今回は養老牛温泉(中標津町)の紅葉。全国的な知名度はあまりないが、道東の温泉地としてはかなり人気が高い。3か所しかホテル施設がなく。温泉街と呼ばれる街並みもない。しかし、ひなびた雰囲気と良質の温泉が多くの人を惹きつけている。映画のロケ地としてもよく使われ、「男はつらいよ」でも登場した。ごく最近では「釣りバカ日記」最終回の舞台がここであった。記憶している人もきっといるはず。この小さな温泉地の中に人知れずの紅葉ポイントがある。公園のような一角(たぶん私有地)に小さな池があり、古い橋もある。風情ある紅葉シーンがここで展開されていた。
養老牛温泉は300年以上前からアイヌの人たちが利用する温泉であった。地元の人は「ようろうし・おんせん」と言う。「よろうし」とも言う。ようろう・うしとは呼ばないのであるが、正式にはやはり「うし」と発音する。北海道はアイヌ語がそのまま生かされて地名となる場合が多いが、ここはてっきり日本語からついたものと思った。近くに養老岳があり、養老の滝もある。中標津町は酪農の町でもある。牛も多い。そこで養老牛と言う名がついたのでは、と勝手に解釈していたが、見事に違っていた。
諸説はあるものの基本はアイヌ語。エ・ウロ・ウシ(土地の出先が水辺にあるという意味)か、イ・オロ・ウシ(いつも水についている、という意味)が語源であろうと言われている。日本語の養老も牛も関係はなかった。
デジブック 『道東、秋化粧(3)』
養老牛温泉の紅葉はデジブックをクリックすると見ることができます。ただし携帯電話からは見ることができません。
養老牛温泉へのアクセスは
*釧路市内から車で約1時間30分
*標茶町から車で1時間
*中標津空港から車で30分
*紅葉が見られる温泉街から5キロ離れたところに無料の露天風呂(からまつの湯)がある。
今年の6月に行って始めて、勘違いしてることが分かりました。「何にもないからいやだ」と言う奴と「何にもないから素敵」と言う奴の真っ二つに分かれた評価でしたが、川の水がきれいで心洗われました。
紅葉はきっとキレイだろうな、と思ってましたが、やっぱりすごいですね。
あの川、山女のでっかいのが掛かるようです。