少し前から包丁で切っている時やふと何かをもった時、手首から腕にかけて一瞬のしびれが走っていた。
今まで体験したことのないにぶいしびれ、もしかしてこれは腱鞘炎の前ぶれかもしれない、と思って、時々マッサージで腕のほぐしをお願いすると、「かたいですね」とか、ひじのそばのツボを押されて飛び上がりそうになることがあった(抓られてるのかと思ったくらいの痛さ)。下町の施術師である整体師は、最初のころから「ぎっくり腰に気をつけてね」といい、厨房で動くときの注意点や、必ずストレッチを欠かさないことをくれぐれも注意してくれていた。ほぐしだけでは間に合わない日頃のメンテナンスの大切さは、今しみじみと身にしみている。
こないだマッサージに行って手首のそのしびれの話をしたら、ていねいにほぐしてくれた施術師が「うわ、手首かたいですね」と驚いていた。そういえば少し極端に手首を曲げるとしびれが走る。それで、それ以来ふとした時間の隙間に手首を回したりくねくねさせたりするようにしてみた。
子どもの頃、準備体操と言えばひざの屈伸と手首足首を回すことだった(もっとあるはずですが)。今、手首を回すことなんて全然ない。電車を待っている時、信号を待っている時、本当にわずかな時間に手首を回すだけで、たった二日で驚くほどスナップがきくようになってきた気がする。
寝る前のストレッチもやるようになってから、身体のこり具合がかわった。
眠るだけでも身体にとっては運動だったり負担だったりするという(同じ姿勢を取り続けるのは何にせよ負担なのだそうだ)。時間をとられるし面倒くさいけど、やればやっただけ効果があるし、こまめなメンテナンスでかわってくるということを実感中。