わたなべ動物病院の獣医さんブログin行橋

日々の思いをこごと、たわごと、ひとりごとに

フィラリア ノミ・ダニ予防薬のご案内とお薬について

2015年04月03日 | 日記
フィラリア予防 ノミ・ダニ予防の季節となりましたので、ご案内とお薬について。
当院ではカルドメックチュアブルとモキシハートタブ モキシデックSR注射薬を ノミ・ダニはフロントライン フォートレオンを使用します。近年 ノミ・ダニ・フィラリア予防で利便性を兼ねて開発メーカーからジェネリックまで様々なお薬が出ています。当院ではノミ・ダニはノミ・ダニ駆除 フィラリアはフィラリア予防薬としてます。例えばレボルーションは塗るだけでノミとフィラリア予防となりますが、イヌやネコでマダニをつけることがないのであれば使い勝手がいいと思います。マダニがつけば駆除できない、マダニ駆除のためにはノミ・ダニ駆除薬が二重となります。
 ノミ・ダニ・フィラリアを同時に予防できる内服薬は当院では使用してません。と言うのはノミ・ダニを駆除する薬を体の中に入れて循環血中、肝 腎や心臓 脳を廻ってはたして体に影響はないだろうか? 動物はきつくないだろうか とか思い、またシーズン中は良いとしても季節性の問題で4月上旬の段階ではフィラリ予防は必要性が少ないと考え、フィラリア予防が余分となります。内服薬はノミ・ダニが吸血して駆除となります。フロントライン フォートレオンは接触性で駆除できると言われており吸血前のノミ・ダニが動物に着いて家に入ってきても接触性なので駆除できるだろうという考えです。内服薬は利便性とか これしか方法がないのであればしかたがないと思いますが、ほんの少し抵抗感があって いまだに使用してません。フィラリ注射薬は6ヶ月有効のモキシデックSRを使用してます。なぜなら冬のあいだの12月1月2月3月は蚊はいないだろう いても蚊は15℃以上でないと吸血をしないと言われている為 いても必要ないだろう 必要ないことはしなくても良いだろうという考えです。これは治療にしても検査にしても基本的な私個人の考えです(すべてとは言いませんが)。
 すべてのお薬をご用意できればいいのですが、考え方や薬に一長一短がありますので飼い主さんと動物 獣医師でいい方法を相談すれば良いと思います。
 残念ながら 今年はフィラリア予防6ヶ月有効のモキシデックSRが薬品メーカーの不手際で品切れです。不本意ながらフィラリア予防1年有効のプロハート12を使います。あらためて、飼い主さんと検討します。
 余談ですが 先日 フィラリア予防を10年間予防してなく 感染のない(陰性)の仔がいました。飼い主さんには「今まで感染がなかったので、今からも同じ環境下で過ごすのであれば、必要ないんじゃない! 気になるのでしてら予防されたらいかがですか?」と軽く伝えました。

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