の東大との試合も見事に初戦を飾り!12日の試合も少し心配しましたが接戦でしたねwbcも日の丸にかける、イチローの想いが天に届きました? ybcの想いもきっと実る日をしんじてます!
返信する