『マンガ 水木しげる伝』

2010-08-05 20:27:45 | Weblog
 調布の本屋さんにはそれこそ必ず目立つところに大きく水木しげるコーナーが設けてある。
 見かけると立ち寄ってパラパラと見ていたのだが、とうとう一冊買ってしまった。『マンガ 水木しげる伝(下)戦後編』。
 あえて漫画を選んだのは、この方の漫画をきちんと読んでいないからだ。
 小学生の頃学級文庫に水木漫画があったような記憶もあるが、怖いのと画面が黒いのとでパラパラとしか見たことがなかった。ちゃんと見ておかないといかん気がして(笑)。
 読んでみて、背景の細かさにびっくりした。
 点描だけで描かれているコマもある(しかもページの1/2のコマ割りで)。
 こりゃすごい!
 それとこの人は妖怪の世界の案内人だと思っていたが、少し誤解があったことに気がついた。詳しくは書かないが、おもしろいなあ、こういう方法があるなんて。ちょっと勉強になりました。
 こういう人がいたなんて(今もいるけど)、すごいことなんじゃないか? 漫画以外の分野をもつ漫画家さんてめずらしいんじゃないだろうか。

 個人的には、近藤勇の漫画を描いてほしいなあ。『「いつか俺のココロをかいてみてくれと」勇にいわれているような気がした』(69ページ)
 それと、調布の風景があちらこちらに出ていて、見たことある場所がいっぱいある(笑)。昔の新宿駅や調布駅のような絵もあって、ちょっとしたガイドブックみたい。
 最近の漫画と比べると全然違う世界が広がっていて、改めて尊敬した。漫画を描くことは肉体労働だと実感する。
 次は布枝夫人の本もぜひ読んでみたい!

 ドラマは残り2ヶ月をきり、時代もどんどん現代に近づいてきているが、どうなっていくんかな。目が離せません。