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信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

大日向区 令和7年度 村政懇談会

2025年05月20日 | 生坂村の懇談会
 5月20日(火)午後7時から、大日向区の令和7年度村政懇談会を開催しました。
 説明者は、村長、副村長、教育長、総務課長、健康福祉課長、振興課長、住民課長、教育次長、村づくり推進室長他職員、地区担当職員は、山田主査、腰原主任、神田主事でした。

 出席者は、区民 男性17名、女性1名で、藤澤議長、山本副議長、島議員でした。
 最初に私が挨拶をさせていただき、早速質疑応答に入りました。

 主な意見・質問の概要については、
〇防災・災害対策(南海トラフ地震の想定)について質問があり次の様に説明しました。
 長野県と定期的に南海トラフ地震の影響について会議やウェブ会議を実施中。村としても情報収集を行い、必要な対策を検討している。
 避難訓練は毎年実施しており、今年度も8月末(8月31日の日曜日)に予定。
 昨年度も地震を想定した訓練を実施。区ごとに防災計画を策定し、2年続けて5区ずつ防災マップを作成。水害時は「マイタイムライン」を活用し、台風の規模に応じて一次・二次避難を実施。

 地震(直下型)は予知ができないため、既存の避難計画に沿って対応。
阪神淡路大震災以降、防災士制度が導入され、村内でも毎年度募集し、養成を実施。
 災害時は「自助」が6~7割、「共助」を合わせて8割が重要とされる。
「公助」は役場職員も被災する可能性があり、初期段階では自助・共助が中心。
 日頃から近隣住民との関係を良好に保ち、防災バックや土砂災害対策などを各自で把握しておくことを推奨。災害時にはグレーのリュックサック(非常用持出袋)を活用し、すぐに避難できるよう準備を呼びかけ。

〇 防災情報のホームページ掲載内容と改善提案があり、次の様に説明しました。
 村のホームページには、防災ハザードマップや自主防災組織の活動など掲載されている。
 地域防災計画や防災備品の備蓄リスト、防災マニュアルなどは掲載されていない。
 避難マニュアルは各家庭に冊子で配布済み。ただし、配布はコロナ禍前であり、未配布世帯もある可能性がある。在庫はあるため、希望者には配布可能。

〇防災備蓄品・倉庫の現状と管理体制について質問があり次の様に説明しました。
 村全体の備蓄品は、海洋センター下の駐車場にある水防倉庫に保管されている。各区に自主防災組織があり、それぞれ区に防災倉庫と備蓄品がある。
 本部と自主防災組織が連携し、地区担当職員も避難訓練時に駆けつけている。
 区長等に備蓄品の確認を依頼している。

〇役場・各施設・事業所の連携・連絡体制について質問があり次の様に説明しました。
 村は小規模であり、役場、各施設間の連携は迅速に取れる体制。
 災害時は役場が対策本部となり、本部長が指揮を執る。台風時、古坂区民がやまなみ荘へ避難した事例がある。風水害時には複数回、避難対応を実施している。

〇道の駅いくさかの郷トイレの停電時の対応とマイクログリッド導入による改善について質問があり次の様に説明しました。
 2024年3月1日の停電事例では、ポンプ場も停電し、節水の呼びかけを放送で実施。マイクログリッド導入後は、道の駅やポンプ場も電力供給される予定。
小水力発電や太陽光パネル、蓄電池(V2H含む)を活用し、停電リスクを大幅に低減。
 各家庭には太陽光パネル、大型蓄電池を設置予定。4人家族で3~4日分の電力を確保可能。
 海洋センター裏に大型蓄電池を設置し、天候不良時も小水力発電で補完。
ポンプ場が稼働し続けることで、配水池から水供給が継続され、トイレも使用可能となる。

〇防災士・消防士の配置と役割について質問があり次の様に説明しました。
 防災士の主な任務は、災害時の避難支援や地域住民への知識提供。
村で防災士資格を取得しても、会議への強制出席や特定の業務命令は基本的にない。
 総合防災訓練時には、防災士が集まり助言を行う会議を開催しているが、特定の義務は課していない。

〇太陽光パネルと蓄電池の設置や運用について質問があり次の様に説明しました。
 経済産業省からの㈱いくさかてらすに小売認可が3月26日付で下りた。6月1日から電気小売業を開始予定。
 公共施設(役場、道の駅いくさかの郷等)に太陽光パネルと蓄電池を設置。
 ㈱いくさかてらすが発電した電気を使用及び蓄電池の電気も利用可能。
 加入者の電気料金の価格帯は若干安価になる見込み。

〇公民館への LED化・エアコン設置と補助金制度について質問があり次の様に説明しました。
 脱炭素の環境省の先行交付金により、LEDや省エネエアコン設置費用の2/3が交付対象。
 公民館も対象要件に該当。残り1/3の設置費用負担については、今後調整が必要。
 公共施設の場合、村が負担するか、区が負担とするかは未定。
 公民館は、建設時の取り決めや国の補助金を活用して建設している。
 耐震化時は国の事業を活用し5%の地元負担を頂いた前例あり。
 今回も同様の負担割合を検討中だが、村としての補助金残の扱いも含めて今後協議予定。

〇太陽光パネルの設置時の屋根の塗装について質問があり次の様に説明しました。
 塗装に関しては、㈱いくさかてらすの対応は困難であり、区の対応となる見込み。 公民館の施設補修は過去の事例として、大日向区では村から塗装用のペイントを支給し、区で塗装を行った実績がある。

〇道路の擁壁修繕について質問があり次の様に説明しました。
 道路等の修繕箇所の要望事項があり次第、現地調査および専門家による診断を実施し、必要に応じて事業化し修繕も検討する。

〇支障木の対応及び村道整備と点検体制について質問があり次の様に説明しました。
 北平から宇留賀に行く村道は多額の費用をかけて整備済み。
 危険箇所の伐採要望は区を通じて提出することで、緊急性や危険性を考慮し対応している。
 村では大雨時や定期的に振興課職員が村内を巡回し、点検を実施している。
 細かな異常については住民からの連絡を受けて迅速に確認・対応する体制がある。

〇消防・防災水利の現状について質問があり次の様に説明しました。
 村内の消火栓・防火水槽の位置情報はスマホアプリで確認可能となっており、消防団員は把握しているはず。
 火災時の河川の利用については、現場ごとに消防団が臨機応変に対応している。
 消防団ではOBも含めた機能別分団体制で初期消火の迅速化を図っている。

〇いくさか好き隊員の活動内容について質問があり次の様に説明しました。
 大好き隊員は現在21名在籍している。
 4月25日の全校配布時に、役場の行政組織表(A3版)を配布し、その中に大好き隊の所属や位置づけが記載されているので確認をお願いした。
 行政組織表が手元にない場合は、ホームページや広報4月号にも掲載されているため、そちらも参照可能。

〇地区担当者といくさか大好き隊員の担当者と連絡体制
地区担当については、4月の区長会議で構成を発表済み。
大日向区の担当は本田隊員で、何かあれば本田隊員または直接担当者に連絡するよう説明。
〇いくさか大好き隊員の活動内容と地区ごとの対応について質問があり次の様に説明しました。
 昨年度の主な草刈り事業などの担当について、人口が少ない区に集中的に人員を配置している。

〇移住・定住施策とUターン補助金制度について質問があり次の様に説明しました。
 今年度の施策の一つとして、Uターン者(生まれ育った方の帰村)を優遇する方針。
例:EV車購入で50万円、EV車充電器と合わせて上限50万円、リフォーム補助は子供がいる場合120万円から150万円に増額。
目的:生坂村で教育を受けた人に帰ってきてもらい、村を担ってもらうため。

〇 Iターン・Jターン等他の移住者へ支援の拡充対応について質問があり次の様に説明しました。
 近隣市町村と比較しても遜色ない支援を実施している。
 行政として移住者を選ぶことはできず、空き家バンクを通じて紹介はするが、不動産業は行っていない。行政による面接や選別はできない。
 人口減少・少子化対策として移住・定住施策を推進しているが、補助金等の支援には限界があるとの見解。
 移住者のみを優遇しすぎると既存住民から不満が生じる懸念があるため、バランスを重視して施策を進めている。

〇住居の耐震化無料診断事業について質問があり次の様に説明しました。
昭和56年5月31日以前に建築された住宅を対象に、無料で耐震診断を実施。
診断結果が基準値0.7以下の場合、耐震改修の補助事業も利用可能。
耐震化を目的としなくても、診断のみ希望する場合も対応可能。
まとまった件数での申込でなくても、個別に相談・申込が可能。 
予算の範囲内でできるだけ対応し、県としても耐震化率向上を目指している。

〇ごみ分別・回収・リサイクルについて質問があり次の様に説明しました。
ごみ分別の徹底と記名の必要性については、ごみの分別が適切に行われているか確認するため、基本的にごみを出す際には名前と地区を書くように指導している。
 業者によっては分別が不十分な場合、回収されないことがあるため、出した人を特定できるようにしている。
 実際に「違うものが入っている」などの事例があり、業者が回収に苦労するケースも発生している。

〇 ゴミの減少傾向リサイクルについて質問があり次の様に説明しました。
ゴミの量は確実に減少している。
 リサイクルや道の駅前のボックス利用が増えたことが主な要因と考えられる。
 今後も更なるゴミ減量への協力を呼びかけている。
 以前はダンボールや紙類で十万以上の収益があったが、現在は数万程度に減少している。
 現在はスーパーなどでもリサイクル回収を行っており、そちらに出しても問題ない。村の回収ゴミ量が減ることで、回収の負担も軽減されるため、積極的な利用を推奨。

〇村のラジコン草刈機貸出制度について質問があり次の様に説明しました。
村ではラジコン草刈機の貸出を行っており、必ずシルバーセンターの方が操作する仕組みとなっている。
 シルバーセンターの方に操作を依頼している理由は、機械が高価であり、慣れない人が使うと故障のリスクが高いため。
 機械の修理には「1回直すのに何十万もかかる」ため、補助事業で導入した機械の保全を重視している。
 今後、シルバーセンターと振興課で調整し、利用方法の柔軟化について検討する。
 利用者が直接操作する場合は、故障時の修理費用を利用者が負担することも検討課題となる。

〇社会福祉協議会のデーサービスの年末年始休業について質問があり次の様に説明しました。
 社会福祉協議会も運営が厳しくなっており、運営立て直しの検討を開始した。
 現状の課題を社会福祉協議会に伝え、どのような対応が可能か検討を進める。
村としても強制的な指示はできず、社会福祉協議会と協議が必要であることを理解してほしい。

〇ボランティアの高齢化が進み、どの団体も人手不足に苦慮している事についての対応の質問があり次の様に説明しました。
村としても若い人の参加促進策を考えており、社会福祉協議会とも調整を進めている。若い人が時間のある時にボランティアに参加できる仕組み作りを目指す。
 地域活動団体の高齢化も含め、今後の対応策を検討し、住民からの意見も求めていきたい。

〇農産物生産者の減少と今後の方針について質問があり次の様に説明しました。
 昨年度は地域計画策定に向けて各地域で農業の今後について協議を実施。
 今年も各地区で協議を行い、実際に生産している人を集めて意見交換を行う予定。
 新たな生産者の発掘や支援策についても検討を進める。
 野菜作りに興味のある人や協力できる人がいれば、情報提供を呼びかけている。
 大日向地区でも野菜生産に関心のある人の参加を歓迎。

〇防災と井戸の運用・調査について質問があり次の様に説明しました。
 昨年、井戸に関するアンケート調査を実施。井戸の構造までは調査していないが、断水時に利用可能な協力井戸について調査した。その調査で約30件が「協力井戸」として登録可能との申し出があり、住民課で登録作業を進行中。
登録申込があった井戸は職員が現地確認し、構造や水の汲み上げ方法、安全性をチェックしていく

〇高津屋の森林公園へ行く道の管理について質問があり次の様に説明しました。
 村道なので管理は村だが、例として白日常会ではおてんまなどで年1回の清掃作業が行われている。
 今後、案内板の点検・見直しを行う。

〇「灰焼きおやき」の現状と振興策について質問があり次の様に説明しました。
 灰焼きおやきはここ1~2年、テレビ報道の影響で「灰焼きおやきが入手困難な状況となっている。
 現在3人の大好き隊員に伝承を依頼し、昨年度から活動を継続。今年度も活動中だが、採算が取れない状況。
 3人はスカイスポーツ公園ログハウスでの活用した起業も希望しており、パラグライダー利用者なども含めて今後の展開を協議中。
 今後、大好き隊員が辞めた場合、起業や村外転出など複数の選択肢があり、毎月話し合いを重ねている。
 灰焼きおやきの製造は高齢化や生活の厳しさから担い手が減少している。
 村としては、郷土食の伝承として現状維持を基本方針とし、かあさん家や甲斐沢さんの新店舗設立支援など行っていくが、積極的な振興策は現状考えていない。


 最後に私から御礼の挨拶をさせていただきました。
 長時間にわたりまして、様々なご意見を多岐にわたり頂戴をいたしまして、ありがとうございました。この「いくさか村づくり計画」の本編にもあります通り、自助、共助、公助が大事でございまして、それぞれ、皆さん頑張っていただいていますので、感謝を申し上げたいと思います。

 また、行政は皆さんに、しっかり情報を開示しておりまして、色々な媒体を使ってお知らせしていますので、ぜひ情報を取りに来ていただきたいと思います。
 我々の情報は行政として正しく発信をしておりますので、他の情報と比べてみて、何か違いがあれば我々に教えていただいて、どちらが正しいかも分かると思います。令和7年度も色々な事業を多く行ってまいりますので、担当職員もいますし、我々は小さな村、小さな役場でございますので、皆さんに何なりとご意見ご要望を承りながら、村民主役の村政運営を心がけていきたいと思いますので、引き続きのご理解とご協力をお願い申し上げますなどの御礼の挨拶をさせていただき終了しました。


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