信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

平成28年第2回生坂村議会6月定例会の開会の挨拶

2016年06月08日 | 議会の挨拶

△ 私が開会の挨拶をしているところを3枚アップしました。

 皆さん、おはようございます。それでは、平成28年第2回生坂村議会6月定例会の開会に当たり、ご挨拶を申し上げます。
 今年は平年より3日早い梅雨入りでしたが、これから湿度の高い日が続き、雨が多く豪雨災害が心配な今日この頃でございます。
 議員各位に於かれましては、何かとご繁忙の折、ご出席を賜り誠にありがとうございます。平素は、村政運営に対しましてご指導・ご鞭撻をいただいていますことに感謝申し上げる次第でございます。
 さて、今年度も5月9日の小立野区を皮切りに30日の古坂区にかけて村政懇談会を10区に出向き10年連続開催いたしました。出席者は昨年より11名少ない222名であり、村民の皆さんには、仕事等でお疲れのところご出席いただき、多くの忌憚のないご意見・ご要望、建設的なご提言を頂戴しまして御礼を申し上げる次第でございます。また、議員各位に於かれましても、お忙しい中、各会場とも2、3名のご出席を賜り、村民の皆さんのご意見、ご要望等の把握に努めてくださいましたことに感謝を申し上げます。
 村政懇談会では、例年通り今年度の当初予算、4つの重点事業といくさか村づくり計画の変更点を中心に説明をさせていただきました。また、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の新施策等にも触れさせていただき、現状の様々な課題についてのご意見、新たな事案のご提言など、村民の皆さんの地域、村に対するご意見、ご要望を把握することができ、行政の村政運営の取組・課題についての様々なご意見、お考えもお伺いできまして、村民の皆さんとの対話を重視した有意義な村政懇談会であったと考えております。
 そして現在、直ぐに対応できる事案につきましては、既に対応を済ませたもの、また対応中のものもございます。しかし、検討協議や研究をしなければならない課題も多くありまして、今後、議会、区長会等での協議をお願いしますとともに、課長会議、知恵の輪委員会、担当部署などで調査、議論を深め、解決策または方向性を見出していかなければと考えております。
 また、出席されていない方や出席をされていても発言のない方の声なき声を把握することも大切であります。その点につきましては、村民の皆さんの負託をいただいた議員各位及び区長会などの各種会議や3名体制になって頼りにされております地区担当職員、地域支援等のいくさか大好き隊員からも、村民の皆さんのご意見、ご要望を把握している状況ですので、引き続き村民の皆さんとの対話を重視した村政運営と情報公開の取組に努めてまいります。
 そして、今年度の村政懇談会のご意見・ご要望に対して主な内容は、昨年度に引き続きの事案が多くございました。
 最初に県営中山間総合整備事業の各地区の事業実施時期並びに、直売施設及び加工施設の運営方法等のご意見がございました。
 この事業は、昨年度に換地業務が済みました南平・北平・会の圃場整備、遊上の水路工事、下生野の用排水路の実施設計、活性化施設つまり直売施設及び加工施設の概略設計等を今年度は事業費3億円規模で実施する予定でございます。
 直売施設及び加工施設の建設予定地が決まりましたので、その選定方法についても質問が多く、直売施設及び加工施設等建設検討委員会で、平成26年4月18日から6回の検討委員会、県内外の2回の先進地視察を行って選定した経過を説明させていただきました。
 また、運営方法につきましても多くの質問を頂戴しまして、農産物の栽培・集出荷、地元食材を使用した6次産業化による加工品の製造販売、買い物弱者対策、生鮮三品・農閑期の商品等の販売、防災拠点としての整備等々について、まず生坂農業未来創りプロジェクト会議で具体的に協議を進めているところであります。
 次に、松食い虫被害の質問も多く、今年度も「松食い虫被害対策としての松本地域アカマツ林施業指針」によって、小立野・下生野・日岐地区を樹種転換促進地域に指定し、昨年度から小立野区内2.2haを実施し、今年度も引き続き小立野・下生野を実施してまいります。そして、空中散布によります予防対策事業は、今年度からスミパイン乳剤から更に人や鳥獣に対する安全性が高い「チアクロプリド水和剤」に変更し、今月23日に実施する予定ですので、同報無線、ICN、ホームページで啓発してまいります。
 公民館耐震化改修事業につきましては、小立野区、日岐区の公民館耐震改修を済ませ、今年度は宇留賀公民館の耐震改修を行います。宇留賀公民館につきましては、社会就労センター宇留賀分所を併設しておりますので、今定例会に3つ就労センターの耐震化と集約化を検討するために、草尾下請作業所利用に係る施設調査費を計上させていただきました。よってその結果と就労者の意向調査を実施して、早めに方向性を示したいと考えております。
 そして、古坂区の耐震性を確保した避難所整備など、今後も継続して耐震対策を図り、災害時に迅速な対応ができますように推進してまいります。
 また、昭和56年5月31日以前に建築された個人住宅には、精密耐震診断並びに三世代以上と移住者に対し、補助の増額をしました耐震改修補助とリフォーム補助によります耐震化改修を啓発しまして、地域防災力の強化と防災・減災対策に取り組み、「災害に強い村づくり」にご理解、ご協力をお願いいたしました。
 そして、議員各位にも村政懇談会の一部の内容について一般質問等でご指摘をいただくところでございますので、各課題解決の方向性等のご指導をよろしくお願いする次第でございます。村政懇談会の内容は、広報いくさか6月号に概要をまとめて掲載させていただきますし、既に当村のホームページの私のブログでも概要を報告させていただいております。



 次ぎに、今年度の地区要望は4月22日までにご提出いただき、5月9日から5日間掛けて、今年度の要望箇所の現地調査を行いました。
 村道・農道の舗装・路肩・法面等の各種修繕・改修及び拡幅要望、用排水路の改修・修繕、松くい虫枯損木の伐倒処理など、今年度も要望事項が多くあり、緊急性・必要性・危険性・公平性を加味しまして検討協議をし、これから発注していくところでございます。
 そこで、当初予算でお認めをいただきました農地関係の500千円に1,500千円を、道路維持補修工事費の10,000千円に同じく10,000千円を、今定例会の補正予算に計上させていただきました。補正予算をお認めいただきましたら、各区の要望等に対し回答をまとめまして、議会と区長会の皆さんにご報告させていただきたいと思います。
 また、道路ストック総点検等の結果により昨年度から実施しています対策工事は、一部繰越明許でお願いしていますが、村道の橋梁・舗装・法面の箇所につきましては、引き続き社会資本整備総合交付金事業で実施するよう進めているところでございます。
 そして、国・県の関係機関にも要望箇所をお伝えした案件もございますし、今後も例年通り今月から現地調査をお願いして、なるべく多くの要望に応えていただくように働き掛けるなどし、引き続き地区要望に対して早期の対応と要望実現に努めてまいります。
 次ぎに、今年度も県の「地域発 元気づくり支援金」で実施します、村名申請の2件と団体申請3件の併せて5件に対して、昨年度より少ないですが6,163千円の支援金を頂戴できることになりました。
 そして今年度は、今まで進めてきた住民主導型警戒避難体制の一層の定着化を進めるため、避難訓練の継続実施とともに防災講演会の開催、支え合いマップの整備等により防災体制の充実強化を図ります「地区の防災安心応援事業」、生活習慣病予防、介護予防とともに効果的なウォーキングの普及や筋力トレーニング・ウォーキング習慣の定着化等を実施します「歩いてつながる地域の輪事業」であります。
 また、団体事業として、ニンニクの栽培面積の拡大や黒ニンニクの加工体制の整備、加工技術の向上等を図ります「大日向地区 集落再熱事業」、いくさかスポーツパーク内にイルミネーション約21万球を装飾しながら婚活イベントを開催し、約2ケ月半の夜間イルミネーションを点灯します「イルミネーションの光とともに村の魅力・出会いの場提供事業」、村内の観光名所や文化財、ビュースポットを周回ポイントに当てはめたロゲイニングの開催や大城・京ヶ倉トレッキングコースの携帯マップや案内看板を設置し、知名度向上を図ります「アウトドアで村おこし事業」でございます。
 また、再精査と新規で申請を予定しています2次募集は、担当部署で対応しているところでございます。
今年度もこの元気づくり支援金事業で、村民の皆さんが協働による事業を実施していただき、さらに地域、村の活性化、村民の皆さんの生きがいづくりに結びつけ、村内外に生坂村の元気と素晴らしさを発信していただきたいと願うところでございます。
 地方創生加速化交付金は、第1次分として、906 億円について交付対象事業が決定され、残りの94 億円については、申請事業が全て不採択となった市区町村、広域連携事業のみの採択で交付予定額が3,000 万円以下の市区町村、未申請の市区町村を対象に第2次分として交付されることになりました。
 当村は、長野県内3村だけの「申請事業が全て不採択となった市区町村」でして、再チャレンジのために、国・県のご指導をいただきながら、申請しました事業を再精査してまいりました。 
 事業名は「葡萄の村いくさか就農者定着化事業」として、今年度は大日向区南平地区で圃場整備をして葡萄畑に転換した後、必要となる葡萄棚や葡萄根域制限栽培施設の一環基盤施設整備と販路開拓・拡大に向けた「いくさかぶどう」の周知・ブランド化を図るため、商標登録によりますパッケージの統一、オリジナルキャラクター開発や各種イベントでの広報活動等を行い、若い世代が新規就農をして、数年後の自立が可能な体制を整備し、子育て世代の定着化を図るなどの事業でございます。
 今定例会に、その事業費を計上させていただきまして、地方創生加速化交付金の採択を願うところでございます。
 今年度は、「生坂村人口ビジョン」と「生坂村まち・ひと・しごと創生総合戦略」に沿って、生坂村と各地区の活性化や人口減少の抑制を図るなどの生坂創生のための実行初年度であり、村政懇談会でのご意見、ご要望、要望箇所の現地調査を鑑みますと、まだ多くの課題を解決または方向性を見出していかなければならないと考えている次第でございます。
 やはり、村民の皆さんが自助、共助、公助により、個人でできることは個人自ら行っていただく、個人では、できないことを家族や地域の取り組みの中で解決していただく、それでも解決できない問題は、行政と一緒に解決をしていくことで、対等な関係と信頼関係が深まると考えております。そして、村民の皆さんが絆を大切にして、地域、村を守り育てていこうという責任感を共有していただきますとともに、引き続きのご理解とご協力をお願いしながら、協働による村づくりを継続していかなければと考える次第でございます。
 毎定例会ごとに唱和をしています生坂村村民憲章の誓いの村をつくるために、様々な課題に対して議員各位、村民の皆さんと検討協議をお願いしながら、課題解決に向けて、方向付けをしていかなければと考えております。どうか引き続き、議員各位に於かれましても、生坂村のために格別なるご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。



 それでは、今定例会に上程させていただきました議案は、報告8件、事件案2件、補正予算3件の計13件であります。
 報告第2号  専決処分の承認を求めることについて
(生坂村税条例等の一部を改正する条例)
 この報告は、平成28年4月1日から地方税法等の一部を改正する等の法律の施行により、地方法人課税、車体課税等の改正を行う条例の一部改正であります。
 報告第3号  専決処分の承認を求めることについて
(生坂村固定資産評価審査委員会条例等の一部を改正する条例)
 この報告は、平成28年4月1日から、行政不服審査法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律により改正された地方税法の規定の適用について、関係部分の整備を行う条例の一部改正であります。
 報告第4号  専決処分の承認を求めることについて
(生坂村国民健康保険税条例の一部を改正する条例)
 この報告は、平成28年4月1日から地方税法施行令の施行に伴い、保険税課税限度額の引き上げ及び保険税軽減世帯の拡大を行うための条例の一部改正であります。
 報告第5号  専決処分の承認を求めることについて
(平成27年度生坂村一般会計補正予算【第6号】)
 この補正予算は、既定の額に歳入歳出、102,187千円を追加して、総額を2,157,805千円とし、繰越明許費として8事業で繰越経費を89,499千円とする補正予算であります。
 主な内容は、歳入で地方交付税の決定により112,372千円の増額で、これに伴い財政調整基金繰入金の11,369千円を皆減するものであります。
歳出では、総務費の積立金で減債基金積立金70,490千円、その他基金積立金で33,405千円を計上し、民生費で福祉センター繰出金を1,708千円の減額、そして過疎対策事業債、地方創生先行型交付金の事業決定によります各款の財源更正となっております。
 報告第6号  専決処分の承認を求めることについて
(平成27年度生坂村福祉センター特別会計補正予算【第3号】)
 この補正予算は、既定の額に歳入歳出1,618千円を追加して、総額を125,818千円とする補正予算であります。
 主な内容は、歳入で使用料及び手数料を実績により3,332千円増額し、繰入金で1,708千円の減額となっております。歳出では、経営管理費の調理材料費2,003千円の増額で、他は不用額の減額となっております。
報告第7号  平成27年度生坂村一般会計繰越明許費について
この報告は、平成27年度の繰越明許費について、総務費1事業、民生費1事業、農林水産業費1事業、土木費4事業、消防費1事業の8事業で、合計89,499千円を地方自治法第213条第1項の規定に基づき繰越明許しましたので計算書を報告するものであります。
 報告第8号  平成27年度公益財団法人生坂村農業公社の経営に関する書類の報告について
 この報告は、地方自治法第243条の3第2項の規定により同法第221条第3項に規定する法人について、経営状況を説明する書類を作成し報告するものであります。
 報告第9号  平成27年度社会福祉法人生坂村社会福祉協議会の経営に関する書類の報告について
 この報告は、地方自治法第243条の3第2項の規定により同法第221条第3項に規定する法人について、経営状況を説明する書類を作成し報告するものであります。
 議案第33号 生坂村過疎地域自立促進計画の変更について
 この議案は、過疎対策事業債を財源とし、松くい虫枯損木対策事業を集中して行うために、区分1の産業の振興中に「松くい虫枯損木処理対策事業」を追加する変更であります。
 議案第34号 生坂村移住者田舎体験ハウスの指定管理者の指定について
 この議案は、生坂村移住者田舎体験ハウスの設置及び管理について、7月より運営を開始するために、公益財団法人生坂村農業公社に指定管理者の指定を行いたいので、地方自治法の規定により議会の議決を求めるものであります。
 議案第35号 平成28年度生坂村一般会計補正予算【第1号】
 この補正予算は、既定の額に歳入歳出126,878千円を追加して総額を2,070,878千円とし、地方債の借入限度額の増額を行う補正予算であります。
 主な内容は歳入では村税で5,130千円の減、地方交付税で19,016千円、国庫補助金で56,061千円、村債で30,700千円、寄付金で7,000千円の増額となっております。
 歳出では、4月の人事異動に伴う人件費の更正及び、総務費では、ふるさと応援寄付増額対応、貸付金等で7,823千円、民生費では、臨時福祉給付金事業等で6,497千円、衛生費で元気づくり支援金、簡易水道特別会計繰出金等で3,653千円、農林水産業費で地方創生加速化交付金事業、鳥獣被害防止総合対策整備交付金事業等で69,496千円、土木費では工事請負費等で13,578千円、消防費では消防施設整備事業で小立野部及び大日向部の消防詰所建て替え事業費を実施に向け詳細に積算した結果の増額分等により、14,061千円、教育費ではICT活用施設整備事業等で11,608千円の増額計上をしております。
 議案第36号 平成28年度生坂村営バス特別会計補正予算【第1号】
 この補正予算は、既定の額に歳入歳出333千円を追加して、総額を32,733千円とする補正予算であります。
 主な内容は歳入では繰入金で333千円の増額となっています。歳出では総務費に朝の通学通勤の利用者増に対応するための賃金他で333千円を計上しております。
議案第37号 平成28年度生坂村簡易水道特別会計補正予算【第1号】
この補正予算は、既定の額に歳入歳出6,300千円を追加して、総額を62,900千円とする補正予算であります。
 主な内容は歳入では繰入金2,981千円、諸収入で3,319千円の増額となっております。歳出では経営管理費で消費税の修正申告対応による公課費及び送水管移設に伴う工事請負等で6,300千円を計上しております。
 以上の議案でございます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げ、挨拶並びに議案の説明といたします。

▽ 今朝も梅雨空でしたが、近くの山は青葉が鮮やかな草尾の風景です。






 その他生坂村では、保育園で献立会、児童館でえいごであそぼ、子育てミーティング、人権啓発企業訪問、ボランティア配食サービス等が行われました。