わたなべ動物病院の獣医さんブログin行橋

日々の思いをこごと、たわごと、ひとりごとに

ねこの習性 その③

2014年10月23日 | 日記
 猫の写真も多く手がける動物写真家の方のインタビューで猫がすずめを見ておしりを振った瞬間なんかもたまらない、と書いてました。そうだ!先日 先々日のブログは獣医師として自分の主張を書きましたが今日は獣医さんとして猫の習性を書こうと思い立ちました。
 猫が窓の外の小鳥たちを見て、歯をカリカリいわせてるのに気ずき、不思議に思いませんか。猫が小鳥を捕らえて、口にくわえ込む動作です。特別なあごの動作で獲物が逃げ出さないようにするためと、反撃されないようにするための動作です。窓の外の小鳥を見て居ても立ってもいられずに、歯をカリカリします。
 猫のゴロゴロは満足して気持ちがいいときだけじゃないです。怒っていたり苦痛を感じる時もゴロゴロはします。ねこが始めて鳴らすのは生後1週間目。もともとは子猫から母猫へ、母乳が無事届いてることを知らせる音のなごりです。嬉しい時も嫌な時もゴロゴロします。動物病院に来られて 猫がいや~な顔をしてゴロゴロいえば 決して嬉しい訳ではないです。犬でも「わー!尻尾振ってる」と喜んでくださる飼い主さんもいらっしゃいますが、『動物病院に来て注射打たれて 痛い思いするのに嬉しい訳ないじゃないですか、せんでくれ せんでくれといってるんですよ、人間で言う苦笑いです。』とついつい現実に引き戻してしまう獣医さんです。『わー!尻尾振ってる 嬉しいよね』と愛想でもうってればいいのに、そんなことはできません。

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