わたなべ動物病院の獣医さんブログin行橋

日々の思いをこごと、たわごと、ひとりごとに

とりとめもなく

2015年04月23日 | 日記
新聞を読んでて、本文中は医療とは異なる文面ですが「<前文略>心と体に触れてほしい。胸や背中に聴診器を当て、触診し、打診し、問診し、心と体の声を聞いてほしい。」とありました。獣医としても心打たれる文面です。私事ですが、皮膚で来院されても耳や目で来ても聴診することを心がけてます。
 自分も医者にも罹ります。聴診器を首からぶら下げて聴診一つしない医者を観て こいつ 医者か 聴診器は飾りか、とつぶやきます。テレビを観ていて、救急医療最前線などは 首から聴診器ぶら下げて救急医療などできるかと叫んでます。はたまたドクアーズヘリなどでは首に聴診器まいて乗るか 危険極まりないし、聴診器を落としたらどうすんだ といいながら テレビのやらせと請け合う医師や獣医師などを観ているとヘトヘトしながらテレビを切ります。
 さて この心と体ですが、近年 強いストレス(恐怖・悲しみ・嘆きなど)が心臓の動きに影響することが解ってきました。心拍数 リズム 心音などです。アメリカの獣医師はストレスを減らすため、音と動きを最小限にし、平和な空気を前面に出すそうです。私のとこにも まだ若いワンちゃんが下痢で来院されて えらい心音が悪いね、調子が悪いのかな?心臓が悪いかも?と伝えました。後日の来院で下痢も止まり 心音もよくなってました。飼い主さんには先日の心音のことは忘れて下さい と伝え お互いに大笑いをしました。あの時 早急に心音が悪い、はい!検査 はい!エコー レントゲン、とりあえず心臓のお薬と出していれば、私は名医だろうか 藪医者だろうか?
 すぐに答えをださなくて、一呼吸あけるのも 動物 飼い主さん 獣医にとっても、いい方向が見つかるときもあるもんだ。 と思います。

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