わたなべ動物病院の獣医さんブログin行橋

日々の思いをこごと、たわごと、ひとりごとに

去勢、避妊後の入院について

2016年04月04日 | 日記
 先日 猫の避妊をして、渡すときに飼い主さんとお話をしてたら、「入院をさせなくてもいいですか?回りに聞いたらみんな入院させていると聞いたんですけど」と聞かれました。当院では基本的には希望がない限りはその日に返します。夜 不安なときは遅くなってもかまいませんから電話下さいと言って返します。
これは 手術手技に自信があるのと同時に 飼い主さんに入院費の無駄な経費をかけさせない為です。飼い主さんの要望があれば入院させますし、預かれば 夜、夜中 深夜早朝と一番に見に行きます。
 もう20数年も開業していたら 一昔も二昔の獣医になったみたいですが、自分が代診から開業したての頃は避妊 去勢 その他もろもろはほとんどの獣医がその日で返してたと思います。まして 去勢で入院なんて考えられな~い。
 一昔前の獣医さんになっても大丈夫。 最新の勉強・講習は受けてますから、ご安心下さい。
 今までワクチン接種を受けてない方で手術時に同時にワクチン接種をすることは無理に薦めてません。ワクチンを接種しますか?と声はかけますが飼い主さんの意思を尊重します。ましてや手術時にワクチン投与してもその日から抗体価が上がる訳じゃなく 免疫が付くのに10日から2週間はかかるので、後々のためにワクチン接種を勧めるだけです。
 こんなことを言ってると、よく来てくださる飼い主さんからは「先生もまじめね、もっと貪欲にならなきゃ!」とよく言われますが やっぱり無駄な経費や動物、飼い主さんに負担となる無駄な治療はしたくないですね。
 人間だったら最後までとことんやるだろけど、どっちがいいかいつも悩みます。
獣医学もヒト医学に近づいてきましたがまだまだヒト医学と同じにはなりません。同じように考えてる方もいらっしゃいますが、ご理解いただけるようお願いしてます。
 出来ること 出来ないこと 多々ありますがやっぱり真意は伝えたいものです。
相手が知らない わからないからといって、獣医ひとりが突き進むわけにもいきません。
 世の中の風潮、見える所ばかりが表に立って、基礎やもっと基礎である材料を大事にしてないような気がします。
相手を信頼すると同時に自分も勉強しないといけない時代かな?と思います。
 目に見えない所、わからない所こそ大事にしていきます。
  
 

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