△ 本会議に先立ち、中澤議員と吉澤議員の両名に、生坂村議会議員を10年以上務められたご功績により、長野県町村議会議長会 久保田三代会長から表彰状を賜り、平田議長が代読されお渡ししました。
平成27年第4回生坂村議会定例会の開会の挨拶
皆さんおはようございます。平成27年第4回議会12月定例会の開会に当たり、ご挨拶を申し上げます。
議員各位に於かれましては、師走に入り大変ご繁忙の折、全員のご参集を賜り誠にありがとうございます。平素は、村政運営に対しましてご指導、ご鞭撻をいただいていますことに感謝申し上げる次第でございます。
さて、政府が検討しています今年度の補正予算案の全容が7日に明らかになりました。予算総額は3.3兆円。地方創生に取り組む自治体を支援するために「地方創生加速化交付金」として約1000億円を計上し、低所得の高齢者などに一人当たり3万円を配る臨時給付金に充てる財源として約3400億円を盛り込み、国税収入の増加などに伴い、地方交付税を1.3兆円増額するとのことであります。
財源には、今年度の税収の上振れ分1.9兆円、前年度決算の剰余金2.2兆円を充てる一方で、新規国債の発行を4500億円、税外収入を3500億円それぞれ減らすようであります。
歳出では、安倍政権の新たな政策の目玉であります「1億総活躍社会」の実現に向けた緊急対策に1.2兆円程度を充てるとしまして、地方創生加速化交付金、低所得の高齢者などへの臨時給付金に加え、保育所の整備前倒しや保育士の確保、3世代同居・近居を支援するための費用を計上するとのことであります。
また、環太平洋連携協定(TPP)対策には3000億円程度を振り向け、畜産や野菜生産の競争力を上げるための基金を創設することや、用水路や農道といったインフラ整備に使う「農業農村整備事業」も予算計上されることになりました。
この「農業農村整備事業」の補正予算は、当村が今年度から着手しています「県営中山間総合整備事業」の事業費でもあり、先月18日に麻生財務大臣に直接お会いでき、「農業農村整備事業」の予算確保の要望をさせていただいたことが、少しは役に立ったものと考える次第でございます。
政府は18日にも補正予算案を閣議決定し、来年1月4日召集の通常国会冒頭に提出して、早期の成立を目指すということであります。
「生坂村まち・ひと・しごと創生総合戦略」と「生坂村人口ビジョン」が議員各位全員のご出席いただきました「生坂村総合戦略策定審議会」において、10月26日にお認めいただき策定できました。
そのお蔭で、「地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(上乗せ交付)」の1,000万円が交付になり、9月定例議会でお認めいただいた「アウトドア体験拠点整備事業」として、指導者賃金及びPRビデオ、備品購入、やまなみ荘の施設改修等に4,600千円、「移住者田舎体験ハウス事業」として、移住希望者に対し、短期間滞在型の田舎暮らしが体験できる空き家の改修・維持管理に5,400千円を財源として、それぞれの事業を進めているところでございます。
また現在、11月9日から12月10日に掛けて、防災・ごみ減量化等地区懇談会を開催しております。何回も村民の皆さんにご足労いただくことは申し訳ないと思い、三課の関係について盛り沢山の説明をさせていただいております。
まず、振興課の関係の「土砂災害警戒区域等について」と題して、犀川砂防事務所から「土砂災害防止法」により、住民の生命を守るため、土砂災害の地滑りのおそれのある区域の周知をしていただき、振興課からは、「長野県住宅・建築物耐震改修促進事業」の案内等をさせてもらっております。
総務課からは、「生坂村家庭用防災マニュアル」についてと、「生坂村総合戦略」について、概要を説明させていただき、先月15日に実施しました避難訓練の反省点や、支え合いマップの取り扱いなどについてお聞きしております。
住民課からは「家庭のごみの減量化」についてと、「個人番号制度(マイナンバー)」について説明させていただき、4Rの取組、生ごみなどの水切り、家庭用のコンポスト等での堆肥化などで、村民一人当たり1日5gのごみの減量をお願いしております。
それぞれにご意見やご質問をお聞きし、お答えをさせていただく中で、今後対応しなければならない事案もございましたので、担当部署で検討協議をして対処してまいりたいと考えております。
この懇談会の御礼の挨拶では、今回策定しました「生坂村総合戦略」と「人口ビジョン」の実現に向けては、かなり厳しい状況でありますので、今後色々と施策を講じてまいりますが、村民の皆さんの引き続きのご理解とご協力をお願いしているところでございます。
やまなみ莊の運営に付きましては、毎月定例会を開催し、運営委員会は春夏秋冬に1回の開催をお願いし、健全経営に向けて職員一丸になって頑張っているところでございます。
この年末年始は、やまなみ荘開設して31年目で初めて通常通り営業し、2日には鏡開きをし、お餅を搗いて、お客様に振る舞うイベントも行います。
1月には「農村集落活性化支援事業」により、連携を考えています北海道標津町の海産物を直送していただき、北海道直送フェアを実施する予定でもあります。
今年度は新たな本格的なラフティングコースを設け、パラグライダー浮遊体験、大城・京ヶ倉トレッキングなどのアウトドアプランも充実させてまいりました。
また、お客様や運営委員の皆さんのご意見・ご要望により、分煙機を設置しましたし、クレジット決済もできるようにするなど、運営努力をしているところでございます。
しかし、消費税が8%になってから、食材などの原材料費が高騰しておりまして、売り上げが伸びていても仕入れ等の経費がそれ以上に嵩んでおり、9月28日に開催させていただきました福祉センター運営委員会で、やまなみ荘の利用料の値上げについて協議していただき、1月の運営委員会で結論を出していただくことになっております。
12月19日土曜日には、「いくさかiコン」を開催して、スポーツパークに昨年より10万球も多い、約13万球のイルミネーションが輝いて、とても綺麗だと思いますので、村民の皆さんの引き続きのご利用をよろしくお願いいたします。
6月定例議会でお認めいただきました、小中学校体育館非構造部材耐震改修事業は、7日に小学校体育館の竣工検査をしまして、古くなったバスケットボールのゴールの撤去とサブゴールの補強、ガラスには飛散防止のフィルムを張り、額などは落下防止のため、天井からワイヤーで補強するなどのしっかりした耐震補強ができていました。
また、照明のLED化では、耐用時間が6万時間で、今までの1.5倍以上の364ルックスの明るさになり、児童達が運動や発表会等で使いやすくなると感じました。
中学校体育館は、15日火曜日に竣工検査を行うことになっておりますが、LED等の機材を早くに手配していただき、細部に渡り設計・施工をしていただきまして、年内に予定通り竣工できますことに感謝を申し上げる次第であります。
昨日、特別交付税の12月交付分の決定額が発表されました。交付額は、19,033千円であり、前年対比32.5%減、9,163千円の減額となっております。今回の特別交付税の減額要因は、有害鳥獣駆除の項目で野生獣侵入防止柵の設置事業が無かった分として、6,949千円の減額が主な要因であります。
しかし、今定例会で普通交付税を30,311千円計上していますが、その後の留保額が、38,624千円になっていまして、今回の特別交付税を加えますと、57,657千円の留保額となり、現時点で特別交付税を見込んでいた昨年度よりは、財政状況は良いと考える次第です。
しかし、当初の基金取崩額が、93,000千円もあり、前年度決算での積立で12,000千円は積立しましたので、81,000千円を基金に戻さなければなりませんので、財政の厳しい状況は変わらないところでございます。
そして今年度も、「いくさか村づくり計画」にあります各事業の評価予定に沿い、29の事務事業と村政懇談会で評価の要望がありました「村民運動会」を合わせて、30の事務事業に付き、施策の内容、事業の目的、成果・実績に対し担当部署で検証して、幹部クラスで二次評価を行い、それを受けて私が三次評価をいたしました。
その結果、今年度は、行政改革推進委員会に掛ける案件はありませんでしたが、例年通り、議会全員協議会で結果報告をさせていただきますので、ご指導の程よろしくお願いいたします。
そして、来年度の県の「地域発 元気づくり支援金」事業の申請につきましては、知恵の輪委員会や各部署、各地区で検討をしていただいております。今年度も、今月17日には、松本地方事務所で説明会が開催されますので、議員各位も先頭に立っていただき、地区の取り組みを協働により進めていこうという事業をお願いいたします。地区担当職員、担当部署もご相談を承りますので、お問い合わせいただきます様お願いいたします。
今月25日には、平成28年度予算編成打合せ会議を開催し、これまでの当初予算編成での取り組みを継続的に行うものとし、真に必要とされる事業への限られた財源を効果的に配分するものとして、実施することになります。
また、「生坂村第5次総合計画」を根幹に「いくさか村づくり計画」を実施計画として進めています村政運営ですので、毎年度実施しています「村づくり計画」の更新の策定作業を並行して進め、予算及び総合戦略と併せ相互に反映させていくこととします。
村が活気に漲るには村民の皆さん、各地区が元気であることが大切であります。そういう点で、村民の皆さんが、地域・村に愛着と誇りを持っていただき、地域の絆を大切にし、支え合い守り育てていこうという責任感を共有し、村民の皆さんのご理解とご協力の基、協働による村づくりを進めているところでございます。村民の皆さんとの対話を重視し、村民主役の村政運営に努め、安全・安心で住み良い生坂村で有り続けるために、様々な課題に対して議員各位と検討協議をお願いしながら、課題解決に向けて方向付けをしているところでございます。議員各位並びに村民の皆さんには、引き続き生坂創生のために、格別なるご支援、ご協力を賜ります様、お願い申し上げる次第でございます。
それでは、今議会定例会に上程をさせていただきました議案は、条例案4件、補正予算6件の計10件であります。
議案第53号 生坂村行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例案
この議案は、個人番号制度の施行に伴う、関係する条例の制定を行うものであります。
議案第54号 生坂村税条例等の一部を改正する条例の一部を改正する条例案
この議案は、地方税法の改正に伴う、関係する条項等を改正するものであります。
議案第55号 生坂村国民健康保険税条例の一部を改正する条例案
この議案は、個人番号制度の施行及び地方税法改正に伴う、関係する条項を改正するものであります。
議案第56号 生坂村介護保険条例の一部を改正する条例案
この議案は、個人番号制度の施行に伴う、関係する条項を改正するものであります。
議案第57号 平成27年度生坂村一般会計補正予算【第4号】
この議案は、101,796千円を追加し、総額を2,117,477千円とする補正であります。
歳入では、地方交付税で30,311千円、避難施設改修工事負担金311千円、国庫負担金は衛生費負担金で1,807千円、国庫補助金は、地域子ども・子育て支援事業補助金で1,540千円、教育費国庫補助金は減額の1,156千円、県負担金は衛生費負担金で956千円、県補助金は、子ども、子育て支援事業補助金で1,976千円、農業費補助金で128千円、教育費県補助金で802千円、不動産売払収入で651千円、繰越金で5,496千円、村債は消防債と臨時財政対策債で60,290千円などであります。
歳出では、総務費の一般管理費は、システム改修委託料1,894千円と備品購入費4,000千円、地域振興費は、いくさか大好き隊員の必要経費で1,228千円、CATV施設維持管理費は、ケーブル移設工事費で4,593千円、ブロードバンド施設維持管理費は、光ケーブル移設工事費で796千円、社会福祉総務費は、福祉医療受給者台帳処理委託料1,000千円と介護保険特別会計繰出金7,860千円、国民健康保険事務費は、国保特別会計繰出金で4,616千円、水道費は、簡易水道特別会計繰出金551千円と農業集落排水特別会計繰出金382千円、農業振興費は、南部交流センター漏水修繕工事費698千円と中山間地域等直接支払交付金171千円、農地費は、県単緊急農地防災事業委託金530千円と村単水路・農道整備工事費300千円、林業振興費は、松くい虫対策委託料と補助金で3,794千円、観光費は、日岐城遊歩道修繕工事費で1,210千円、道路維持費は、村単道路維持補修工事費で7,000千円、災害対策費は、気象観測装置システム整備工事費で13,284千円、公債費は、臨時財政対策債借換えによる元金で47,390千円などであります。
議案第58号 平成27年度生坂村福祉センター特別会計補正予算【第1号】
この議案は、590千円を追加し、総額を119,190千円とする補正であります。
歳入は、施設使用料で567千円、繰越金で23千円を追加するものです。
歳出は、一般管理費で327千円と維持管理費263千円の増額をするものであります。
議案第59号 平成27年度生坂村簡易水道特別会計補正予算【第3号】
この議案は、1,353千円を追加し、総額を61,804千円とする補正であります。
歳入は、一般会計繰入金で551千円、繰越金で802千円を追加するものです。
歳出は、村単水道施設維持工事費648千円と送配水管布設替工事費705千円の増額をするものであります。
議案第60号 平成27年度生坂村国民健康保険特別会計補正予算【第1号】
この議案は、25,118千円を追加し、総額を317,118千円とする補正であります。
歳入は、療養給付費交付金6,294千円、共同事業交付金4,495千円、一般会計繰入金4,616千円、繰越金9,713千円を追加するものです。
歳出は、保険給付費で療養諸費12,710千円と高額療養費6,850千円、後期高齢者支援金48千円、前期高齢者納付金3千円、介護納付金は減額の845千円、共同事業拠出金6,278千円、償還金74千円の増額をするものであります。
議案第61号 平成27年度生坂村農業集落排水特別会計補正予算【第2号】
この議案は、549千円を追加し、総額を89,152千円とする補正であります。
歳入は、一般会計繰入金で382千円、繰越金で167千円を追加するものです。
歳出は、処理施設修繕料486千円と浄化槽修繕料63千円の増額をするものであります。
議案第62号 平成27年度生坂村介護保険特別会計補正予算【第2号】
この議案は、25,690千円を追加し、総額を274,290千円とする補正であります。
歳入は、国庫負担金で4,228千円、国庫補助金で2,202千円、支払基金交付金で7,151千円、県負担金で4,072千円、一般会計繰入金で7,860千円、繰越金で177千円を追加するものです。
歳出は、総務管理費で150千円、介護サービス等諸費で7,400千円、支援サービス費で540千円、特定入所者介護予防サービス費で17,600千円の増額をするものであります。
以上の議案でございます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げ、挨拶並びに議案の説明といたします。よろしくお願い申し上げます。