ある兄弟の話

　今日は予約が三組、テーブル席はすべて埋まってしまった。
　ホール専任でまたも駆け回り（笑）、合間に厨房のフォローをすべく食器を洗う。

　料理が行き渡り、おしゃべりに花が咲き乱れるころ、聞こえてくるトークはとても興味深い。
　そのうちの一つに、ある男性の方が兄弟の話をしていた。
　兄のほうは周囲にいる人皆が口を揃えて、人格者という。弟のほうはやんちゃのよう。
　しかし、今では弟のほうが落ち着いていていい働きをしている。兄のほうは少し頼りない働きぶり。
　二人はどこで変化したのか？　それは、嫁だ。
　弟がしっかりし始めたのは嫁がしっかり支えたから。兄がああなってしまったのは嫁に問題があったから。
　二人を身近で見ている知り合いからの話だと言っていた。

　へええー、そういうこともあるのか。
　伴侶を得て変わる部分て、よくも悪くもあるわけですね。
　私は女として、単純に、いい妻になりたいなあ。と旧約聖書の箴言31章を思い出す。