紅葉風景をアップで撮影すると、どこでも同じような紅葉に見える。だが、場所が違えば植生にも変化があり、同じような紅葉でも微妙に違うことがみてとれる。自然というものは周りと見事に調和して成り立っていることを感じさせる。
今回の撮影場所は川湯の硫黄山周辺と摩周湖。春に見るツツジが原の風景とはまったく違う風景であり、帽子山の深紅の紅葉や硫黄山周辺のハエマツの中の紅葉など、この季節にしか見ることができない風景がそこにあった。今年の紅葉と天候に深く感謝したい。
今年の日本は未曽有のアクシデントに見舞われ、深く傷ついた。だがその分、天は季節の素晴らしい贈り物を届けてくれたように思う。紅葉を見ると感慨深いものがある。
デジブックをクリックすると大きな画面で見ることができます。なお、携帯からは見ることができません。悪しからず。
デジブック 『道東、秋化粧(2)』
*摩周湖の紅葉。人が踏み入ることができない急斜面が湖に続いている。
*巻頭の写真は硫黄山の噴煙を背景とした紅葉。
摩周湖の急斜面は晩秋になるとこんな風になるんですね。
まさに錦秋というか、織物ですね。こういう風景を見ると、ここに暮らしてよかった、と思うでしょ?
川湯はもう紅葉は終わりかけてますが、屈斜路湖の周辺はこれからというより、今が見頃です。
本州の紅葉とはいろいろな点で違うのですが、これはこれで満足してます。ま、住めば都ですね。